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『ヴァルキリープロファイル』本日12月22日で20周年─悲しくも惹かれる物語、爽快かつ奥深いバトル、美麗な画面に荘厳な音楽・・・全てが素晴らしい!

プレイステーションソフト『ヴァルキリープロファイル』が、20周年を迎えました。重厚な物語も見応え満点ですし、秀逸なバトルシステムも印象的でした。そんな本作の魅力を、今回振り返ってみたいと思います。

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『ヴァルキリープロファイル』本日12月22日で20周年─悲しくも惹かれる物語、爽快かつ奥深いバトル、美麗な画面に荘厳な音楽・・・全てが素晴らしい!
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3D表現を得意とし、ゲーム業界に新たな風を吹き込んだプレイステーション。新たな方向性が切り開かれたことで意欲的なタイトルが数多く登場し、ゲーム業界が更なる活気を迎える時代となりました。

RPGやアクションといった人気ジャンルも、アイディアに満ちた挑戦が続き、これまでになかった刺激的な作品が続々と姿を現します。1999年12月22日に発売された『ヴァルキリープロファイル』も、これまでのRPGとは一線を画しており、非常に魅力的な作品でした。

発売元はエニックス(現 スクウェア・エニックス)ですが、本作を開発したのは、『スターオーシャン』や『スターオーシャン セカンドストーリー』を手がけた実績を持つトライエース。後に『エンド オブ エタニティ』を生み出すなど、特徴的なRPG作りに定評があります。

もちろん『ヴァルキリープロファイル』も、個性に溢れた内容となっており、当時多くのゲームファンを魅了しました。そんな本作が、本日で20周年を達成。この記念日を祝し、今回は『ヴァルキリープロファイル』を振り返ってみたいと思います。

◆英雄たちの人生と壮大な物語が織りなすストーリーと、爽快感・操作性・奥深さを合わせ持つバトルシステムが融合した『ヴァルキリープロファイル』



RPGの舞台は様々ですが、当時は中世ファンタジーをベースとした世界観が数多くありました。ですが『ヴァルキリープロファイル』は、その世界観からひと味違っており、北欧神話がモチーフに。全てを踏襲しているわけではありませんが、これだけ北欧神話を色濃く取り入れたゲームは、当時珍しい存在でした。

ですが、北欧神話の要素自体はゲームファンにとってお馴染みですし、また魅力的でもありました。神話の詳細までは知らずとも、神々が終末を迎える「ラグナロク」や、来たる日に向けて死した英雄の魂を集める「ヴァルキリー」など、北欧神話に端を発する単語は様々なゲームで見かけます。

そんな魅力的な要素を持つ北欧神話を下地にした『ヴァルキリープロファイル』では、プレイヤーの分身である主人公「レナス・ヴァルキュリア」自身が、そのヴァルキリーのひとり。ゲーム内での目的も、英雄たちの魂「エインフェリア」を迎え、神界へ送るのが彼女の使命となります。

神界に送る英雄は、プレイヤーの任意で選ぶことが可能(一部のキャラを除く)。英雄たちをパーティに加えることもできるので、有能だったりお気に入りの英雄は、つい手元に残してしまいたくなります。が、しっかりと英雄やアーティファクト(武具のようなもの)を転送しないと評価が低くなってしまい、評価値が0になるとバッドエンドルートに。私欲のままに動きすぎると、苦い思いを味わうことになります。


しかし、神の言いなりになればOK、とはいかないのも『ヴァルキリープロファイル』の重要なポイント。任務の遂行を第一に行動すれば、基本的なエンディングにこそたどり着けますが、謎が残る終わり方を迎えます。

神の下僕とならず、ゲームシステムを通して自分の意志を示すことで、真実へと近づける──標準的なRPGでは味わえなかったプレイ体験は、実に刺激的なものでした。そのためのヒントがパッケージに隠されているのも、心憎い演出と言えるでしょう。ただし、真実に至る道筋に自力で辿り着くのはかなり困難なので、そこだけは注意が必要です。

主人公であるレナスを取り巻く物語が主軸となっていますが、様々な事情でエインフェリアとなった彼らの足跡も、多くのユーザーが惹かれるポイントです。信念を踏みにじられた者、決意が揺らいでしまった者、己が意志を貫き通した者──弱く、儚く、だからこそ強くもある人間たちの人生。その終焉を見届けるヴァルキリーの立場ゆえに、彼らの歩みと結末を知ることができます。

エインフェリア=死亡した人間なので、ネタバレを避けるために名前を挙げるのは控えておきますが、魅力的なキャラクターが多いため、彼らの物語も心に刺さります。とあるキャラの台詞ですが、「与えることに疲れ、与えられることを望む私は、さもしい女でしょうか」は、個人的に忘れられない一言でした。


物語面の訴求力が高い『ヴァルキリープロファイル』ですが、個性的なゲームシステムも本作が持つ魅力のひとつ。一般的なターン制RPGは、パーティメンバーごとに「たたかう」や「魔法」「技」などのコマンドを入力しなければなりません。魔法などの場合は、そこから更に種類を選ぶ必要もあります。

ですが『ヴァルキリープロファイル』は、パーティメンバーをそれぞれ、○×△□のボタンに振り分ける形となっており、各ボタンを押すだけでそれぞれが攻撃します。いわゆるコマンドの入力はなく、ボタンがそのまま攻撃に直結。プレイ感として言えば、格闘ゲームの攻撃に近いテイストです。


さらに各メンバーの攻撃はそれぞれ特徴があり、その順番やタイミングを合わせることで、より効果的な攻撃となります。うまくコンボが繋がれば大ダメージを与えやすくなりますし、いわゆる必殺技の発動もしやすくなるので、攻略に欠かせない大事な要素です。

操作は少なく、爽快感は大きく、奥が深いと、本作におけるバトルシステムは実に優れており、この点を高く評価する人が多いのも頷けます。物語だけでなく戦闘も魅力的となれば、ゲームファンが放っておくわけがありません。


更に、プレイステーションの限界に挑戦しているかのような美しいグラフィック、人間の生死や神々の戦いを盛り上げる荘厳な音楽など、特徴を挙げていけばキリがない『ヴァルキリープロファイル』は、今も多くの方に愛されている名作RPGです。

ちなみに本作を今遊ぶならば、2006年に発売されたPSP版か、2018年に配信を開始したiOS/Android版の『ヴァルキリープロファイル -レナス-』がベターでしょう。テクニカルな操作が求められる場面もあるので、ボタンとキー入力で遊べるPSP版が個人的にはお勧めです。

またシリーズ展開として、続編に当たる『ヴァルキリープロファイル2 シルメリア』、初代よりも過去の話を描く『ヴァルキリープロファイル 咎を背負う者』、基本プレイ無料のスマホアプリ『ヴァルキリーアナトミア -ジ・オリジン-』があります。興味が向いた方は、これらもチェックしてみてはいかがでしょうか。



『ヴァルキリープロファイル』の思い出は、賞賛・絶賛のコメントが多数!
《臥待 弦》
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