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『The Matrix Awakens』の体験で揺らぐ“デジタルと現実”の境目─SNSでも話題の技術デモで味わう新たな衝撃【プレイレポ】

無料配信ながら、『The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience』が描く圧倒的な描写力はハイレベルで、SNSの一部で大きな注目を集めたほど。そんな話題作に触れ、そこで味わった体験を直接お届けします。

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■圧倒的な描写力が、シンプルなゲーム性を興奮で彩る

場面は一転し、激しいカーチェイスがスタート。その冒頭で「あなたの理論的なたわごとは構わないけど、魅力的なアクションが何か必要だったのよ」といった台詞が飛び出るユニークさに、思わずニヤリとさせられます。

こちらのキャラだけでなく、追跡側も人相が分かるほどリアル。おそらく何パターンかに分かれているのでしょうか、その数もかなり多そうです。

「マトリックス」の世界なので、やられた人間はデジタル的な演出と共に消えていきます。その意味では、「現実のよう」といった言い回しよりも、「実写みたい」と例えた方が的を射ています。

車のクラッシュも細部までしっかり描かれており、「実写みたい」との感想は一瞬の出来事にも当てはまります。

会話が一段落つくと、追いすがる敵に立ち向かう銃撃戦が始まりました。ここからはプレイヤーが直接操作でき、ターゲットの切り替えと射撃を実際に行います。

切り替えはダイレクトに行われるので、細かく照準を合わせる必要はありません。ゲーム的な面で言えば、非常にシンプルで誰でも遊べるような操作性です。

ですがシンプルな操作とは裏腹に、視覚的な情報量は圧倒的と言えるほど。行き交う車両、追跡者の攻撃、流れる景色、派手なクラッシュ……その全てが、文字通りの意味で“映画さながら”の描写力。映像や画像だけ見せられたら、映画の1シーンだと思ってもなんら不思議ではありません。

敵はいよいよヘリまで投入し、カーチェイスはいよいよ佳境に。こちらも重火器で応戦と、盛り上がりを見せていきます。

こちらの猛攻でヘリは落下。ですが、ここで手を緩めるほど甘くはありません。

ヘリの残骸に追い打ちを食らわせ、辺り一帯は爆発&崩壊。上部の道路を巻き込み、華麗に追跡の道を断ちました。

リアルタイムに押し寄せる描写の情報量に溺れながら繰り広げた銃撃戦は、映画さながらの展開で華麗に〆。アンリアルエンジン5が持つ実力の一端を、視覚だけで雄弁に語られたひとときでした。

■リアルな都市をオープンワールドで描写! 徒歩・車・飛行でくまなく堪能せよ

描写の凄まじさを味わったものの、実は技術デモとしての本番はここから。Mass AIやNaniteの可視化、昼/夜の切り替えといった視覚的に分かりやすい切り口で、アンリアルエンジン5が可能とする表現を垣間見せてくれます。

そしてここからは、オープンワールド的な都市を自由に移動し、散策出来るモードに入ります。地形的には島のような形で、その先に行くことはできませんが、範囲内は制限なく、またロードも挟まずに散策可能です。

街並みや車だけでなく、通行人の姿もあります。技術デモなので、ゲーム的なコミュニケーションなどはありませんが、こちらの視線を向けることも。行き交う通行人という、いわゆるモブ的な存在なのに、作り込みもかなり細やかです。

街の何気ない一角も、まるで実写そのもの。無数にあるオブジェクトも、かなり写実的に描かれており、驚かされます。

ちなみに、道ばたに落ちている空き缶(上の画像内では、中央やや左下)に極限まで近づくと、その造形は少し荒く、全体的な完成度と比べるとやや下回っている印象です。とはいえ、これはアラ探しに近い見方。普通の距離感で見た場合、違和感を覚える荒さではありません。

また、このモードの醍醐味として外せないのが、ドローンによる移動です。ドローンのカメラ視点で、街の中を自在に飛び回ることが可能となります。

キャラクター操作でこの街を360度あらゆる方向に移動できますが、ドローンに切り替えると更に高さも自由自在。Y軸の自由度も加わり、文字通りあらゆる角度から、精密な街並みを満喫できます。

高所から見下ろすと、街の景観もまた別格。この視点で車の流れを眺めていると、都市という生き物の脈動のようにも感じます。

ドローンの高度もかなり自由度が高く、まさに鳥瞰といった視点まで上がることも可能。人工的な街並みを照らす太陽が、景色を眩しく浮かび上がらせてくれます。

ちなみにドローンの速度も調整でき、高速で街中を飛び回るといった芸当も楽しめます。上昇・下降をボタンで操作できるほか、視点の先に向かって進むため、見下ろしたまま進めば高度も下がりますし、逆に見上げて進めば上昇と、操作もシンプルで直感的です。

ドローンのスピードを最高速度まで上げれば、街中を飛び回る超能力者のような気分も味わえます。操作感自体は、ドローンというよりカメラ操作そのものなので、動きにタメや慣性などはないので、“動き”ではなく“移動”といった感じですが、制約なしで街中を飛行する感覚そのものは、なかなか刺激的です。この飛行にちょっとした興奮を覚えるのも、街並みがリアルだからこそでしょう。

建ち並ぶビルは、しっかりと中まで見えるところもあります。コピー機やデスク、自販機などが置かれており、“らしさ”が漂う作りです。

ただし、今回筆者が見た範囲では、残念ながらビルの中に人影はなし。リソース配分における、“手を抜く部分”なのでしょう。

また、徒歩とドローンだけでなく、駐車中の車に乗り込んでのドライブも可能です。交通ルールに則って信号で停止するもよし、ゲームだからこそ無用に走り回るのもまたよしです。

ちなみに、無闇に暴走して事故を起こせば、どちらも車両もしっかりと壊れます。大事故になっても降車はすんなりできますし、デメリットもないので、ここも気負う必要はありません。むしろ、カーチェイスでも見せた破壊描写の細かさに改めて驚かされます。



《臥待 弦》
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