■『どうぶつの森』シリーズ
ボスを倒したり、ステージをクリアしたりと、多くのゲームは最終的な目標を提示し、プレイヤーはそこに到達すべく邁進します。ですが、小さな目標を数多く用意しつつも、どれをいつ目指すかはプレイヤーの意志に任せ、自由な時間を好きなように過ごす「スローライフ」を提案するゲームも増えてきました。
その代表作とも言える『どうぶつの森』シリーズは、2001年に同名の1作目が登場。以来、様々なプラットフォームにリリースされ、据え置き機だけでなく携帯ゲーム機でも遊べるようになりました。自分だけの村を作り、そこで日々を過ごすというプレイ感覚が好評を博し、長く愛され続けています。
特に、2020年に発売された『あつまれ どうぶつの森』は、無人島を舞台に様々なクラフト(DIY)が可能となり、かつてない自由度で楽しめるようになりました。また、大画面が嬉しいTVモードにどこでも遊べる携帯モードと、自分なりのスタイルに合わせて楽しめるスイッチの特徴ともマッチしたのも、好評に拍車をかけたひとつの要因です。
シリーズの当初は一部ユーザーの間で支持されていましたが、作品数を重ねるごとに広く知られていき、ニンテンドーDS向けの『おいでよ どうぶつの森』では1,175万本もの大ヒットを遂げます。
同じく携帯機の『とびだせ どうぶつの森』は1,305万本、そして最新作の『あつまれ どうぶつの森』では驚異の4,536万本を叩き出し、任天堂作品でも有数の人気シリーズに成長しました。ファン数の多さを考えれば、最新作がキラーソフトの大役を務めるに十分。もしローンチで登場すれば、爆発的なヒットとなるでしょう。
ちなみに『どうぶつの森』シリーズの完全新作は、3~4年に1本のペースで作られることが多めでした。『あつまれ どうぶつの森』が2020年発売なので、DLCの展開もあったとはいえ、そろそろ動きがあってもおかしくありません。
ただし、『とびだせ どうぶつの森』から『あつまれ どうぶつの森』のみ、8年越しの登場でした。その間に『ハッピーホームデザイナー』や『amiiboフェスティバル』、『ポケットキャンプ』などが出たとはいえ、開発期間が伸びている傾向は否定しにくいところ。
次の最新作も長めの間隔が空くのか、それとも後継機の発売に間に合うのか。ファンならずとも要注目です。