■グラフィックデザイナー部門
グラフィックデザイナー部門では、一目で引き込まれるような魅力をいかに表現できているかを審査。飴えりかさんは「他の方の作品をみて、もう少しタイトルを考えればよかったかなと思いましたが(笑)、賞をもらえて本当に嬉しいです」と喜びをコメントしました。(※nakazyさんは本日欠席)
2012年はテレビアニメ「Fate/Zero」や映画「空の境界」などを手がけた審査員の近藤光氏は「アニメーションの基本となるのは、シナリオやキャラクターデザインです。制作には100~200人というスタッフが関わり、デザインの持つ艶や躍動感を伝えようと、時には何年もかけて頑張る。とても大切な役割で責任も大きいですが、見て喜んでくれるユーザーがたくさんいる素敵な立場でもあると思います」とキャラクターデザインの重要性について述べたほか、今回のプロジェクトの数年後が楽しみだと語りました。
■サウンドデザイナー部門
サウンドデザイナー部門では、技術はもちろん、サウンドからゲームのワンシーンが思い起こされるようなストーリー性も評価の対象となっています。
東原一輝さんは、ボーカルが特徴的な勢いのある作品などをエントリー。「今回は提出した30曲ほどは、どれも楽しんで制作しました。これからも作り手として楽しみながら、ユーザーの皆さんにも楽しんでもらえるような作品を作りたいと思います」とコメント。壮大な世界観を感じられるオーケストラ風のサウンドを作成した橋口礼さんは、受賞への感謝と共に「これからも面白さはとは何か、感動とは何かを追求し続けながら活動していきたいと思います」と意気込みを覗かせました。
さまざまなコンシューマゲームの音楽を手がけてきた崎元仁氏は、今回の選考では年齢や性別、経歴などを全く見ず曲だけで選んだといいます。「仕事や勉強にもいえますが、クリエイターはずっと競争をしていかなくてはなりません。技術的なことは後で勉強すればいいわけですから、自分にしかできないものを作る人が長く生き残れると思います。受賞されたお二方からは、今後伸びていくというの可能性を感じました」と、審査の感想を話します。また、今回の受賞者たちには良きライバルであり、友人という関係になってほしいと伝えました。
■ボイスアクター部門
ボイスアクター部門では、キャラクターに活き活きとした魂と生命を吹き込める、魅力的な声・技術を兼ね備えた方を選んでいます。
壇上に上がった途端に実感がわいたという川上晴香さんは「こんなに素敵な賞をいただき、ありがとうございました。今までずっと夢に見てきたので、とても幸せです」と、涙ながらに喜びを言葉にしました。堀龍也さんは「今回は、自分がゲームのプレイヤーとしているときに思っていた創造物を表現してみました。これからも声優という部門で頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」と、しっかりとした口調で答えました。
芦尚文氏は、選考中に作品の1つ1つに込められた大きな熱意を実感。今回惜しくも選考に選ばれなかった作品に対しても、プロジェクト以外でもまた新たな挑戦を目指してほしいとコメントします。
さらに、ゲストの藤田さんは、自分自身の経験もふまえ「自分に挑戦していくという姿勢をもち、こうしたチャンスを掴むのも輝く未来のために必要だと思います。やる気のある人が輝くのは素敵なことですし、今の情熱を忘れないで芝居に打ち込んでいただければと思います。こうした方々が世に輩出される中で私自身もより頑張っていきたいですし、この場で初心に帰れてすごく嬉しいです」と述べ、このプロジェクトが発展しさらに多くのチャンスが提供されることを期待していました。
■リリースに先駆け、2013年秋にパイロット版を配信
続いて、SCEJ・パブリッシャーリレーション部 NBPセクションディレクターの浅野高志氏と、角川ゲームス・開発本部/副開発本部長 プロデューサーである田中謙介氏が登場。SCEJと角川ゲームスが共同開発したPS Vita向けのノベルゲーム制作・開発エンジン「Discovery Engine」を活用し、少しでもユーザーに成果を体感してもらうべく2013年秋にパイロット版『だいだいダイスキ!(仮称)』の配信を行うと発表しました。Excellent Prize受賞者を中心に作り上げ、フィードバックを受けながらより良い作品へブラッシュアップしていくとのことです。
最後に角川ゲームス・代表取締役社長の安田善巳氏は、受賞者に向けた激励の言葉のほか、応募者全員に対してお礼を述べました。さらに、2013年度も「Project Discovery 2(仮称)」の実施を発表。今回受賞を逃した方や、以前に応募できなかった方にもぜひ参加してほしいと挨拶を締めくくりました。次のプロジェクトの詳細は後日発表となります。
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