
『フォートナイト』の「スター・ウォーズ」コラボで登場しているダース・ベイダーについて、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)は、AI生成音声の使用が不当労働行為にあたるとしてEpic Gamesを訴える声明を発表しました。
AIをめぐるゲーム会社との軋轢続く
『フォートナイト』では5月2日より、「スター・ウォーズ」とコラボするシーズン「フォートナイト ギャラクティック・バトル」が開催されており、ボスとしてダース・ベイダーが登場します。
ベイダー卿には、ジェームズ・アール・ジョーンズ氏の声を用いた会話AIが、遺産管理団体の許可を得て搭載されています。会話に対応して返答する機能がありますが、プレイヤーの過激な発言に対して、Fワードを発言してしまう事態が発生。即座にホットフィックスが配信されました。
こういった流れもあり、ゲームに関わる俳優をAIの利用から保護するため、2024年7月からストライキを実施しているSAG-AFTRAは、組合に通知や交渉の機会を与えずに、雇用条件に一方的な変更を加えてAI音声による代替を行ったことが不当労働に該当するとしてEpic Games傘下のLlama productionsを訴えました。
同組合は、会員や遺族がもつデジタルレプリカの使用を管理する権利を尊重するとしたうえで、仕事を代替する音声の使用に関しては交渉の権利を守らなければならないと表明。俳優をAIの利用から保護する体制が整っていない、という主張を強調しています。
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