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【プレイレポ】『侍道外伝 KATANAKAMI』ハクスラに生まれ変わって借金返済をする『侍道』シリーズ外伝最新作

2020年2月20日に発売されるシリーズ最新作『侍道外伝 KATANAKAMI』のプレイレポートを掲載します。

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スパイク・チュンソフトから2月20日に発売される『侍道』シリーズの外伝作、PS4/ニンテンドースイッチ/PC(Steam)『侍道外伝 KATANAKAMI』。

これまでは3人称視点型のアクションだった本シリーズですが、今作ではジャンルがハックアンドスラッシュに変更されたのが特徴です。シリーズ全作品をプレイしている筆者としては少し不安だったのですが、プレイしてみるとあらゆる要素が『侍道』として満足できた作品に仕上がっていました。そこで今回は、『侍道外伝 KATANAKAMI』Steam版のプレイレポートをお届けします。

すべての始まりは、一本松との出会いから……


まずは、本作の導入部分をご紹介します。主人公は「六骨峠」という場所に立ち寄った旅の侍。「一本松」と呼ばれる大きな木が生えている街道の近くで、なにやら争い事が起こっているのを目にします。どうやら鍛冶屋の「堂島」という男と金貸しの「紅屋」が揉めており、返済ができない代わりに堂島の娘である「七海」が連れ去られてしまいます。

なんてベタな導入シーンだ!これでいいんです!

その後、堂島に借金返済を手伝うと申し出た主人公は鍛冶屋に住み着くことに。その夜、なんとなく起きた主人公は一本松が光を放っているのを発見します。どうやら光の中に入れるようで、その中には「辞界」と呼ばれる化け物が跋扈している謎の空間が広がっていました。


一本松の中にはダンジョンが広がっていました。
自動生成のため、毎回地形が変わります。

次々と襲ってくる敵を退け、木材や刀などのアイテムを拾いながら脱出したときには朝になっていました。昨夜起こった不思議な出来事を堂島に話すと、彼はすでにその場所を知っていた様子。たまに刀の材料を拾える場所として利用していたようです。

このあと、主人公は堂島の借金を返済するため、昼は六骨峠、夜は辞界と往復しながら生活することになります。すべては借金を完済して七海と結婚するために……!!

目指せ借金完済!10万銭の稼ぎ方!


堂島の借金は10万銭という膨大な額ですが、紅屋さんの厚意で返済は分割にしてもらえています。ゲーム開始すぐの返済額は100銭。これくらいなら辞界の探索中に拾えるお金だけでまかなえますが、次回は300銭となり、以降3000銭、最大35000銭と要求額は上がっていきます。こちらが借金したのだから、相手の要求に従うのも当然ですが。相手の信用を損ねると、取り立ても頻繁になってしまいます。しっかりと計画的に稼ぎましょう!

どうしてもお金が足りないときは誠意を見せれば待ってもらえることも……。

本作のお金の稼ぎ方は大きく「鍛冶屋の仕事で堂島が稼ぐ」「ダンジョンの依頼や探索で稼ぐ」「各勢力の刀の注文に納品する」の3つです。ダンジョンの探索でお金を拾うことはできるのですが、主人公は一度に持てるお金が限られているし、堂島の稼ぎも微々たるもの。借金を返済するためには、他の勢力を利用して大きく稼ぐしかありません。たとえどんな非道なことをしてもです。

ちなみに借金のカタに連れて行かれた七海ですが、すぐに新聞でコラムを始めており、どうやらわりと無事な様子。紅屋のスパイとして鍛冶屋に来る「でっち」を通じて贈り物をすることも可能で、毎日コラムで品評までしてくれます。喜ばれる贈り物することでポイントが貯まり、一定数に達すると特別なアイテムを貰えるなど、なんだか差し入れというよりも貢物をしている気分です。とりあえず貴重な「ひよこういろう」などをプレゼントしてしまうのは男の性でしょうか。

差し入れした品を毎日品評してくれる七海コラム。
番付の名前がひどすぎる!

武器を流して戦争を起こせ!戦が起これば鍛冶屋が儲かるシステム!


六骨峠には「宿場町」「赤玉党」「黒生家」の三勢力があり、それぞれの武力を持って均衡を保っています。鍛冶屋には各勢力から刀の注文が入り、納品することでお金を得ることができます。武器を手に入れた勢力は武力を伸ばし、他の勢力はそれを警戒するようになります。これを金稼ぎとして利用するのが本作の「戦が起これば鍛冶屋が儲かるシステム」です。



簡単に勢力バランスは崩れます。さあ稼ぎどきです。

このシステムを簡単に説明すると「抗争を勃発させる→武器需要が高まる→鍛冶屋が儲かる」というものです。プレイヤーが特定の勢力に対してのみ刀を納品し続けることで、勢力の武力バランスが崩れ、最終的に峠に抗争が勃発。この状態では武器の需要が高まり品質を問わない状況になるため、辞界で拾ってきたなまくら刀でも喜んで買い取ってもらえます。この状態で大量に刀を納品することで、大きく儲けることができるようになるのです。

システムを理解すると一回で大儲けすることも可能。ありがとう六骨大戦争。

また、各勢力には武力目標値があり、その数字を達成すると「千客万来」モードになります。この間は借金返済の日にちが減らず、一日中鍛冶屋に客が訪れて儲けられると言う夢のような状況。力が衰えた勢力は設定する武力目標が低いため、積極的に狙っていきましょう。


ちなみに刀の納品とは別に、各勢力との信頼度を上げるための「贈り物」ができるのですが、ここで失敗例をひとつ。抗争への緊張感が高まる宿場町に、防衛用に使えそうな“とある物”を贈り物にしたところ、翌日の新聞には突然の爆破テロ騒ぎで騒然となった宿場町の様子が描かれていました。


その後は、六骨峠で出会った「ドナドナ」に「二度と関わらない」と怒られたり、宿場の娘「すず」に話しかけるなり逃げられるなど、宿場町との関係が大幅に悪化。消耗品が買える売店もやって来なくなってしまいました。善意のはずだったになぜこんなことに……。何度か高級な贈り物をすることでなんとか関係は緩和できたのですが、プレゼントには気をつけましょうという話ですね。

攻略せよ!化け物とお宝が待ち受けるダンジョン!


辞界には、入るたびにこちらの段位(レベル)が1になり、最初のダンジョン「松ノ洞」の1階からのスタートになります。ダンジョンには自分の鍛えた刀とアイテムの持ち込みが可能。ダンジョン内には「隠し穴」と呼ばれる階層ワープがあり、使用することで序盤から奥の階層へと移動できます。その際は段位が低く、体力活力とも低い状態で戦うことになるので事故には要注意。なお、力尽きてしまうと刀とアイテムは全て失います。

ダンジョン内には踏むと毒素状態になる「毒袋」や、爆発する「理火」などさまざまな罠がマップ中に仕掛けてあります。「隠し穴」を使用してレベル上げをあまりしていない状態で罠にかかると、あっという間に体力も活力も失うピンチに陥ってしまうため注意が必要。罠は踏まなければ回収可能で、こちらが逆に利用することも可能です。

「ナマコ」というアイテムは相手にぶつけると強制ダウンを奪える。
一部ボスにも有効なため、なるべく拾い集めておくのがおすすめです。

ダンジョンはひとりで行くだけでなく、地上で用心棒を雇って一緒にダンジョンに潜ることも可能。用心棒はそれぞれに特殊能力があり、アイテムを見つけたり、一緒に土下座をしてくれたりと役に立ってくれます。また、マルチプレイにも対応しているため、他のプレイヤーとの協力プレイもできますが、時にはお互いが争うなんて展開も……。

頼りになる(?)用心棒。彼らにまつわるご依頼の発生も。

また、六骨峠にある「自販機くん」から帰還用アイテムや死んだときにアイテムを守ってくれる保険なども購入可能ですが、いずれも高価なため借金返済で苦労する段階で使用するのは現実的ではありません。

集めろ!鍛えろ!見つけ出せ自分だけの理想の刀!


主人公は最初「平傭刀」という一本の刀しか持っていません。刀はダンジョン内や六骨峠にいる、刀を持った相手を倒すことで入手できるほか、材料を集めて堂島に作ってもらうことが可能。武器の種類によって異なる9種類の構えは、上段や居合、弓、無手などがあり、武器の銘柄も100種類以上用意されてるようです。同じ銘柄の刀でも品質などがランダムに設定されているため、性能が良い刀を手に入れるためには何本も集める必要があります。

刀には耐久度が設定されているため、折れることも。

刀は銘柄ごとに使える技が異なり、最初は基本的な技しか使用できませんが、敵を倒し続けることで技が派生していきます。お気に入りの刀は鍛冶屋で耐久力や攻撃力を鍛えたり、特定の条件を達成することで解放される「号」を付けることも可能。号は切れ味を増したり、活力の消費を抑えたりと効果はさまざまです。攻撃力を上げるか、生存力を上げるかなど、プレイヤーの理想の刀を追求して鍛え上げられます。

堂島に刀を鍛えてもらえます。
切れ味の上がり方もランダムで材料があればリロール可能。

ちなみに不要な刀は、他の刀の耐久を回復させるために使用することも可能。また、地上に持ち帰った刀は各勢力の納品に利用できます。品質の低いものを刀の回復用に、品質のいい刀は納品や自分で使う用に大切に取っておくのがポイントですね。

また、ダンジョン内にいる特定の魔物からは「琵琶」や「傘」などの装飾品を入手できます。装備することで体力を上げたり、アイテムの所持枠を拡張するなど固有の効果があるだけでなく、見た目を変更するアイテムとしても利用できます。

装飾品は身につける場所が3カ所から変更可能。画像は琵琶をかぶった謎の侍。

相手の攻撃を読み切る爽快なチャンバラアクション!


今作ではシリーズ恒例となる、防御して相手を崩す「捌き」システムは搭載されていません。相手の防御を崩す「投げ」や「蹴り」は使えるため、相手のバランスを崩して強烈な一撃を叩き込むスタイルは健在です。

今回の新システムとして、敵の攻撃をタイミングよく回避や防御することで発動する「極見」システムと、敵を倒して溜めてきた「おうぶ」を開放する「刀刻」システム、刀を鞘に収め続けることで範囲攻撃を繰り出せる「抜無」などが存在。大勢の敵に囲まれることが多い本作で、この新システムが新たな駆け引きと爽快感を作り出しています。

必殺の刀刻(かたなたいむ)中は刀の耐久値を消費しません。

また、戦闘でピンチになったら「土下座」することで、相手が化け物であっても刀を納めてくれることも。ちなみに土下座の突撃で相手にダメージを与えることもでき、意外とダメージも大きいので、ピンチになったらとりあえず土下座するのも戦略かもしれません。刀を納めた瞬間を狙って攻撃することも可能ですが、これはまあ侍というより「馬の骨」ですね。


ジャンルは変わってもこれは間違いなく『侍道』だ!


本作は舞台になる場所が「六骨峠」であるなど、初代の世界観をベースにしたスピンオフのため、随所でシリーズの雰囲気を感じられます。ゲーム中で「常永遠なる風」「残照」など初代のBGMが流れると、ああ、このゲームは間違いなく『侍~SAMURAI~(あえて初代の書き方です)』だなぁと思わされたり、「おう!」「あぁん?」などの短いボイスのチンピラたちや、夕暮れの「一本松」の寂しくも美しい雰囲気など、シリーズ経験者には懐かしさが味わえます。ただ、六骨峠には宿場町や高炉など、さまざまな施設があるのでそこを訪れることができないのは少し寂しい点です。


1に登場したキャラクターも次々登場。
戦争が起こると彼ら同士が争うことも。

それでも六骨峠に「ドナドナ」「坪八」「チェルシー」など初代の主要人物が顔を見せてくれるため、寂しさも半減。変わらぬ連中の顔を見ると嬉しくなってしまいます。ところで、今までのシリーズだと名前のあるキャラクターはそれぞれの愛刀を持っており、それを入手することもシリーズの醍醐味となっています。今回のプレイではそもそも彼らが一般的な武器しか持っていなかったため、入手は不可能でした。装備するには何かしらの条件があるようです。

クォータービューの形式や、選択式のストーリーではないなど、本作は今までのシリーズとゲーム内容が大きく異なっています。しかし、プレイしてみると『侍道』らしい和風アクションであり、格好良さとジョークが両立している世界観であり、間違いなくシリーズ制作者の愛が注ぎ込まれている作品だと感じられます。

もちろん本作は、シリーズを遊んでいない人にでも楽しくプレイできるように作られています。世界観や登場人物は大きく話に絡んでくることがなく、あくまで各勢力の幹部格くらいの考え方で問題ありません。そもそも本作で一番目立つ、ヒロイン(?)の立ち位置の七海はこの作品が初登場です。

なお、堂島の借金返済後もストーリーは続き、辞界にはまだまだ多くの新しいダンジョンが眠っているようです。金稼ぎ、刀集め、まだ見ぬ強敵の討伐など、やるべきことが尽きませんね。



侍道外伝 KATANAKAMI』は、ハックアンドスラッシュと、少し癖のある経営システムの両方が上手に融合した作品。「明日は刀をたくさん集めよう」「ダンジョンを思い切り探索しよう」「そろそろ抗争が起こるから準備しよう」など、次に繋がることを考えながらプレイするのがとても楽しいゲームです。ちょっと複雑なシステムもありますが、チュートリアルも親切でいつでも読み返せるため、困ることはありません。なにより、ある程度ノリでゲームをプレイしても問題はありません!シリーズのファンはもちろん、この世界観が気になる人にはおすすめできる作品です!

侍道外伝 KATANAKAMI』は、PS4/ニンテンドースイッチ/PC(Steam)で2020年2月20日に発売。CERO Z(18歳以上)での販売になります。
《Mr.Katoh》
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