■ソロプレイ最大の敵は、高まる敵の手ごわさ
「ひとりで全部やる」は、戦闘においても求められます。仲間がいれば、敵が集団でも各々が各個撃破したり、強敵相手に取り囲んで挑むといった戦法を選べます。
ソロプレイだと頼る仲間がいないため、立ちはだかる敵は自分で対処せねばならず、緊張感や手ごわさが格段に変わります。道中の敵を無視するのは比較的簡単ですが、敵を倒してレベルアップしないと一日の終わりに待ち受けるボスに勝つのは困難でしょう。

先にお伝えしておきたい点として、出会う敵が全て強敵ではありません。みすぼらしい雑兵は、ソロプレイでも難なく勝てる相手。焦りさえしなければ、さほど苦労することなく倒せます。敵のランクが少し上がっても、レベルに応じた敵を選ぶことで、ソロプレイでも十分戦えるので安心してください。
ただし、一度に戦う敵の数が多くなるほど、事情は少々変わってきます。目の前と戦っている隙に、別の敵から攻撃を食らうことも多々。それを回避するには、狙いたい敵だけおびき寄せたり、囲まれないよう敵を引き連れ、ヒット&アウェイを繰り返す、といった戦法です。

とはいえ、従来のソウルライク作品と異なり、『エルデンリング ナイトレイン』には“夜の雨”という時間制限が存在します。どれだけ時間をかけてもいいのであれば対処しやすいものの、その戦法と“夜の雨”は相性が悪く、悠長に戦っている時間はありません。
いかに間延びせず戦いを終わらせるか。もしくは、自分の力量では足りないと判断し、その場を後にするか。ソロプレイでは、戦闘のテクニックや冷静な状況判断が、協力プレイ時よりもシビアに求められます。

また、ボス戦に入ると“夜の雨”による時間制限はなくなるものの、雑魚を呼び出したりボス自身が分かれたりと、1対多数になる場面が少なくありません。協力プレイなら敵の狙いも分散されますが、ソロプレイの場合は全て自分に向けられるので、より過酷な戦いに立ち向かう覚悟も必要です。
■ひとりで遊ぶメリット

時間制限があるのはソロでも協力プレイでも変わりませんが、時間の浪費を抑えるやりやすさが格段に異なるため、ソロプレイでは卓越した技量が求められます。それは、探索でも戦闘でも変わりません。
しかし、ソロプレイにも十分なメリットがあります。シンプルにまとめると、「難しくなる」のがソロプレイのデメリットですが、協力プレイの難易度では物足りないという猛者ならば、「難しくなる」ソロプレイはむしろメリットと言えます。

また、協力プレイだと迷惑をかけてしまう、と気負う人も少なくないはず。そういう人は、バトルや探索に慣れるため、まずはソロプレイをしばらく続けてみるのもお勧めです。途中で死んでも、ソロプレイなら誰にも迷惑がかかりません。気負うことなく腕前を磨けるのも、ソロプレイならではです。
加えて、出撃するたびに「遺物」がもらえますし、円卓内で取引に使う「マーク」も得られます。効率的に手に入れるなら協力プレイの方が捗るかと思いますが、ソロプレイで集める気軽さも悪いものではないでしょう。

腕を磨くにせよ、探索に慣れるにせよ、地形やマップを覚えるにせよ、「誰か」と一緒だと気後れしがちなことばかり。もちろん、協力を仰ぐのもひとつのやり方ですが、ソロならではの良さがあるのも間違いありません。

ソロプレイは長所もありますが、難易度が高い点は否めません。現状では、選択のひとつであるものの、初心者の練習目的か、上級者向けのコンテンツになりがちです。
ただし、ソロプレイ時における調整として「プレイキャラクターに「敗北時、自動復活」の特殊効果が付与される仕様を追加」「敵から手に入るルーンの量を上方修正」といった調整を近日行うと、公式Xにてアナウンスされています。
どのようなバランスに落ち着くのか、最終的な形はまだ分かりませんが、こうした調整が今後も行われるとすれば、ソロプレイを楽しめるユーザーの幅がもっと広がるかもしれません。『エルデンリング ナイトレイン』のソロプレイに惹かれた人は、今後の情報にも注視しつつ、今のうちに腕を磨いておきましょう。
(C)BandaiNamcoEntertainmentInc./ (C)2025FromSoftware,Inc.
¥32,120
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)