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【そそれぽ】第60回:アメリカ生まれの美麗2Dサムライアクション『女剣士アカネ』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第60回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂 3DS
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第60回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

2013年一発目の【そそれぽ】ということで、皆さま、あけましておめでとうございます。年末年始はカウントダウンイベントが忙しかったですね。どれも面白そうで、どのイベントに参加すれば良いのかなかなか困ったもので・・・もちろんゲームの話ばかりですがネ!(笑)昨今リアル時間が反映されるゲームも多いので、どのゲームで、特別な時間イベントを過ごすか筆者のように悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

というわけで、今回プレイするのはサイバーフロントのニンテンドー3DSダウンロードソフト『女剣士アカネ』です。

昨年末に配信開始された本作。サイバーフロントはもともとアドベンチャーゲームに強いメーカーだと思っていたら、アメリカのゲームメーカーであるUFO Interactive Gamesの『Samurai Sword Destiny』というゲームの日本向けローカライズ作品のようですね。各種紹介やプロモーション映像を見てみると、ダウンロードゲームっぽくない重厚な雰囲気も非常に気になります。それでは、早速プレイしていきましょう。


■王道横スクロールアクション
基本は次々と出現する敵の攻撃をかわしながらどんどん倒していき、右方向へと進んでいくベルトスクロールアクション。タッチペン操作による攻撃も可能ですが、重要なアクションであるステップ避けがRボタン(ペンを持ちながら押しにくい)なので、なんだかんだでボタン操作が中心になるかと思います。立ち位置に奥行きの概念はなく、敵も自分も完全に左右のみの平面上で展開します。


■気合いが入った2Dグラフィック・3D立体視
主人公「アカネ」の細かな息遣い、敵、背景グラフィックなど、2Dで描かれたグラフィックが非常に美しく感じました。3D立体視で見る画面もまた美しく、2Dグラフィックによる3D立体視のグラフィックとしては、パッケージ・ダウンロード問わず全ソフトの中でも最高峰の出来ではないかと思います。


■自分好みに育成
敵を倒すことで手に入るお金で「アカネ」と彼女の武器である刀を成長させることができます。体力やスピード、あるいは攻撃力やコンボの種類など、どのように育成していくかはプレイヤー次第。自分のプレイスタイルにあわせて攻略に有利になるように育成していきましょう。


■ストーリーモードの難易度はかなり高し
最初からプレイできるゲームモードは、「オプション」を除くと「ストーリー」だけなので、「ストーリー」をまず進めていきたいところですが、ステージを進めるほどとにかく難易度が急上昇。「アカネ」が2発ぐらいで落ちるようになって個人的には無理ゲーの領域に入ってしまいました。仕方なくステージセレクトで序盤の面を繰り返しプレイし、お金を稼いで「アカネ」を育成するにも効率が悪く・・・。


■別モードでお金稼ぎ
完全に詰んだと思って途方に暮れ、一旦違うゲームをプレイして、一息置いて改めてプレイをすると、なんとスタート時には開放されていなかった「サバイバルモード」「チャレンジモード」がプレイできるようになっているじゃありませんか!どうやらストーリーでクリアしたステージ(ワールド)がプレイできるようになるようです。2つのモードではプレイするステージが進むほどボーナスも大きくなるので、一気に成長させることができ、「ストーリー」の難易度もグンとラクになりました。


■・・・稼げ過ぎ?
「サバイバルモード」「チャレンジモード」で稼げるお金は「ストーリー」で稼げるお金の最大20倍ぐらい。しっかり育成しないとキツい難易度なのに非常に稼ぎにくい「ストーリー」、一気に稼げ過ぎるほか2つのゲームモードというのは、ややゲーム全体のバランスが極端で悪く感じました。「ストーリー」だけでもう少し稼いで成長させて完結でき、2つのモードは更なる成長を目指すようなバランスであればもっと爽快に感じられたのではないかと思います。


■やや文字が読みにくい場面も
ストーリーの会話や解説などは下画面に表示されることも多いのですが、それらの文字色と背景色が混じってたまに読みにくく感じることがありました。3DSにおける画面カラーの調整は明るさぐらいしかできないので、ゲーム画面全体が美しいだけに、もう少し調整してほしかったです。


■総評:2Dグラフィックの横スクロールアクションはまだまだイケるジャンル
王道ストーリーの王道横スクロールアクションで、アメリカ生まれとは思えない和の雰囲気、美しい2Dグラフィック・3D立体視が印象的です。しっかりと育成した「アカネ」であれば、次々に襲いかかる敵を倒す爽快感もなかなかのもので、ボス攻略も相手の攻撃の見極めなど、古き良き2Dアクションを踏襲したゲーム内容を堪能することができます。

ただし、ソフト付属の電子説明書を含めて全体的に説明不足な面が多く、ゲームを快適にプレイするためには多少の試行錯誤が必要です。「ストーリー」だけで攻略するにはかなり厳しい難易度・バランスで、他のモードを並行してプレイし「アカネ」を育成することが前提になっているように感じました。ストーリーに組み込まれた強制スクロールのタイミング覚えステージの必要性、成長の伸び代など全体的にボリューム不足な面も否めませんが、記録につい挑戦したくなる「サバイバルモード」は中毒性ありです。

【こんな人にオススメ】
・高難易度アクションゲームが好きな人
・美しい2Dドット絵を堪能したい人

ゲームバランスにクセがあったりと万人にオススメできるタイトルではないのですが、2Dならではの説得力がある不思議な魅力を秘めたゲームでした!


【そそれぽ】第60回、いかがでしたでしょうか?今年も内容の濃いレポートをお送りしていきますので、【そそれぽ】をよろしくお願いします!次回もどうぞお楽しみに!


『女剣士アカネ』は、好評配信中で価格は700円(税込)です。

(C)2012 UFO Interactive Games Inc. All Rights Reserved. Published in Japan by Cyberfront


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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