■正直すぎて挙動不審! 炭治郎の“あの顔”も忠実再現

化粧を施した時はかなりの有様でしたが、炭治郎は店だと化粧を最低限まで落とし、リボンや頬紅程度に留めています。下働きなので、見栄えをよくする(むしろ化粧で悪くなっていたのですが)必要がないのかもしれません。

しかし、この炭治郎による更なる変顔も待ち受けています。花魁として潜り込んでいた天元の嫁のひとり「須磨」の行方を調査している最中、なぜ調べているのかと問われる場面がありました。


もちろんこれは、鬼殺隊としての活動ですが、潜んでいる鬼に気づかれる恐れがあるため、真意を語ることはできません。しかし、炭治郎は正直者なので、平気な顔で嘘をつくことができず──

目は極限まで上をにらみ、口はかたくなに閉じ、どうしても挙動不審そのもの。全く普通の顔ではありませんが、そんな変顔すらも本作では見事に描写しています。


このビジュアルを再現したクリエイターにも感嘆しますが、そんな炭治郎を見ても動じず、優しく受け止めてくれた花魁も流石です。
■「アタイ絶対、吉原一の花魁になる!!」の善逸、ノリノリでミニゲーム

化粧顔の伊之助もなかなかの不美人でしたが、これは化粧の悪さに加え、本人もベロを出したままなど、態度にも問題がありました。
身売りされた店ではほぼ素顔を晒し、元々の容姿の良さが手伝って、器量よしとして噂されるほどに。一方善逸は、白粉こそ落としていますが、濃いめの紅は残ったまま。そのため容姿については、身売りされた後も評判は芳しくありません。


天元からの扱いも悪かったため、いたく傷ついた善逸は、「見返してやる、あの男……!」「アタイ絶対、吉原一の花魁になる!!」と意気込み。この場面も原作で印象深いシーンでしたが、ゲームではムービー中に再現されました。


……と思いきや、なんと三味線を弾くミニゲームが始まり、リズムに乗るほど「見返してやる!」なテンションの善逸に変化。彼の“吉原成り上がり物語”は、ミニゲームという形にまで昇華しました。その熱い想いに、頭が下がるばかりです。

ただし、ミニゲーム終了後は我に返り、任務に戻っています。成り上がり物語、即終了……!