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『ワンダと巨像』本日10月27日で15周年! 美しいシームレスフィールドと刺激的な巨像とのバトルが織りなすアクションは、どこまでも“せつない”

比較映像で、その歩みと進化も確認できます。

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『ワンダと巨像』本日10月27日で15周年! 美しいシームレスフィールドと刺激的な巨像とのバトルが織りなすアクションは、どこまでも“せつない”
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初代プレイステーションの登場によって、3D表現を用いたゲームが一気に増加。そして、この勢いを受け継いだPS2では3D表現に更なる磨きがかかり、実写に近づくほどのリアルさや、現実世界では表現できないファンタジックなビジュアルなどが実現しました。

そんなPS2時代を代表するソフトのひとつが、2005年10月27日に発売された『ワンダと巨像』です。同じくPS2ソフトの『ICO』を手がけた上田文人氏の新たな作品として関心を集めた本作は、その期待に応える出来映えを示し、当時大きな話題となりました。

アクションゲームとして斬新な切り口を持ち、直接的な言葉は少なめながら、想像力を刺激する雄弁な物語が込められた『ワンダと巨像』。その魅力を今も鮮明に覚えている方は多く、色褪せない名作として語り継がれています。

この『ワンダと巨像』が、本日10月27日に15周年を迎えました。PS4が熟成期を迎え、PS5の足音も近づいてくるこの時代に、PS2の名作ソフトを振り返ってみるのもまた趣深いものです。少年少女の心を掴んだ『ワンダと巨像』を、今回改めて振り返ってみたいと思います。

数々の巨像を打ち倒す少年の物語は、しかし“力強さ”よりも“せつなさ”が漂う──



本作の舞台である「古えの地」は、ゲーム的にひとつながりの大地として描かれています。その表現はいわゆるシームレスフィールドで、PS2時代にはまだまだ珍しかった手法です。このため、広がりのある世界に降り立っただけでも、かつてない刺激と感じたユーザーが続出しました。

「古えの地」は、ただ広いだけではありません。荒涼とした静謐な大地や、雄大さを覗かせる遺跡、豊かな自然の数々など、「古えの地」の各地に根付く多彩な顔を美麗なグラフィックで伝えてくれます。圧倒的とも言える世界の美しさは、15年経った今でも記憶に残るほどです。


その世界を舞台にして描くのは、見上げるほどの大きさを持つ“巨像”と主人公・ワンダの激戦。もちろん真っ正面から向かったところで、到底勝てるわけがありません。ですが巨像も無敵の存在ではなく、必ず弱点があるので、「弱点をいかに見つけ、そこに辿り着くか」がゲーム性の中心となります。

巨像は、形状や行動、また弱点の位置などもそれぞれ異なっており、攻略する手段や手順にも違いがあります。少々乱暴な例えですが、巨像の身体を舞台としたステージを攻略するアクションゲームに挑む、といった感じが近いかもしれません。


ステージごとに様々なギミックが待ち受けているのは、アクションゲームの定番です。その要素を、“巨像”という大きな1体の敵に落とし込んだ着想と、それを実現させた手腕は、斬新な驚きと興奮をプレイヤーに与えました。巨像は16体いるので、戦いの局面は16ステージ分あるとも言えます。

しかし戦いは、16体の巨像だけでは終わりません。ここから先は重大なネタバレになってしまうので今回は割愛しますが、巨像を含めた全ての戦いを遂げた後に、キャッチコピーである「最後の一撃は、せつない」の意味を実感させられます。


そんな過酷な戦いにワンダが身を投じた理由の全ては、魂を失った少女を救うためです。が、少女がなぜ魂を失ったのか、そしてワンダとはどのような関係なのか。普通のゲームならばしっかりと語られるであろう部分は、本作では言及されていません。

これは少女に関する面だけでなく、点在する遺跡をはじめ、この世界全体についても同様です。ストーリー面も含めて随所に見られるその空白は、想像と考察が入り込む隙間でもあり、自らが感じ取った物語や考察によって辿り着いた結論が遊んだ人の思い出になる。そういった余地が残されている『ワンダと巨像』は、“巨像”を倒すダイナミックかつ分かりやすいゲーム性と、想像の翼がどこまでも広がる世界が組み合わさった、とても自由な作品なのかもしれません。


かつて『ワンダと巨像』を遊んだ方は、ワンダを支え続ける愛馬・アグロと共に駆け抜けた日々を、今一度思い出してみてはいかがでしょうか。また、未体験ながら興味を持ったという人は、これから改めて遊んでみるのもお勧めです。

かつての名作は、現世代のハードでも輝き続ける



名作として長く語り継がれた『ワンダと巨像』は、幸運なことに今でも遊びやすい環境に置かれています。オリジナルのPS2版を今遊ぶのは大変ですし、家にPS2がない人も少なくないでしょう。ですが、他にも選択肢があるのでご安心ください。


まず、2011年9月にPS3版『ワンダと巨像』が登場。パッケージ版だけでなくダウンロード版もあるので、ディスクの挿入なしで『ワンダと巨像』をプレイすることも可能となりました。また、定額サービス「PlayStation Now」のラインナップにも入っているので、PS3版『ワンダと巨像』をPS4やPCで遊ぶこともできます。


そして2018年2月に、フルリメイクを遂げたPS4版が発売されました。こちらも、パッケージ・ダウンロードの併売です。しかも、2019年4月に「Value Selection」として再度リリースされたので、手頃な価格で購入できるというメリットもあります。

どのバージョンを選ぶかは手持ちのハードとの相談になりますが、可能ならばPS4版がお勧めです。新要素の「フォトモード」が搭載されているので、記憶の中だけでなく、鮮明な画像を残す楽しさも用意されています。

ちなみに、各バージョンの画質を比較するトレーラーも公開中。『ワンダと巨像』が歩んだ進化の一端を映像で確認しながら、本作に想いを馳せてみてはいかがですか。





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《臥待 弦》
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