人生にゲームをプラスするメディア

ユニティ、マルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity3.5」をリリース

Unity Technologiesは、マルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity3.5」の正式リリースを開始しました。

ゲームビジネス 開発
Unity Technologiesは、マルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity3.5」の正式リリースを開始しました。

今回のアップデートはこれまでで最大のものとなっており、Unity 3.0以降のユーザーは、無料・有料を問わず全てアップデートが可能です。機能追加では、パーティクルエフェクトの完全な制御機能を提供する新機能「Shuriken」をはじめ、高パフォーマンスな経路探索と群衆シミュレーションを実行する人工知能機能、驚異的なビジュアル表現を可能としたライティング及びレンダリング、新しいプラットフォームとしてNative Clientをサポートしたほか、処理速度を飛躍的に向上しました。

また新機能追加により、共同作業をサポートするAsset Server Licenseはより高いパフォーマンスと柔軟性を実現。新たに追加となったCache Serverはさまざまな規模でのパフォーマンスを向上させ、SubversionやPerforceといったサードパーティー製バージョン管理システムを制御するAPIにより大規模チームでのワークフローも改善。こうした変更を反映し、アドオンの名称を「Team License」としています。

さらに新しいGPUプロファイラ、ゲームにソーシャル性を与えるソーシャルAPI、ミュージック・ゲームで必要とされるオーディオ・バッファへの直接アクセス、ディレクショナル・ライトマップのサポートなど、多彩な改善が含まれており、詳細はホームページにて公開しているとのことです。

CEOのディビッド・ヘルガソン氏は「Unity3.5はこれまでで最も大きなバージョンアップとなっています。私たちはUnityへの期待が高まっていることを認識し、これまで大規模スタジオの開発者が利用可能だったハイエンドな機能を、小規模スタジオの開発者に向けて組み込みました。Unity3.5は、全ての利用者にとって最適なものを目指し続けていく義務の証明になるでしょう」とコメント。

チーフ・クリエイティブ・オフィサーのニコラス・フランシス氏は「私たちは、1年前から入念な準備のもとに開発を始めました。使いやすい設計を維持しながら、より複雑なプロジェクトや大規模チームのための機能の実現は非常に難しかったのですが、Unityユーザーには満足してもらえると確信しています。このUnity3.5の正式なリリース発表を大変に誇りに思います」としています。

「Unity3.5」は無料で使えるバージョンも用意されていますが、全ての機能が利用出来る「Unity Pro 3.5」は12万7500円で提供するとのことです。
《近藤智子》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. ポケモンはここで作られる!ゲームフリーク訪問記(前編)

    ポケモンはここで作られる!ゲームフリーク訪問記(前編)

  2. 閉店になった洋ゲー専門店「ゲームハリウッド」、海外ゲームソフトは「未来百貨」で販売継続

    閉店になった洋ゲー専門店「ゲームハリウッド」、海外ゲームソフトは「未来百貨」で販売継続

  3. 【CEDEC 2014】ゲーム開発を最適化するアセットパイプライン、基礎知識と構築のポイントを解説

    【CEDEC 2014】ゲーム開発を最適化するアセットパイプライン、基礎知識と構築のポイントを解説

  4. 「2021年最も活躍したと思うゲーム実況者は?」第1位に輝いたのはあの“インターネットヒーロー”!

  5. ウェブからネイティブへ、2Dから3Dへ―――gumiの新作タイトル『ファントムオブキル』、Mayaでの挑戦・・・第4回「3Dモバイルゲーム新時代」

  6. 【CEDEC 2010】田中宏和氏が語るゲーム音楽、横井軍平、宮本茂

  7. 令和に新作ファミコンカセットを自作!その知られざるテクニック&80年代カルチャーを「桃井はるこ」「なぞなぞ鈴木」らが語る【インタビュー】

  8. グラビアアイドル×VR=けしからん!パノラマ動画「VRガール」公開

アクセスランキングをもっと見る