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面白かったので感想を書いていたらサ終!?『トライブナイン』プレイレポートをここに書き残します…要素を詰め込みまくった欲張り体験が“良く”も“悪く”も魅力だった

サービス終了が発表された『トライブナイン』のプレイレポートをお届けします!

ゲーム プレイレポート
面白かったので感想を書いていたらサ終!?『トライブナイン』プレイレポートをここに書き残します…要素を詰め込みまくった欲張り体験が“良く”も“悪く”も魅力だった
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『トライブナイン』はアカツキゲームスが、2024年2月20日よりSteamおよびスマートフォン向けに配信した「理不尽都市アクション」です。原案は『ダンガンロンパ』などで知られる小高和剛氏をはじめとしたトゥーキョーゲームスが担当。架空の東京23区「ネオトーキョー国」を舞台に、死と隣り合わせのデスゲーム「XG(エクストリームゲーム)」が展開するストーリーとなっています。

筆者は小高氏が手がけるゲームのファンであり、本作にもリリース当初から注目していました。しかし日々の忙しさにかまけ、早々に“ログイン勢”へと変貌。「このままではいかん!」と奮起し、4月のVer1.1.0アップデートで「3章「ネオチヨダ」シティ篇」が追加されたのを機に、ゴールデンウィークにプレイしてみました。

本来はプレイレポを通して魅力を伝え、少しでもプレイ人口が増えればと考えていました。しかし執筆中の5月15日、公式より11月27日でサービス終了するとの突然のアナウンスが発表。そのため当初の目的からは外れてしまいましたが、「『トライブナイン』とはどんな作品だったのか」を記す備忘録として、本記事を読んでいただければと思います。

◆アニメ版とは独立した、入門しやすいストーリー

物語の舞台は20XX年。謎の人物「ゼロ」が空中要塞「24シティ」を用いてネオトーキョー国を制圧。記憶喪失の主人公「黒中曜」はゼロによって24シティに監禁されていましたが、幼馴染を名乗る「彩葉ツキ」や「八雲彗」らの仲間に助けられ、地上への脱出を目指すことに。ゼロは曜を特別な存在だと語り、対戦相手として育成するため、自らの配下である「ナンバーズ」とXGで戦うよう強要します。

実装済みのストーリーでは、XGはシナガワ、ミナト、ネオチヨダの3つのエリアで展開しました。たとえばシナガワシティはシティ全体を会社に見立てたブラック企業のような恐怖政治、ミナトシティでは住人同士が「マウンティング力」を競う階級社会といった具合に、各地にはそれぞれの統治ルールが存在します。

プレイヤーはナンバーズを打破していく中で、キャラクター同士の関係性やシティの社会構造がどのように変化していくかを観測。「ゼロの真意とは?」「曜は記憶を失う前、どんな人物だったのか」といった縦軸の謎に加え、各章にしっかりとした起承転結があり、物語に引き込まれて夢中で遊べました。

ここまでの紹介で「『トライブナイン』ってそんなに物騒な設定だったっけ?」と感じた方もいるかもしれません。それもそのはず、2022年に放映されたアニメでは、各区の「トライブ」と呼ばれる集団が野球をベースとした「XB(エクストリームベースボール)」で争うのがメインでした。しかし、ゲーム版はアニメの2年後が舞台。ゼロの侵攻によりXBは衰退しています。

つまり、時系列上は地続きでありながら世界観は大きく異なっており、ゲームから入っても問題ありません。主人公たちが所属する「トラッシュトライブ」にはアニメで登場したキャラクターも半数ほど登場しますが、説明好きの「千羽つる子」が背景を語ってくれたり、「NINE」というメッセージアプリを通じて徐々にパーソナリティーが理解できたりと、丁寧な導線が用意されていました。また、空白の2年間があることで「アニメの登場人物たちは今なにをしているのか」といったアフターストーリー的な関心も生まれ、新規ファンにもアニメファンにも訴求力のあるストーリーテリングでした。

アニメでお馴染みの「ラブリーオーシャン」も荒廃した姿に。

とはいえ、アニメ版『トライブナイン』の要素が完全に排除されているわけではありません。各章のボス戦ではアクションバトルではなくXB形式で対決し、主人公たちの主張と敵の主張をぶつけ合って、どちらが正しいのかを決めます。これは『ダンガンロンパ』における学級裁判のような役割を果たしており、「プライドを賭けた決闘」を独自のシステムに落とし込んだ熱い展開が味わえます。また「野球=駆け引き」という伝統的な創作物の構造をビジュアル面で再構築した、ユニークかつ説得力のある演出だとも言えるかもしれません。

シンプルながらやりごたえのある共闘アクション

これまでストーリーを紹介してきましたが、本作の肝はなんといってもアクション部分。「理不尽都市アクション」というジャンル名のとおり、シビアながら爽快感のある戦闘が特徴です。

バトルは操作キャラ1名+CPU2名のパーティー制で進行。操作キャラはパーティー内であれば戦闘中に自由に切り替えられます。キャラクタータイプはアタッカー・タンク・サポーターの3種があり、バフを撒いてからアタッカーに切り替えたり、ピンチのときはタンクにスイッチして攻撃に耐えたりと、自分で“流れ”を作れる能動的なバトルが魅力です。

戦闘の基本は「プライマリ攻撃(弱)」と「セカンダリ攻撃(強)」を使い分けつつ、「戦術スキル」で相手の“体勢”を崩し、「ブレイク」状態へと追い込みます。ブレイクさせると「チェインスキル」が発動し、必殺技「アルティメット」に必要なテンションゲージが上昇。

このため、セカンダリ攻撃と戦術スキルを繰り返してブレイクを狙い、アルティメットで一気に畳みかけるという戦術的なサイクルが重要になります。また、敵の攻撃に合わせてタイミングよくカウンターを決めれば、大きく体勢を崩すことも可能で、アクションに自信がある人なら「ずっと俺のターン」という無双状態も楽しめます。

キャラクターには「テンションカード」という装備要素もあり、バトル中のテンションゲージと連動して効果を発揮。「テンションを全消費して復活」や「特定スキルのダメージ倍率アップ」など、戦略に幅を持たせる強力なカードも存在します。また「バトル開始時にパーティーへ特殊状態を付与」と、「特殊状態時はパラメーターアップ効果2倍」など異なるカード同士のシナジーも存在。パーティー単位で5枚を共有する形式のため、プレイヤー個々のプレイスタイルが出やすい設計です。

ストーリーの進行には「ゼロペン先生」の“はなまるシール”の収集が必要で、これにより特定エリアの開放やキャラのレベル上限が解放されます。シールはサブクエストや収集要素、探索の成果で得られるため、「気が向いたらサブ要素に触れる」スタイルでは進行が止まることも。作品全体をじっくり味わう“濃密さ”が求められるゲームデザインになっていました。

アクションの高難易度さも相まって、一般的な「ソーシャルゲーム」より骨太で腰を据えてプレイする重厚感があります。つまり運営型タイトルでありながら、アクション・シナリオ・探索・XBをこれでもかと詰め込んだ、まるでコンソールゲームのような“欲張り体験”こそが、良くも悪くも本作の魅力だったのではないでしょうか。


筆者はゲーム版から『トライブナイン』に触れましたが、プレイを進めるうちに「アニメも観たい」と思い、全話を視聴しました。その結果、本作は単なるアニメのゲーム化ではなく、相互補完的なメディアミックスだったのではないかと感じています。つまりはアニメが先行しながら、設定を一新することで“誰でも始めやすいタイトル”となっていたのです。

現在、3章のラストではまさに衝撃的な展開が描かれたばかりで、そのままお預けになってしまった消化不良感に悶々としています。いちプレイヤーとして、なにかしらの形で続きのストーリーが届けられることを切に願います。

PC/スマートフォン向けタイトル『トライブナイン』は現在配信中。2025年11月27日にサービス終了予定です。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《SIGH》

RPGとADVに強いと自称するライター SIGH

RPGとADVが好きなフリーのゲームライター。同人ノベルゲームは昔から追っているのでそこそこ詳しい。面白ければジャンル問わずなんでもプレイするのが信条。

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