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なぜ?リメイク発表で『ToHeart』が話題になる理由とは─現世代が知らない“四半世紀越えの名作”が与えた影響

四半世紀も前の作品が、令和を迎えた今、なぜトレンド入りするほど盛り上がったのか。名作が及ぼした影響などを振り返ります。

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なぜ?リメイク発表で『ToHeart』が話題になる理由とは─現世代が知らない“四半世紀越えの名作”が与えた影響
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■盛り上がり、そして落ち着きを見せていた、当時のギャルゲー市場

ギャルゲー(美少女ゲームと区別して呼ばれる場合もありますが、本稿ではどちらも内包して統一)の歴史はかなり古いのですが、ADV系列でブームを起こしたギャルゲーの先駆者としては、『同級生』(1992年~)が代表格として知られています。

『同級生』はPC向けだったこともあり、遊べるのは一部のユーザーに限られていました。その状況を打破したのが、PCエンジンSUPER CD-ROM2向けにリリースされた『ときめきメモリアル』です。この作品のヒットをきっかけに、家庭用ゲームの世界にギャルゲーの大きな波が訪れます。

しかし『ときメモ』は、ADV形式のギャルゲーではなく、育成シミュレーションでした。『卒業』のように美少女を育成する作品もありますが、『ときメモ』はプレイヤーの分身となる男子学生を育成し、女の子の好みに当てはまるように自分磨きに勤しみます。

『ときメモ』の育成過程はゲーム性が高く、考えなしに日々を過ごすだけでは好きな女の子と結ばれず、バランス調整もしっかりしていました。ですが、ブームを後追いした他作品の育成シミュレーションゲームは作り込みが甘いものも多く、『ときメモ』がきっかけとなった家庭用ゲーム業界のギャルゲーブームは、徐々に勢いを失っていきます。

そんな揺れ動く時代に、物語性とビジュアルを重視したADV主体のノベルゲームが急激な盛り上がりを見せました。『弟切草』(1992年発売)から始まった、テキストと音、映像演出を軸とする「サウンドノベル」と区別するため、「ビジュアルノベル」とも呼ばれます。

特にPC版『ToHeart』は、ゲームブランド「Leaf」が贈るビジュアルノベルシリーズの3作目として登場したたため、ユーザーの認知だけでなく実質的にも「ビジュアルノベル」を代表する作品のひとつとなりました。



《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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