まず第一部のプロジェクト説明会には「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」実行委員長で、Production I.G 代表取締役社長の石川光久さんが登壇した。石川さんは「攻殻機動隊」が25周年を迎えられたのは、士郎正宗さんの原作コミックが持つ芯の強さにあるとコメント。「攻殻の舞台である2029年に近付けば近付くほど、士郎さんの未来を見通す目に驚かされる」と、今後も色褪せることのない作品だと語った。
その上で「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」には、「攻殻」に登場したテクノロジーの実現を目指すだけでなく、「攻殻」では描かれていないが、その世界をより広げてくれるものを産み出すという、二つの方向性があることを明かした。中長期のプロジェクトとして今後への期待が高まる発表となった。
イベントでは様々な企画が判明したが、とくに話題をさらったのが、日本初のフォトグラメトリー専用スタジオ・AVATTAを使って、3DCGの草薙素子を作成するプロジェクトである。写真家の桐島ローランドさんは、AVATTAは80台以上のカメラを用いてあらゆる角度から同時に撮影することにより、より短時間でCGモデルを作成できるようになったと語った。
また実際には撮影していないポージングを自由にとらせることができたり、髪型や衣装を自由に替えることができたりするため、「一度スキャンしてしまえば、役者がいらなくなる時代も来るのかも知れない」と大胆な予測も飛び出した。
素子のモデルを務めた有馬綾香さんは「私こんなポーズしてないですよ」と驚きを隠せない様子。あらゆる角度から自分の姿を見られてしまうことに少し恥ずかしそうな表情を浮かべていた。
発表会ではそのほか、攻殻係数という独自アルゴリズムを用いて現実世界がどれだけ「攻殻」に近付いているのか可視化する企画や、独自取材や情報のキュレーションなどを行う攻殻関連NEWSの配信、注目を集めた個人や団体などを表彰するthe AWARD事業や、攻殻世界をテーマにしたコンテスト・ハッカソンの開催など、様々な概要が判明した。
「攻殻機動隊」シリーズは6月20日に『攻殻機動隊 新劇場版』の全国公開を控えている。最新作と同様に「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」の動向も注目していきたい。
[高橋克則]
「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」
http://www.realize-project.jp/
3D Photogrammetry feat. Motoko Kusanagi
http://3dmotoko.jp/
3D“素子”など注目企画が登場 「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」発表会レポート
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