
3月5日にイレギュラー・コーポレーションから『パズル探偵スカウト 失われたデータの陰謀』が、ニンテンドースイッチ向けにリリースされました。タイトルからもわかるように、パズルゲーム要素のあるミステリーADV作品です。本記事では序盤の第2章までをプレイした内容をレポートします。
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シリアスでありながら、ロボットと人間のコミカルな掛け合いが光る
物語は1990年代のアメリカショービジネス界が舞台です。主人公は人気探偵ドラマの脇役を演じる女優、ホナー。

「オーツ探偵」とは彼女が演じているドラマのキャラクターの名前です。
一枚絵でビシッと決めていますが、これはあくまで作中のドラマのワンシーン。現実の彼女自身は大スターというわけではなく、仕事も減りつつあります。先日は業界に影響力を持つ旦那と離婚したばかり。さらには現在唯一の仕事であるドラマも降板させられるというドン底の状況の中、ドラマのディレクターが変死するという事件に遭遇します。
この苦境を前に彼女の味方をしてくれるのは、記憶を失った謎のロボット「スカウト」。彼の助けを得て、事件現場に残されたさまざまなアイテムを見つけ出し、事件を解決する立場になります。ドラマでは探偵を演じているものの女優であったホナーは、スカウトとともに本物の探偵ばりに次々と事件を解き明かしていくことになるのです。

一昔前を思わせるさまざまな機器が取り付けられた姿。デザインの妙を感じますね。
スカウトはこの時代にはオーバーテクノロジー気味な高性能ロボット。ですがメモリを大部分消失しているせいか、おっちょこちょいな一面も。ホナーとスカウトの微笑ましい掛け合いも本作の魅力のひとつです。

しかし、実はこれは車の鍵ではなく……。
スカウトの可愛さはこの作品を遊ぶ上での清涼剤となっています。ちょっと間の抜けた発言をしたり、親切心を見せようとすることが仇となり、周りの人間に叱責されることもしばしば。そんなときにしょぼくれて反省する彼の姿は大変いじらしく、庇護欲をそそられます。

ロボットらしい勘違いが、とても愛らしい。
その他のキャラクター達も非常に個性的。自己主張が強く上昇志向溢れるドラマの共演者や、いかにもアメリカのギーグといった様相の青年、堅物で昔気質の仕事人といった雰囲気の刑事など特徴あるキャラクターばかりです。

ホナーも彼女には少々うんざりしている様子。
主張の強い彼らの掛け合いに最初は少し抵抗を感じるものの、徐々にのめり込んでしまう不思議な魅力があります。皆一癖も二癖もある者ばかりですが、同時になんだか憎めない性格でもあります。

ウィットに富んだ言い回しにクスリとさせられることも。
事件の謎を解くカギを握る ビットマップパズル
本作は、アドベンチャーにパズルゲームを組み合わせた作品です。基本はキャラクターの会話劇を観賞。要所で事件の解決のために周囲を探索し、パズルを解くことでアイテムを入手。そのアイテムを使って人から新しい証言を得たり、犯罪の証拠として突きつけて犯人を見つけ出します。

これが本作の主たるゲームシステムです。
本作のパズルはビットマップパズル。マス目の上と左に数字が列挙してあり、その数字に対応した数のマスを埋めていくパズルです。例えば横のマスが5個あり、左に2と書かれていれば、5マスのうちのどこか2マスを埋められます。そうして縦横で数字を突き合わせ、正解のマスを導き出していきます。

こうして入手したアイテムを活用して事件の謎を解明します。
序盤はマスの数も少なく簡単ですが、物語が進むに連れ徐々に難易度が上がっていきます。基本的には時間制限が無いため、じっくり取り組めます。数独のような数字パズルが好きな人にもおすすめですね。普段ゲームをやらない人でも、家族や友人と集まって一緒に謎解きしてみるのも良いでしょう。ゲーム開始時には難易度選択も可能です。

こちらは程よい緊張感を持って楽しめます。
物語の途中にはタイムアタック形式のパズルも登場します。こちらはマスの数は少ないものの、埋め方を間違える度に残り時間が減るというペナルティありのゲーム。時間切れになったら最初からやり直しです。
ビットマップパズルをクリアするコツ
ここでパズル攻略のポイントをいくつかご紹介。どれも最初のチュートリアルで説明されるものばかりですが、実際にプレイしてみるとこれらのテクニックはどれも重要なものばかりだと身に染みました。特に第2章からは全体的な難易度が上がるので、基本をしっかりおさらいしましょう。
1つ目のポイントは1列全て埋められるところを探すこと。

こういうところを真っ先に潰していきましょう。
続いて、塗りつぶせないところにバツをつける操作。この操作は行わなくてもクリア条件を満たせます。序盤の簡単なパズルでは、バツをつけなくてもクリアできますが、慣れてくるほど怠りがちです。しかしゲームの難易度が上がり始めると、このバツをつける操作無しには攻略できなくなってくるのです。特に重要な操作なので、細かくバツ印を付ける癖をつけておくと良いでしょう。

今まで見えなかったものが、この印1つでガラッと変わる瞬間はアハ体験。
必ず埋めることのできる場所から着実に埋めていくことも重要です。当たり前じゃん、と思うでしょうがこの当たり前が本当に欠かせません。例えば、横1列全ては埋められないが真ん中3つだけは確定で塗りつぶせる、という状況が多々あります。ここをしっかり見極められるかどうかが、クリアの鍵を握ります。

また数字の並びによって、ひと目で答えが一つに絞り込まれるパターンもあります。1列のマスが10、15と増えていってもこのようなことがありますので、少し詰まったら思い返してみてください。


真ん中あたりの「2 1 5」の列の回答は一意に定まるので、最初に塗りつぶせます。
難易度が上がるとマス目はどんどん増え、複雑になっていきます。しかし焦ることはありません。これらの基本を確認しながら進めればしっかり解けます。チュートリアルで学んだことはいつでもメニューから見られますので、時々振り返ってみましょう。
ヒント無しで高難度のパズルをクリアした時は、自分が一回り大きくなったような快感を得られること請け合いです。
パズルによる謎解き要素があるアドベンチャー『パズル探偵スカウト 失われたデータの陰謀』。ショービジネスの世界で起こる殺人事件を追っていく本作は、序盤から各所に伏線が張られていることがわかります。ストーリーの展開からも目が離せません。
パズルゲームとしてもお手軽ながら遊びごたえがあるものになっています。寝る前の頭の体操がてらサクッと遊んでゆっくり攻略するのも良いですし、友人家族とワイワイ協力しながら楽しむのも一興です。
『パズル探偵スカウト 失われたデータの陰謀』は、2020年3月5日からニンテンドースイッチでダウンロード販売中です。