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健気!難攻不落!めんどくさい!1990年代を彩った"No.1"ゲームヒロイン3選

物語のヒロインの姿を読者(やプレイヤー)の脳裏に焼き付けるには、際立った物語性や特徴が不可欠です。たとえそれが悲劇であっても…。

ゲーム コラム
健気!難攻不落!めんどくさい!1990年代を彩った
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ニンテンドーDS『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』
インサイドの隔週連載記事「僕たちのヒロイン録」より、プレイヤーの脳裏に深く焼き付いたであろう"No.1"ヒロイン3人をあらためて紹介します。記事には『ドラゴンクエストIV』、『ときめきメモリアル』、『タクティクスオウガ』各作品のネタバレが含まれますのでご注意ください。

◆健気さNo.1!『ドラクエIV』シンシア

シンシアは「ドラゴンクエスト」シリーズ全作を通してみても、屈指と言えるほどの悲劇性を持つヒロインです。

本作は魔軍の長ピサロがまだ顔すら知らぬ勇者を危険視しており、(ファミコン版の)最終章である第5章の冒頭では、そんな勇者が密かに育てられていた山奥の村がついに襲撃されてしまいます。

村の人々は全員が主人公=勇者であることを知っており、それを知らぬは本人のみ。彼らはまだ何も分からない勇者を地下室に閉じ込め、さらに勇者の幼なじみであるシンシアはモシャスの呪文で彼(彼女)そっくりの姿に変身して戦いに臨みます。

ニンテンドーDS『ドラゴンクエストIV』第5章冒頭より

そして戦いの果てにシンシアの命を奪った魔物たちは、勇者を仕留めたと思い込んで撤退していきます。勇者を救うため、何の迷いもなく自らの命すら投げ出せるシンシアはまさに「健気さNo.1ヒロイン」でした。

廃墟となった山奥の村で、彼女がいつも気ままに寝転がっていた花畑の跡を調べることで入手できる「はねぼうし」を勇者に持たせたまま、クリアした人も多いことでしょう。

2001年には、初代PlayStationでリメイク版が発売。そこに追加された「第6章」にて、死者を蘇らせる「世界樹の葉」よりもさらに強い力を持つ幻の花「世界樹の花」を入手した勇者は、それを人間の暴漢たちにいたぶられて命を落としたピサロの恋人・ロザリーに使ってしまいます。

そうしたからこそピサロとも和解でき「人と魔物は必ずしも憎みあわなくともよいのではないか?」という可能性に期待を抱かせる結末を迎えるわけですが、それはそれとしてシンシアを助けてほしかったと思ったプレイヤーも多かったのではないでしょうか。

悲劇に決着をつけた勇者は気球で仲間たちを故郷へ送り届け、自身は廃墟となった山奥の村に帰還します。そんな彼に頭上から一条の光が射してシンシアが蘇り、物語は2人が固く抱き合う姿で幕を閉じる…のですが、最後の最後に各地で別れてきた仲間たちがその場へ駆けつけるため、ファンの間では「これは山奥の村で1人たたずむ勇者が見た幻なのでは」と解釈される向きもあります。

こんなに健気なヒロインが報われないのはツラいので「どうか本当に起きたことであってくれ」と思うばかりです。


《蚩尤》

汎用性あるザク系ライター(が目標) 蚩尤

1979年生まれのファミコン直撃世代。スマホゲームもインディーズも大型タイトルも遊びますが、自分と組ませてしまって申し訳ないという気持ちやエイミングのドヘタさなどからチーム制のPvPやFPS、バトロワが不得手です。寄る年波…! ゲームの紹介記事に企画記事・ビジネス寄りの記事のほか、アニメなど他業種の記事もやれそうだと判断した案件はなんでも請けています。任天堂『ガールズモード』シリーズの新作待機勢。

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