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元クイズガチ勢が挑む、スイッチ『もじぴったんアンコール』!文字をつないでいく気持ちよさを感じながら、言葉の海を存分に回遊してみた

文字を繋げて言葉を紡ぐ『もじぴったん』シリーズ久々の新作が登場!元クイズ研究会のライターが新語彙に挑戦しました。

任天堂 Nintendo Switch
元クイズガチ勢が挑む、スイッチ『もじぴったんアンコール』!文字をつないでいく気持ちよさを感じながら、言葉の海を存分に回遊してみた
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2020年4月3日、ニンテンドースイッチ向けソフト『ことばのパズル もじぴったんアンコール』が発売されました。

『もじぴったん』シリーズは、マス目状のステージにひらがなを並べて言葉を作っていくパズルゲーム。巧みなプランで文字数の多い言葉を作ったり、かと思いきや偶然にも知らない言葉が完成したりする「閃きと偶然」の連続が楽しいタイトルになっています。

家庭用ハードとしてはWiiで2008年に発売された『もじぴったん Wii』以来のタイトルとなっており、Wii版をベースに「令和」や「タピオカ」など時代の変化とともに生まれた新規ワードを追加。遊べるステージ数も新旧合わせて800超えと、お手頃価格のなかにかなりのボリュームが収録されています。


言わずもがな「どれだけ沢山の言葉を組み合わせることができるか」がカギを握るこのゲーム。筆者も学生時代には歴代の作品を何十時間とプレイしていましたが、思えば当時はクイズ研究会として大会やテレビ番組に出場するなどバリバリに活動しており、語彙力には多少の自信があったものです。

あれから10ウン年の月日が過ぎ去り、すっかり吸収力も脳の回転も衰え……いやいや、むしろ歳月を重ねたことで知識量は増えているはず。今回は当時の記憶を掘り返しつつ、言葉を扱う者として全力で『もじぴったん』に挑みました。

「わくわくパズル」でサボタージュ御法度の脳トレ


可愛いもじくんの見た目に反して高難易度のギミック

『もじぴったんアンコール』には多彩なプレイモードが収録されていますが、なかでも個性的なステージをルールに従って連続でクリアしていく「わくわくパズル」は、このゲームの魅力を味わうのに最適なモードです。または「推奨」、あるいは「おあつらえ向き」。

ステージごとにクリア条件は様々で、スライドしたり回転したりと自由な動きを見せるパネルの扱いに四苦八苦の悪戦苦闘。一列になっているパネルを埋めていくステージでは素直に一文字ずつ足していくしかないので、「イス」→「ライス」→「スライス」のように文字数を増やしても意味が成立するフレーズを多用します。

「痣」「字(あざな)」「苗」「L」で「糾える」と、短い言葉の集合体で長いフレーズに

多彩なギミックに加えて使える文字が決まっているため、序盤に使いやすい文字ばかり使っていると終盤に「ワ行」や「パ行」ばかり残ってしまって苦労することも。かと言って長考も時間切れの元なので、語彙力だけでなく序盤で自分を甘やかさないメンタルが鍛えられるような感覚です。

絶対に知っている言葉だけで完成させられるはずなのに、何故かできない。そんな不思議な体験に、思わず夢中になってしまいます。忘我の境地。

対戦で一手先、一歩先のボキャブラリーへ


「ぺ」と「べ」が余るというあるある

『もじぴったんアンコール』では、オンラインでフレンドや全国の猛者と閃きを競うことができます。この対戦モードではパズルのルールこそ変わりませんが、単に言葉を並べるだけでなく「言葉を完成させたマスを自分のものにする」という陣取り合戦に。

ソロプレイで昔の感覚も蘇えった所で、筆者もオンライン対戦に初挑戦。シングルプレイ時とは違って、安易につなぎやすい文字を並べてしまうと折角取ったパネルを簡単に取られてしまう絶妙な構造になっているので、むしろ「わくわくパズル」で言葉が繋げずに苦心した経験が活かせるかも、と感じます。

ランダム決定の先攻後攻や文字パネルの初期配置など、一見すると運要素が多いようにも思われましたが、「外側の言葉ほどひっくり返されにくい」「角を取っても安心ではない」というゲーム性による駆け引きが楽しめるなど、戦略性は存外高いのではないでしょうか。

「しんし」を作っても、すぐに「しんしん」で取り返されてしまう

後ろにくっつけやすく頭文字にされづらい「ん」や、回転マップで効果を発揮する伸ばし棒を駆使した挟み挟まれの攻防は、まさに発展形「言葉のオセロ」。いえ、語句のリバーシと言ったところでしょうか。

攻略のコツは、文字たちを好きになること


と、気づけばすっかり『もじぴったん』脳に染まってしまった筆者。このゲームの恐ろしい魅力は段々と日常生活でも「その言葉使いやすいな」とか「これは詰んじゃう」とか、ついついそんな考えに染まってしまう点です。

高得点を狙うなら文字数の多い固有名詞が狙いやすいので、例えば「~市」に使える「し」が誰とでも仲良くなれて素敵な文字だと感じますし、使いにくいように見えて単語に引っ付けて星座名を作りやすい「ざ」も、いざという時頼りになる人のイメージです。

どうしても濁音半濁音やラ行ワ行が余ってしまう場合は、「牡馬(ぼば)」や「ポロ」など、自分の苦手な文字が入った単語だけでも予習してみると良いのではないでしょうか。

ゲーム内に収録されているワード検索も可能。「ん」からスタートの言葉も幾つか存在

あまり数学は得意ではないのですが、「ルート」という言葉は「フルート」に繋げられて、上下反転ステージでひっくり返って「トール」になっても成立する。しかもそこから「ストール」にもリレー可能なので凄く便利だと気付いて、好きな言葉になりました。

もしかして「意識高い系」の人が強いのでは……


英語やアルファベットを平仮名で認識するのが意外と難関


10年以上の時を経て再誕した『もじぴったんアンコール』は、誰でも気軽かつ奥深く楽しめる変わらぬ名作ぶりでした。

今回プレイしてみて気づいたのですが、どのルールでも濁音や半濁音の文字が余りがちなので、やはりカタカナ語のボキャブラリーが重要になってきます。新作発売に伴って追加された語句も、ラグビー日本代表の活躍で話題になった「ワンチーム」など横文字が多め。

ということは、普段から小難しい単語を会話に混ぜ込んで使用すれば、きっと一層『もじぴったん』に強くなれるのではないでしょうか。この説を立証するために、私も早速日常会話から「コンセンサス」だとか「コントラバス」だとか使ってみたいと思いますので、この機に意識高い系デビューするのも良いかもしれませんね。

BGMも心地良い

何よりもオススメなのが、言葉が連鎖した時の盛り上がりと長い言葉を上手く作れた時の爽快感。対戦モードも相手との言葉のラリーが楽しくて、「ペルセウス」を完成させて自分のセンスに打ち震えていたら、見事に「ペルセウス座」で返されて悔しさに震えました。

こうして言葉を一生懸命考えることで、なんだかクイズに夢中になっていた学生時代の感受性、いえ、過日のセンシビリティーを思い出したような気もします。

省みるに、最近は文書を書くにも予測変換や検索機能に頼りっぱなしになってきていましたので、当面はゲームで鍛えてみようと思います。皆さんも『もじぴったん』で言語野のトレーニングに勤しんでみてはいかがでしょうか。
《ハル飯田》

よく遊び、よく喋る関西人 ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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