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『戦場のフーガ3』第1章だけで“怒涛の絶望展開”! 新要素でバトルの戦略性が上がり、子供たちの命はさらに軽くなる……【先行プレイレポ】

常に絶望と共に幕開けする『戦場のフーガ』シリーズ。その最新作であり、完結編の『戦場のフーガ3』も、想像を絶する展開を迎えました。

ゲーム 特集
『戦場のフーガ3』第1章だけで“怒涛の絶望展開”! 新要素でバトルの戦略性が上がり、子供たちの命はさらに軽くなる……【先行プレイレポ】
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■過去作を上回るほど!? 幕開けから絶望的な『戦場のフーガ3』

最後に触れておきたいのが、『戦場のフーガ3』の物語です。本シリーズの物語は絶望と復讐が交錯しており、その幕開けは常に過酷な状況でした。

例えば1作目は、帝国に急襲されて村は焼け落ち、子供たちの親や大人たちは敵軍に連れ去られてしまいます。また2作目では、子供たちの半数を乗せた「タラニス」が暴走。囚われた仲間たちを救うため、操られている仲間と戦うという苦境に立たされました。

いずれも非常に厳しい状況ですが、『戦場のフーガ3』の幕開けから続く第1章の物語は、さらに輪をかけるような絶望に彩られています。

「マルト」をさらった帝国が再び戦争を仕掛け、この世界が再び戦火に飲み込まれます。子供たちは「タラニス」に乗り込み、「マルト」を救出すべく、帝国の旗艦への突入に成功。しかしここまでの激戦で、すでに子供たちの半数が命を落としていました。

「ハンナ」や「メイ」などは生き残ったものの、立ち絵には身体のあちこちに包帯が巻かれており、誰もが軽くない傷を負っています。見た目にも痛々しい姿ですが、命を落とした仲間の喪失感も大きく、心も深い痛手を受けており、心身ともに限界ぎりぎりです。

そんな過酷な戦況で、敵の猛攻に耐えながらも進んでいくと、「マルト」の声が通信機に飛び込んできました。その受信に一瞬喜ぶものの、発信源を辿っていくと、とても人が入りきらない小さな箱と、散乱している「マルト」の服があるのみ。どうやら、その箱に入った発信機が機械的な音声を発しているようです。

しかし、その箱を射抜く銃声が響くと、穿たれた穴からこぼれるのは鮮血。格子状の蓋をよく見れば、その隙間からは髪の毛のようなものも……。

不吉な予感が蠢く中、帝国の皇帝である「カイザー」が映像越しに現れ、さらった「マルト」がどこにいるか、端的に示しました。「君たちの前に置いてあるではないか」、と。

そして、周囲に潜んでいた敵兵器に囲まれ、「タラニス」は絶体絶命のピンチに追い込まれます。戦力的に太刀打ちできず、精神的に打ちのめされ……その結果、「ハンナ」たちはひとつの決断を下します。「メガソウルキャノン」という、最悪の兵器の発動を。

残った子供たち全員の命を吸い上げた「メガソウルキャノン」は、周囲を取り囲む圧倒的な戦力すら壊滅させ、旗艦に深刻なダメージを与えました。しかし、その奮闘も空しく、ダメージを受けた下層部を切り離した旗艦は、そのまま悠々と飛び続けます。

勝ち誇る「カイザー」と、血が流れ出た箱は策略に過ぎず、その一部始終を見せつけられた「マルト」と共に……!

過去作も幕開けが絶望的でしたが、『戦場のフーガ3』はさらに上回る強烈な一撃を見舞ってきます。これがまだ第1章の範囲と考えると、この先どれほどの絶望が待ち受けているのか想像がつかないほどです。

ただし、この第1章で目にした大半の出来事は、「マルト」が見た夢のようなもの。現時点ではまだ、現実化していない可能性の話に過ぎません。そしてプレイヤーが介在しなければ、この夢は現実になるのかもしれません。

仮定の未来だけでも。心が折れそうな“絶望”を早々に突きつけてきた『戦場のフーガ3』。製品版で味わえる物語に、今から身が震えんばかりです。


RPGの戦闘部分を深く掘り下げたゲームシステムは、コマンドバトルに高い戦略性が組み込まれており、よりよい一手を見つける醍醐味を堪能できます。「弱点」を突くダメージアップなどの新要素も、戦略の幅を大いに広げてくれることでしょう。

そして、絶望にまみれた物語も本シリーズの大きな特徴ですが、過去作以上の苛烈さを早くも予感させる展開を第1章で見せてくれました。バトルの戦略性と絶望的な物語が、本編でどのような融合を果たすのか。『戦場のフーガ3』製品版への期待が高まるプレイ体験となりました。

なお、『戦場のフーガ3』のゲーム内に、1作目・2作目のあらすじも収録されています。ネタバレレベルの展開も綴られているため、過去作をプレイしていないユーザーでも、シリーズの全容を知ることができます。シリーズ未経験の人も、『戦場のフーガ3』のプレイを一考してはいかがでしょうか。

© CyberConnect2 Co., Ltd.


《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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