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新作オカルトRPG『新月同行』CBTを早速プレイ。1度で飲み込めない難解さはあるが、東南アジアのタイムレスな生活感と怪異譚に惹かれる!

オカルトRPG『新月同行』がクローズドβテストを実施しました。CBTに参加してきたので、ゲームをファーストインプレッションとしてお届けします。

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新作オカルトRPG『新月同行』CBTを早速プレイ。1度で飲み込めない難解さはあるが、東南アジアのタイムレスな生活感と怪異譚に惹かれる!
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5月13日~5月20日まで、都市でオカルトを探るRPG『新月同行』がクローズドβテスト(以下、「CBT」)を実施。本作はGarena InternationalとFirewick Networkが贈るスマートフォン向けのタイトルで、App Store/Google Playにて事前登録が受付中です

今回は、初回となる『新月同行』のCBT「収容テスト」に参加してきました。詳細なプレイレポートというよりは、その所感などをファーストインプレッション形式にお届けしていこうと思います。

◆ 自分たちの存在性を定義し直す都市怪異譚!

先進的なテクノロジーとアジアのレトロな街並みが融合し、さも近代的でありながら大衆の生活感を顕著に漂わす、独特な空気が秀逸な『新月同行』。昨年中国国内にて配信された同作は、とりわけ大きな注目を集めていました。一体全体どんなゲームなのかと問われればそんな世界で繰り広げられるのは「都市怪異譚」です。


『新月同行』は、人智を超えた現象に対抗し得る秘密組織の部隊長として、海辺の町で巻き起こるあらゆる事件を解決に導いていく近未来都市ファンタジー作品。作中の科学で説明し切れない超常現象と、常理から外れたモノ「超実体」がさまざまなトラブルや問題を引き起こすという世界で、主人公たちは市民の手に負えない事件を調査し、必要があれば武力行使をともなう封印を施すことで都市の秩序を守っています

主人公は危険性の高い怪異を封じる月面施設での任務中に、なんらかの事情によって自身の記憶と、恐らく「顔」をも失ってしまった謎多き人物。スラッとした長身成人男性のような体躯に、白を基調としたエレガントな紳士服がトレードマークです。

冒頭では月面で何者かの謀略に陥れられたのか、所属組織から部隊メンバーごと裏切りのレッテルを貼られてしまいます。それを機に表向きには組織の裏切り者として隠れながら過ごしつつ、組織が動けない怪異事件は自分たちで解決に導く裏の協力者として活動を続けていくのです。

地球と月、そして東南アジアの古い街並みが広がる光景は、我々がよく知っている現実世界をベースにしたものでありながら、『新月同行』のフィルターを通すと“似て非なる世界”に形を変えていきます。地球と月を繋ぐ列車は近未来ですが、その一方で物語の舞台「南廷」は、東南アジアの首都とそこに付随したスラム街の対比を想起させる不思議なアンバランス感。

貿易が盛んな町で人々は「格安アパート」と呼ばれた集合住宅が集うようなエリアで生活し、作中でも一般市民が度々労働に励んでいる姿を目にできます。どこか現実世界の生々しさを内包しつつ、ある種ディストピア的な世界でもありますが、南廷に暮らす人々は皆たくましいのです。

文化・社会・歴史など、スマートフォンゲームでは初期の頃からこうした舞台背景を描写する要素がいずれも不透明になりがちです。いちユーザーとしては運営型ゲームですし「考察のためのスキマ」「今後のバージョンで明らかになる余白」と、それなりに前向きな捉え方すらできますが、ゲームプレイした限りでは世界を描写するマテリアルがあらかじめ定まっているようにも感じられました

ガチャから出現するキャラクターの多様性、作中の何気ない会話シーン、町中で見られるオブジェクトの数々に、世界の様相を主人公視点からありありと言語化するフレーバーテキスト......。ありとあらゆる世界観の描写手法によって、舞台設定をほぼオールインワンに凝縮しています。

いずれも「ゲーム」の中だけで世界の見せ方を完結させようとしている手応えなのです。テキスト量と要素の突拍子のなさではまだ及ばないにしろ、まるで『リバース:1999』を彷彿させます。

物語の本筋とは関係ないサブストーリーコンテンツ【外伝】も収録されています。ここでは普段スポットが当たらないキャラクターを交えつつ、小さな怪異事件を追うことができます。こうしたコンテンツは、イベントストーリーの内容として取り扱われることがほとんどですが、本作ではれっきとした常設コンテンツでした

外伝はTVアニメの1話完結型のようなコンパクトさですが、サブストーリーにしては思いのほか中身がしっかりしている上、エリア探索とバトルパートもちゃんと用意。ときにはプレイヤーの感情を揺さぶってくる内容のエピソードなんかもあります。読後感も良くてまさに外伝と呼べるような代物でした。

本作のように世界観が最初から固まっていて物語の軸がブレにくい構造上、どうしても気になってしまうのは、ゲーム冒頭から容赦無く連発される固有名詞たちです。

主人公はもともと「超常現象管理局」が有するチーム「オレンジブレイド」の隊長といった設定ですが、すでに幾分かのキャリアを積み上げて優秀な部下を抱えている関係で、たとえ固有名詞でも、作中世界の基礎知識ならキャラクターから説明されることがありません

理解している前提のもとにメインストーリーが進行するので、シナリオをただ傍観しているだけでは間違いなく記憶に残らないことでしょう。登場する固有名詞の種類が豊富なのにも関わらず、主人公の記憶喪失設定があまり活かせていないのも気になるところ。かなり勿体無いです。

ただし、ストーリー中にポップアップが出現する固有名詞の解説機能が備わっていたり、NPCの一部セリフや選択肢の分岐セリフにボイスがない程度で、メインストーリーは基本フルボイスに近い形です。肝心のストーリーも事件を追って行くテイストが中心なので、展開は分かりやすい方でした。良く言えばキャラクターの会話が説明口調ではなく、会話の趣旨を掴みやすいのです。

そしてギャラリー機能【資料室】のチャプター選択から、物語本編と外伝をイチから遊び直すことができます。探索し損ねたフィールドをもう一度チェックし直したり、異なる選択肢を選んでみたり、バトルの任意スキップでいつでも振り返ることが可能です。ですので、理解し難かった部分をもう1度振り返るなんて遊び方もできます。

今回プレイしたメインストーリーの冒頭では、かつて精鋭部隊として誉れ高かった主人公たちが、信頼していた仲間に「叛逆者」と断じられ、弁明の機会も与えられずに逃げ延びていきます。そしてその悔しさを滲ませつつ、自分たちの存在意義と在り方に葛藤する様子が描かれていきました。

そんな中でも組織の一部上層部メンバーだけは、内密に主人公たちへの支援と協力を行なってくれるのですが、それは組織の派閥争いにおける都合の良い手駒にされているようにも映ります。さらに物語の舞台となる都市での事件は複雑に入り組み、物資も人員も足りない状態で、組織から身を隠しながら現地の任務を遂行しなければなりません。

仲間たちはなるべく平静を装い、冗談を交えながら目前の課題に取り組むのですが、状況がぐるぐると回り続ける中で、時折りポロリと心情を吐露するところに一抹の寂しさと哀愁を感じせます。「諸行無常」という言葉がこれほど当てはまることもそうないでしょう。自分たちなりの義侠心を育み、組織での汚名返上をしていけるのかが、メインストーリーの一つの見どころになりそうです

とにかく絵と動きで魅せたい?こだわりが詰め込まれた2Dアニメーションの数々

近年ではモバイルゲームと言えども、3Dゲームのタイトルが主体です。ですが、『新月同行』は3Dゲームではありません。Live2D、Spineなどのソフトウェアによってイラストが動き出す“2Dアニメーション”を中心とした作品になっています。

キャラクターイラストが動くのはもちろんですが、実はそこだけにリソースを大きく割いているわけではありません。何せ全レアリティのキャラクターが同様に2Dアニメーションをしていますが、かと言って物語中の会話シーンでそれらのキャラクターイラストに口パクや表情変化があるわけでもないからです。

ストーリーとバトルでは、横スクロールの空間を基軸に、キャラクターの立ち絵イラストモデルがアニメーションします。ホーム画面や一部のADVパートに登場する通常のキャラクターイラストとは異なり、こちらはキャラクターごとに全身と表情の動きが付けられています。横スクロールの性質上、ストーリーパートはカメラが遠くて視認性を損なっているのですが、会話中は登場人物の感情表現をボイスと漫符で補強します

では、キャラクターイラストは出番がほぼ無いのかと思えばそんなこともありません。バトルのコマンド選択中には肩越し視点で敵を見据える演出があり、揺れるべきものは揺れていますここは開発側のフェチポイントが詰め込まれているような気がしてなりません。

そして高レアリティのキャラクターであれば、必殺技にキャラクターイラストの2Dアニメーションカットシーンも挿入されています。コスチュームを変更するとちゃんとどちらの場面でも反映されているので、正式サービス開始後は推しキャラの別衣装を集めるのも、モチベーションになりそうです。ちなみにCBTでは、毎月のシーズンパス報酬としてキャラクターのコスチュームが用意されていました。

バトルの攻撃モーションも作り込まれています。説明が付かない「怪異」を題材にしたことで、どのキャラクターもさまざまな力や武器を用いて戦闘を繰り広げるわけですが、それこそが多様なキャラクターを登場させる源泉になっているとも言うべきでしょう。開発元が2Dアニメーションで思い描いた動きを、自由にアニメーションさせられるポテンシャルを秘めたテーマです。

ちなみにオートバトルをONにすると、コマンド選択が自動化されるため、キャラクターの肩越しカメラについては省力されてしまいました。少し残念ではありますが、プレイヤーにストレスを感じさせないシームレスな自動化を行うためには仕方がないのかもしれません。

この時代に3Dモデルをあえて使わない、2Dベースの大作スマートフォンゲームということで「キャラクターの見せ方」に重きを置いているRPGと言えます。ゲームのUIデザイン、作中に登場するガジェット感溢れるアイテムの見た目もスタイリッシュに洗練され、なんだかワクワクできる部分です。主人公が冒頭で使用する「拘束銃」とか、仕組みは謎に包まれていますが中二心に響いてカッコいいです。

まだまだ語り尽くせていない部分は多く存在するのですが、今回はファーストインプレッションということで、ゲームの世界観などをやんわりと紹介するに留めました。今後も続々とゲームの最新情報が公開されていくはずなので、ぜひ公式Xをフォローしておきましょう。

なお、CBTの実施にあたり公式YouTubeではPV第1弾が公開されています。映像ではゲームの空気感を確かめられるだけでなく、バトルの実機映像も登場。気になる方はこちらも合わせてチェックしてみてください。

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《そりす》

ライター そりす

東京都福生市生まれのゲームライター。そしてお酒と革靴が好物でソロキャンプが趣味のミニマリスト気質おじさん。サ終ゲームのヒロインをAIで復活させてニヤニヤしたり、国語辞典を持ち歩いて山中フラフラしたりしています。ULキャンプに傾倒しているためSNSは大体キャンプの話題が多め。

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