◆コア層から往年のファンまで、ユーザー層の拡大も隙なく展開
ラインナップの充実具合は、今後のリリース予定のタイトルからも感じ取れます。スイッチの時代は名作と呼ばれるソフトも多かった一方、他所のビッグタイトルは登場しなかったり、限られた性能から不満の声も出るなど、惜しい面もありました。
しかしスイッチ2では、世界規模で好評を博した『エルデンリング』のリリースがすでに決まっています。この作品自体も魅力的ですが、それ以上に『エルデンリング』級のタイトルをスイッチ2で動かせると分かったことが何よりの朗報です。
遅延や処理落ちが特に許されない対戦格闘ゲームの『ストリートファイター6』もローンチで登場しますし、こうしたタイトルの存在が今後の展開に可能性を感じさせてくれます。
また、『エルデンリング』をはじめとする多くの代表作で支持を集めるフロム・ソフトウェアの完全新作『The Duskbloods(ダスクブラッド)』が、スイッチ2独占で発売予定。スイッチでは弱いと言われていたコア層に向けたタイトルも、スイッチ2ではしっかりカバーされています。
さらに、ファンの間で新たな展開が望まれ続けていた『カービィのエアライド』のシリーズ展開となる『カービィのエアライダー』を発表。若手層だけでなく、往年のゲームファンに向けた展開も抜かりがありません。
こうした施策を、どれだけ濃密に、どれほど長く続けられるか。今後の課題もまだ残っているものの、発売前にスイッチ2への期待感を高めるには十分といえるでしょう。

大胆な価格設定、ローンチに加わる『マリオカート ワールド』の存在感、空白期を埋める以上の役割を持つ「Nintendo Switch 2 Edition」、スイッチ時代には弱かったコア層へのフォローなど、圧倒的な展開で“勝ち筋”を見せてくれたスイッチ2。
また、マイニンテンドーストアでの抽選販売では応募条件が厳しく設定され、これを見たユーザーが「転売対策を講じてくれた」と好印象を覚えています。
もちろん、最終的にヒットとなるかは結果を見るまで分かりませんし、海外では逆に価格面(特にイゲームソフトの価格)に不満が出ています。不安材料が残っているのも事実ですが、それでも今後の成功に繋がると思われる施策が数多く、スイッチ2には期待が募るばかりです。