■『マリオカート』シリーズ
今回紹介する最後の人気シリーズは、『マリオカート』です。今回取り上げた作品の中ではもっとも長い歴史を持ち、1作目の『スーパーマリオカート』は1992年8月発売。現在、32年も歩み続けている名シリーズです。
『マリオカート』シリーズは国内外で愛され続け、どのタイトルもミリオンを軽く超え、1,000万本台も珍しくありません。『マリオカートDS』は2,360万本、『マリオカートWii』も3,738万本、そして『マリオカート7』1,899万本と、他の人気作と比べても文字通り桁違いの活躍を見せています。
しかし、その中でも飛び抜けているのが、最新作の『マリオカート8 デラックス』です。2017年4月にリリースされた本作は、それまでのシリーズ最高本数だった『マリオカートWii』を大きく上回り、6,197万本という驚異的な売れ行きを記録。初動の爆発力に加え、ロングランで売れ続けた結果、シリーズ内はもちろん歴代スイッチソフトの中でも最も売れたゲームとして君臨しました。
これだけ売れたタイトルのシリーズ最新作が出れば、多くのユーザーが関心を寄せることでしょう。その登場が後継機のローンチになれば、これ以上の舞台はないと言ってもいいほどです。
しかも『マリオカート』のナンバリング最新作は、『スマブラ』や『どうぶつの森』よりも長く待たされているという事情もあります。『マリオカート8 デラックス』自体が2017年ですし、本作はWii Uソフト『マリオカート8』がベースのいわゆるパワーアップバージョンです。
完全新作という意味では、2014年5月発売の『マリオカート8』から数え、現時点で既に10年近い沈黙が続いています。絶大な人気ぶり、期間が長く空いている点、そして首を長くして待つファンの現状を考えれば、後継機のローンチにこれほど相応しいタイトルはないでしょう。
今のところ後継機に関する情報は、「今期中にアナウンスされる」「6月のNintendo Directでは後継機種を扱わない」という2点が確定されているのみ。発売時期はもちろん、リリースされるラインナップもまだ決まっていません。
ですが、今回挙げた作品はいずれも、出れば話題となる人気作ばかり。仮にローンチで登場すれば、それだけでスタートダッシュの成功が確定同然の、いわば“勝ち確”と言えるほどのキラーソフトです。
こうした有力な作品が後継機のデビューを彩るのか否か、その動向を興味深く注視しましょう。