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デジタルなのにアナログなTRPGを遊ぶような感覚ー最大4人プレイのデジタルボドゲRPG『Baladins』で自分だけの物語を紡いでいこう【TGS2023】

テーブルトップ・ロールプレイング(TRPG)にインスパイアを受けた本作。アナログゲームをあえてデジタルに変換したその世界を少しだけ体験してきました。

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デジタルなのにアナログなTRPGを遊ぶような感覚ー最大4人プレイのデジタルボドゲRPG『Baladins』で自分だけの物語を紡いでいこう【TGS2023】
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昨今、ゲーム業界においてアナログゲームが再び流行の兆しがみえてきました。その中でもテーブルトップ・ロールプレイング、日本ではTRPGと呼ばれるジャンルが特に話題になりつつあります。あの『ファイナルファンタジー14』の世界観を再現したTRPGの発売が決定したりと、今まさに熱いゲームジャンルの1つです。

そんなTRPGというジャンルにインスパイアを受け、アナログゲームを逆にデジタルに落とし込んでその面白さを体験して欲しいと作られたゲームが、Armor Games Studiosが手掛けたデジタルボードゲーム『Baladins』です。こちらのゲームを「東京ゲームショウ2023」で体験してきたので、そのプレイレポートをお届けします。

本作はTRPGライクということで、まずプレイヤーは、パラディンならぬ「バラディン」とプレイキャラクターを選択します。バラディンはいくつかの職業が存在しており、その職業によって初期ステータスが変わっていきます。また、今回は体験できませんでしたがローカルもしくはオンラインのフレンドと協力することで最大4人までのパーティを組んで遊ぶこともできます。

ゲームが始まるとチュートリアルとして木箱を運ぶミッションを言い渡されます。この時「自信があるか」という質問に対して選択を迫られるのですが、その上に能力値と同じマークがついていたりします。この場合は判定が行われるということです。

判定は自動的に6面ダイス(よくすごろくとかで見る1から6の出目が出るサイコロです)を3個振り、さらに能力値の数字を足した数が判定値になります。例えばダンベルのマークの能力値が5で6面ダイスの3個の合計が10だとすると、5+10で15が判定値になる、といった形です。

判定に行われるマークの数が多いほど難易度が高くなり、その値を上回る判定値を出せば判定は成功。能力値がさらに上がったり、あるいはお金やアイテムを獲得することが出来ます。逆に失敗すると何ももらえなかったり、場合によってはペナルティを負ったりします。なお、パーティを組むとパーティ全員の能力値が補正として加わるそうなので、パーティで遊ぶとかなり判定が楽になると言えるでしょう。

そしてイベントをこなすとマップ画面に。マップでは1ターンにMP(ムーブポイント)の数だけ進むことが出来ます。マップには色んな街やランドマークが存在しており、そこに向かうことで各種イベントや鍛錬、あるいは博打イベントのようなものも行えます。ただし人に話しかける、鍛錬する、博打イベントのどれを行ってもAP(アクションポイント)を1個消費します。

人に話しかける場合はイベントが発生したり、新しいクエストが増えたり、あるいは必要なアイテムを渡したりという行動が出来ます。基本的には誰かのお願いをこなすことで新しいクエストやこの世界の問題や世界観を知ることになります。ただし時には難しい判定を要求されたりも…。

鍛錬は文字通りキャラクターを強くします。鍛錬は必ず成功し、対応したマークの能力値が上昇します。また、お金が入手できたり重要な情報を獲得することも。ただ、エリアが違うと成長できる能力も変わっていくので、自分の伸ばしたい能力値がある場所に行くかどうかというのもまた1つ悩みどころです。

そして博打イベントは要求される判定を行い、成功することで能力値だけではなくお金など副次的なものも貰えるイベントです。能力値の上昇幅も大きめに設定されているようなので、博打好きで自分の育てたい能力値が指定されているのであればチャレンジするのも良いでしょう。

そうしてAPもMP全て使い果たしたら1ターン終了。次のターンに進みます。そうして一定のターンが経過すると特殊イベントが発生し次のゲームを行う、というものです。本ゲームは1回のサイクルがかなり短く設定されており、その代わり何度も繰り返しプレイすることで、物語を含めゲームが進むような仕組みで作られています。

筆者は途中でトラブルが発生し最初の触りだけしか会場では遊べなかったのですが、その後改めてSteamのストアにあるデモ版を遊んでみたところ、色んなところにファンタジーTRPGの空気を感じました。沢山のTRPGを遊んできたからこそわかるのですが、どんな形に能力を上げても、何を叶えてあげるのか、どんな形でお願いを解決するのか、そういった選択肢がかなり自由に用意されているのです。この自由さはデジタルゲームでありながら、自由度が高いTRPGというゲームジャンルの良さを上手く活かしていると感じました。

また、能力値を上げてもダイスの出目によっては失敗したり、逆に能力値が低くてもダイスの目が良くて成功したりと、TRPGならではのダイスを振る楽しさもまた上手く表現されていました。ただどれだけの値が出れば成功なのか、その達成値が成功か失敗なのかがすぐにわからないのはちょっとマイナスポイントなので、そこは今後のアップデートで改善して欲しいなとも思いました。

最終的にどれだけ物語が進み、どれだけキャラクターが成長するのかは全くの未知数ですが、TRPGというジャンルはどんどん物語やキャラクターの成長要素が足されていくのも特徴の1つですので、ぜひ2024年の製品版になる時には壮大なファンタジー世界をTRPGライクに感じられるゲームになっていることを楽しみにしたいと思います。Demo版はすでにSteamのストアページにあるので、気になる方はぜひ触ってみて下さい。

《げーまー哲》
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