
任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」(以下、スイッチ2)が本日6月5日に発売されました。抽選販売に当選した人の多くは、今日もしくは近日にスイッチ2を手に入れることでしょう。
前世代機の「Nintendo Switch」(以下、スイッチ)は、老若男女を問わず広い層から人気を博しました。一家に一台に留まらず、ひとり一台にまで発展し、子どもの数だけスイッチが家にある、という家庭も珍しくないほどでした。
こうした人気の地盤を引き継ぐスイッチ2も、幅広い年齢のユーザーが手にし、楽しむことでしょう。そして、まだ未成年の子供を持つ保護者たちにとっても、スイッチ2について知っておいた方がいい情報がいくつもあります。
■楽しいからこそ注視したい「ゲームチャット」機能

年齢や家庭の方針にもよりますが、子どもが自分専用のスマホを持つことも珍しくない時代です。離れていても連絡がつく利便性は保護者としても助かりますが、本名すら知らない相手とインターネット越しに接点を持つ可能性もあるため、心配の種も尽きません。
インターネットを介した交流は、今やゲーム機単体でも可能な時代です。システムの進歩も相まって、コミュニケーションの幅に違いこそありますが、現行のゲーム機であれば多かれ少なかれ外部との交流が行えます。
そうした流れは、スイッチ2も踏襲しています。本機では「ゲームチャット」という機能でオンラインコミュニケーションを一括し、この機能を使えばボイスチャットなどが可能になります。
インターネットへの接続は必須ですが、音声入力に必要なマイクはスイッチ2本体に内蔵されているため、スイッチ2とオンライン環境さえあれば、機器を追加購入する必要もありません。
■知っておきたい「ゲームチャット」のあれこれ

ただし、「スイッチ2は、簡単にボイスチャットができるから危険だ」とすぐに決めつけるのは性急です。
操作的に気軽なのは確かですが、ボイスチャットも内包する「ゲームチャット」に誘えるのは、本体に登録された自分の「フレンド」だけ。不特定多数の相手と即座にボイスチャットができるわけではありません。
そのため、「フレンド」にする相手を慎重に選ぶ必要(例えば、リアルで会う友だち同士以外のフレンドは作らない等)があることを、子どもに教えておくことが大事です。信頼できる「フレンド」だけなら、危険性はかなり低下します。
また、誘う側ではなく「ゲームチャット」の招待を受ける側の場合、フレンドの中でも「自分が許可したフレンド」だけが、自分に対して申請できます。知らない相手から「ゲームチャット」に誘われることはないので、その点も安心してください。

ただし、「ゲームチャット」に集まった人の中には、自分のフレンドではない「フレンドのフレンド」がいる場合もあります。チャットに参加する者は事前に確認できるので、その点も事前に教えておき、「知らないフレンドがいるゲームチャットには参加しない」などのルールをあらかじめ決めておきましょう。
子どもがまだ幼いので「ゲームチャット」はまだ早い、と考えている人は、あえて設定をしないという手もあります。「ゲームチャット」を使用するニンテンドーアカウントは、携帯電話番号によるSMS認証が必要で、認証をしなければ「ゲームチャット」は使えません。
ちなみに、子どもが自分用のスマホを持っている場合、自分のスマホの番号でSMS認証を行うかもしれません。それぞれの環境に合わせて、適切なルール作りを事前に行いましょう。