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2020年は3つの「7」が発売!『FF7』『龍が如く7』『遙かなる時空の中で7』それぞれの魅力と共通点を探る

2020年には『FINAL FANTASY VII REMAKE』、『龍が如く7 光と闇の行方』、『遙かなる時空の中で7』と3つの「7」が発売を迎えます。今回はこの3作品の共通点や魅力を語っていきます。

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2020年は3つの「7」が発売!『FF7』『龍が如く7』『遙かなる時空の中で7』それぞれの魅力と共通点を探る
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「7」という数字は、色々な数字の中でもどこか特別な感じがします。ラッキーセブンをはじめ、七福神、一週間は七日、七つの大罪、北斗七星、「007」、「七人の侍」、「ウルトラセブン」、「ドラゴンボール」の七星球や「ワンピース」の王下七武海など、何かの名称にもよく入っている数字ですよね。

なぜこんな話をしたのかと言うと、2020年は『FINAL FANTASY VII REMAKE』、『龍が如く7 光と闇の行方』、『遙かなる時空の中で7』と3つの「7」が発売します。ゲームは人気に伴って長期シリーズ化していきますが、ナンバリングが付いて「7」まで続いている作品はそこまで多くありません。にもかかわらず2020年は3作品もの「7」が……こんな偶然めったにない!ということで、今回はこの3作品の魅力や共通点を語っていきたいと思います。

※一部、原作となる『FF7』のストーリー展開に触れる内容がありますのでご注意ください。

◆この3つはどんな作品?


まずは『FINAL FANTASY(FF)』、『龍が如く』、『遙かなる時空の中で』がどんなゲームなのか紹介していきたいと思います。


一番歴史の長い『FF』はスクウェア(当時)から1987年にファミリーコンピューター用ソフトとして発売されました。現在シリーズは15まで発売されていますが、派生作品を含めると膨大な数のゲームが出ています。その中でも『FF7』は、1997年にPS用ソフトとして発売し、個性的なキャラクターたちによる衝撃的なストーリーで幅広いファンから人気を博しました。さらには3Dのキャラクターたちや美しいムービー、特にムービー中にキャラを動かせるといった驚きの技術が詰まった本作は、ゲーム業界へも大きな影響を与えました。


続く『龍が如く』はセガから2005年にPS2用ソフトとして発売。それまでは映画やマンガ等でしか見ることのなかった「極道」という世界をゲームで描いたことで、こちらもゲーム業界に大きな衝撃を与えた作品です。桐生一馬という主人公の魅力を重厚なストーリーや寄り道要素で見られるコミカルな内容で多面的に描き、現在では海外でも多くのファンが多くいます。ナンバリング作品で長い間主人公が同じというのも『龍が如く』の特徴ですね。


『遙かなる時空の中で』は、コーエー(当時)から2000年にPS用ソフトとして発売した女性向けのゲーム。いわゆる「乙女ゲー」と呼ばれるジャンルの作品なので、あまり詳しく知らないという方もいるかと思います。

本作はゲームとほぼ同時に「LaLa」でコミカライズが連載され、2004年にはアニメ化もするなど、当時そう多くなかったメディアミックス展開もされていました。コーエーテクモゲームスの「ルビーパーティー」という女性向けゲームを制作するチームが手がけています。

ルビーパーティーは乙女ゲーの先駆けである『アンジェリーク』や『金色のコルダ』なども制作し、その女性向けゲームを総合して「ネオロマンスシリーズ」と呼んでいます。そして『遙か』シリーズはネオロマンスで一番多くナンバリングタイトルが発売されているゲームなのです。

◆「7」まで続く作品としての魅力


この3シリーズのゲームをプレイしてきてなぜここまで作品が続いたかを考えると、ストーリーとキャラクターの力が大きいと感じました。ミニゲームややり込み要素などももちろん面白いのですが、やはり覚えているのはストーリーやキャラクターです。

『FF7』はそれまでのファンタジー世界から大きく路線を変更し、現代的な世界観になりました。『FF』シリーズで主人公に濃ゆい設定が付けられるようになったのは『FF4』からだったと思いますが、現代要素も相まって、クラウドには驚く事が多かった記憶があります。

主人公が途中で離脱するというのは『FF6』や『クロノ・トリガー』でもあった展開ですが、当時ヒロインにお世話される主人公の姿は衝撃的でした。そして相対するセフィロスもまた絶大な人気があり、もはや曲とビジュアルも合わせて伝説的です。さらにティファ、エアリス、ユフィという3人のヒロインも魅力的で、ファン同士の争いも多発していたような記憶があります。そういう争いは本当に好きなファンが多いからこそ起こる事なので、当時の人気の高さが分かる思い出でもあります。

『龍が如く』はこの3作品では一番最近に登場したゲームで、15年で「7」に辿り着きました。『FF7』は10年ですが、『龍が如く』はスタジオとメインスタッフが同じであることや、途中でスピンオフ、リメイクが出ていることなどを考えると、かなり速いペースで出ているのではないかと思います。

当時「極道」という裏社会を描くゲームは初の試みでした。この「極道」という一般的には遠い世界をキャラを操作して介入できることが、『龍が如く』の強みです。特に主人公である桐生一馬は、主人公という成長するポジションでありながら「伝説」で「最強」であるというのも熱い設定ですね。周りの真島吾朗や秋山駿といったキャラたちも、その世界観やストーリーをさらに面白くしている存在です。

『遙かなる時空の中で』は乙女ゲーの中でも、ストーリーに定評のあるシリーズ。女子高校生の主人公が突然別の時代に転移してしまい、そこで「神子」と呼ばれて世界の危機を救うという物語です。今ではよく聞く設定かもしれませんが、本作がまさに先駆け。その設定をほとんど変えずに20年ずっと駆け抜けてきたのが『遙か』シリーズでもあります。

特徴は転移先が術や穢れといったファンタジー要素がある異世界の時代であることと、1~4シリーズ、5~7シリーズそれぞれでメインの声優が同一という点でしょうか。声優は豪華で、分かりやすく言うとガンダム騎乗率がとても高いです。乙女ゲーということで恋愛要素はもちろんですが、時代背景や軸となるストーリーがしっかり描かれています。そして攻略対象のキャラの人気が高いのはもちろんですが、主人公の人気も高く、グッズ化されては完売し、ステージで声優が登壇したらその日一番の歓声が飛んだりすることも。それも主人公が魅力的に見えるストーリー作りができているからだと思いますが、恋愛メインだとは思えない容赦のない展開も、本作の人気の理由の一つです。

◆3作の共通点は?


しかし、人気の理由が分かってもパッと見この3作品に共通点があるように見えません。発売した年もバラバラで、ゲーム性も世界観もバラバラ。特に『FF7』は今回リメイク作品とはいえシナリオが全く一緒なのかまだ謎ですし、『龍が如く7』と『遙かなる時空の中で7』についてはまだ発売前なので、実際どんなものなのかまだ分かりません。


ただ、この3つは「7」で大きな挑戦をしています。『FF7』については上でも書いていますが、それまでのシリーズと世界観や設定が大きく変わり、CGやムービーはファンだけでなくゲーム業界にも大きな衝撃を与えました。しかし長く続いたシリーズから大きな変化を起こした作品でも、リメイクが発売されるという事実が人気の高さを象徴しています。ただ個人的には、当時のポリゴンで許されていたモチーフが、リアル寄りのCGへ進化をしていったことで表現として大きな壁になっているのではないかと思ったり。ヘルハウスとかポーランサリタはどんな進化をとげているのでしょうか……。


『龍が如く7』は主人公を筆頭に、舞台の街や戦闘形式など大きな変更があり、その大々的な方向転換がファンの間でも話題になりました。桐生一馬の登場は既に発表されていますが、あくまで主人公は春日一番であり、「成り上がり」がテーマです。正直この3つの作品の中で『龍が如く』が一番最近プレイし始めた作品なので、ずっと追い続けてきたファンの皆さんの気持ちはあくまで想像しかできません。ただ、プレイした当初思ったのは、桐生一馬がストーリー的にもバトル的にも強いキャラなので、異世界転生系の作品のような「主人公が強いから大丈夫」という他のゲームにはない安心感がありました。これはプレイ側の心理に大きく影響するような気がしています。

とはいえ、春日一番のどん底からの成り上がりが『龍が如く』の世界を今までとは違う視点から描いてくれると思っているので、非常に楽しみです。バトル面については賛否がありますが、『FF7』がアクションに、『龍が如く7』がコマンドになるという交換のような状況はとても興味深いと思いました。とはいえ、春日一番の「ドラクエ」好きという要素が紐づいてのコマンドバトルだと思うので、どうストーリーとマッチしていくのか、プレイしながら答えを見つけていきたいと思います。


『遙かなる時空の中で7』はプレイやシステム面での変化はないのですが、転移先が戦国時代なのと、主人公に濃い設定がつきました。どちらもそこまで挑戦的ではないのでは?と思われるかもしれませんが、今までのシリーズの主人公は普通の女子高生という以外にそこまで濃い設定はありません。しかし、今回の「7」では、主人公が異世界の織田信長の娘であることが発表されました。「4」も異世界から現代に逃げてきた姫という設定ではあるのですが、織田信長という言葉の力は非常に強いです。正直突然の濃ゆく確実に辛い目にあうことが分かる設定に狼狽えましたが、可愛いので見なかったことにしました。

そして戦国時代が舞台になることについては、やや長くなりますがプレイした事のない方もいると思うので、どう挑戦的なのか説明します。

まず『遙か』シリーズはナンバリングごとに転移する時代が違います。最初は平安の摂関政治をしていた時代、「2」は平安の院政をしていた時代、「3」は鎌倉時代と、だいたい前作の100年後になっていました。そして「3」の発売後、また100年後だったら鎌倉?それとも室町?でも恋愛シミュレーションを作るには難しそうな時代だから、濃いキャラがたくさんいる戦国時代が来るのでは?と色々な予想が飛び交っていました。しかし、「4」では突如日本神話の古代が舞台になり、「5」は江戸時代、「6」は大正時代が舞台となりました。戦国時代が選ばれなかった理由として、コーエーの『信長の野望』と時代がかぶるから、という憶測もありましたが、その後『信長の野望』30周年記念作として『下天の華』という別の乙女ゲーが発売されました。そうしたこともあり、『遙か』シリーズで戦国時代が描かれることはないのだろうと、少なくとも自分はそう思っていましたが……2020年でシリーズが20周年を迎えることもあり、『遙か』にとっても特別な作品となりそうです。

ということで、3つの「7」にも意外な共通点がありました。あとしいて言えば、3作品は映像化しているというのが共通点でしょうか。とはいえ、一つはCG、一つはアニメ、一つは実写とバラバラなのですが……。



『FINAL FANTASY VII REMAKE』は3月3日、『龍が如く7 光と闇の行方』は1月16日、『遙かなる時空の中で7』は2020年春に発売予定。こうしたナンバリングが付いたシリーズのゲームは、途中のナンバリングからプレイするのをためらってしまう……という方もいると思います。

しかし、今回紹介した3つの「7」は初心者でも入れる良いタイミングであり、絶好のチャンスです。今はどんなゲームを遊んでいてもそれが一つの「個性」と受け入れられる良い時代になったと思っていますので、気になるタイトルがあれば全力で楽しんでいきましょう。
《タカロク》
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