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世界最大級ゲーム企業はAppleのアプリ提供体制に風穴開ける黒船となるか―モバイル向けEpic Gamesストアサービス開始、iOS版は日本にも2025年に登場見込み。Android版は全世界で本日より

Epic GamesはiOS/Androidのゲーム業界に変革の波をもたらせるのか?

ゲーム ビジネス
世界最大級ゲーム企業はAppleのアプリ提供体制に風穴開ける黒船となるか
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世界的人気の三人称シューティングゲーム『フォートナイト』の開発運営や、世界中のゲームで用いられ最大級のシェアを持つミドルウェア「Unreal Engine」などで知られるEpic Gamesは、同社の運営するゲームストアフロント「Epic Gamesストア」のモバイル向けサービスを、Android版は全世界、iOS版はEU圏を対象に開始しました。

今回提供される「Epic Gamesストア」は、それぞれiOS/Android向けのゲームを購入・プレイできるアプリケーションです。ローンチタイトルとしては『フォートナイト』、『Rocket League Sideswipe』および新作のモバイル向け『Fall Guys』が用意されています。

『Fall Guys』
『フォートナイト』

大手ゲーム会社による突然のiOS/Android向け新ストア開設となりましたが、この背景にある大きなもののひとつはiOS/Androidの公式ストアにおけるアプリの中間手数料です。以前よりEpic Gamesは該当の手数料が不当に高額であると主張し、主要各国においてAppleおよびGoogleと激しい法廷対決を繰り広げていました。



その後2024年1月には、EUでの新たな規制「デジタル市場法(Digital Markets Act)」の施行に伴い、AppleはEU圏にて外部ストアの存在を認めるとともに、自社の手数料を下げるなどの対応を余儀なくされており、今回の「Epic Gamesストア」の開設、特にiOS版についてはその流れに則ったものと言えるでしょう。なお、将来的にはすべてのデベロッパーが同ストアを通じてゲームを配信可能にすることを目指すとしています。



なお、この発表に先んじて、日本国内ではメディア関係者向けにEpic GamesのCEO・ティム・スウィーニー氏を交えた発表会が行われていました。その様子や実施された合同インタビューの内容は別途記事として掲載する予定ですが、そこでスウィーニー氏はまず欧州に向けて展開した「Epic Gamesストア」のiOS版について、日本地域を含む世界各地でも2025年の開始を目指し計画を進めていく旨を明らかにしています。

「Epic Gamesストア」についてはPC向けのゲームストアフロントとして発表された後、多くの有力タイトルの「囲い込み戦略」が既存のPCゲームユーザーから批判されたほか、買い切りタイトルの定期的な無料配布を主力の宣伝としてきた経緯がありました。今回のiOS/Android戦線では「2018年ほどの規模ではない」としつつもタイトル独占に関する施策は実施するとのことで、AppleおよびGoogleの牙城を崩すことができるのか注目が集まります。

なお、『フォートナイト』、『Rocket League Sideswipe』、『Fall Guys』に関してはAptoideのiOSストア(EU圏のみ)とAndroid向けのONE storeに向けても配信が行われます。



※UPDATE(2024/8/16 20:18):事前配布されたプレスリリース上のURLが誤っており、記事公開から18分ほど、全く関係ない第三者サイトへとリンクが貼られておりました。現在は記事を修正済みですが、読者の皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
《Arkblade》
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