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【E3 2010】シリーズタイトルが目立ったEA、モーションコントロールや3D立体視などを積極的に採用

昨年のプレスカンファレンスでエレクトロニック・アーツは、コアゲーマーからカジュアルゲーマーまで幅広いラインアップをそろえました。

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【E3 2010】シリーズタイトルが目立ったEA、モーションコントロールや3D立体視などを積極的に採用
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昨年のプレスカンファレンスでエレクトロニック・アーツは、コアゲーマーからカジュアルゲーマーまで幅広いラインアップをそろえました。

しかし昨年末から今年にかけて、世界的な経済危機の煽りを受けて、ゲーム業界全体が地盤沈下したのはご存じの通り。EAも例外ではなく、リストラなどが報じられました。

そして迎えた今年のプレスカンファレンス。会場ではコアゲーマーとスポーツゲーマー向けのタイトル紹介に時間を割き、あらためて原点回帰を打ち出しました。また多くのタイトルで実機のプレイデモに時間が割かれ、発売日も明確な物が大半と、非常に堅実な印象を受けました。

EAの顔ともいうべき、CEOのJohn Riccitiello氏


まず始めに紹介されたのは、おなじみ『Need for Speed』シリーズの最新作『Hot Pursuit』です。『Need for Speed』はリアル嗜好のグラフィックとゲームライクなドライブ感覚をあわせもつ、幅広いユーザーに人気のフランチャイズで、『Hot Pursuit』は1998年に第1弾が発売された支流シリーズ。警官とレーサーのチェイスが主眼におかれています。

本作の開発は『バーンアウト』シリーズでおなじみのクライテリオンで、ソロプレイでは警官側とレーサー側の双方のキャンペーンがある模様。デモプレイでもフルスロットルで逃走する車をパトカーが追いかけ、クラッシュを続けて走行不能にする様が示されました。また「Autolog」と呼ばれるオンライン上のマッチングシステム的な機能が実装されるようです。PS3/Xbox360/PCのマルチタイトルで、発売は11月16日の予定です。

クリエイティブディレクターのCraig Sullivan氏オンライン対戦などをサポートする「Autolog」逃げるスポーツカーと追うパトカーで対戦


続いてのタイトルは大ヒットホラーアクションの最新作『デッドスペース2』です。前作では宇宙船内の探索が中心の「絶対零度の恐怖感」が強調されていましたが、今作では惑星「The Sprawl」上へと世界が広がります。主人公は前作と同じエンジニアのアイザック・クラークで、巨大エイリアンなどに加えて、今作は彼の死んだガールフレンドのビジョンにまで苦しめられるとのこと。こちらもPS3/Xbox360/PCのマルチタイトルで、発売は2011年を予定しています。

エグゼクティブ・プロデューサーのSteve Papoutsis氏主人公は前作と同じアイザック・クラークエイリアンに襲われる悪夢が再び


FPSに新時代を切り開いた『メダル・オブ・オナー』も3年の沈黙を破って最新作が登場。こちらも原点回帰のノンサブタイトルです。これまで開発を続けてきたLAスタジオに加えて、『バトルフィールド』シリーズを担当し、マルチプレイのノウハウに長けたスウェーデンのDICEスタジオが協力しています。

また同シリーズは第二次世界大戦をモチーフにしていましたが、本作ではアフガンや中東が舞台の現代戦となりました。デモプレイでは怒濤の25人対戦を展開。プレイヤーの一人が無線でミサイル攻撃を誘導し、上空から攻撃するなど、さらに遊べるギミックが用意されているようです。発売日は10月12日で、PS3/Xbox360/PCのマルチタイトル。βテストが6月21日から開始されます。

ゼネラルマネージャーでLAスタジオのSean Decker氏怒濤の25人対戦をステージ上で披露コミュニティサイト「Gun Club」


また、あわせてEAのFPS系タイトルをフォローする会員向けコミュニティサービス「Gun Club」(http://www.gunclub.ea.com)もスタート。無料の会員登録をすると『メダル・オブ・オナー』のβテストに優先参加できたり、ゲーム中で強力な武器を早期に使えるようになる、などの特典付きです。

ここでステージには日本のゲーマーにもおなじみのピーター・ムーア氏が登場。EAスポーツから『MMA』『active2』『マッデンNFL11』の3作を紹介しました。『マッデンNFL11』では元サンフランシスコ49ersの名クォーター・バック、ジョー・モンタナ氏も応援にかけつけ、会場の拍手を集めました。

EAスポーツの顔、ピーター・ムーア氏ジョー・モンタナ氏の登壇に会場は拍手の渦に包まれた
『MMA』では自分自身を選手にできる『マッデンNFL11』はさらにリアルかつ遊びやすくなった


『MMA』は昨年も簡単に紹介されたMixed Martial Arts(混合格闘技)が題材のアクションゲームで、Xbox360、PS3向けに年内リリース予定。新しく開発されたエンジンにより、サンボからグレイシー柔術まで、幅広い格闘スタイルのファイターがシンプルな操作で使いこなせるとしています。自分の顔のスナップを貼り付けたキャラクターを作成することも可能。さらに対戦の模様をネットでストリーミング配信する「EA SPORTS Live Broadcast」サービスも開始される予定です。

『active2』はWii向けに発売され、ポスト『Wii Fit』として海外で大成功を収めたエクササイズソフトの続編。前作はWii専用タイトルでしたが、今作はWii/PS3/Xbox360のマルチタイトルとなっていました。PS3はPlaystation Move、Xbox360はKinect専用と、早くもモーションコントローラーに全対応。しかも足と腕にモーションセンサー(Kinectでは不要)と心拍数を計測するワイアレスユニットを装着してプレイするとのことです。トレーニング結果や測定データはインターネットで自動的に蓄積される機能もあります。発売日は11月16日です。

三機種のモーションコントローラに対応さまざまなフィットネスゲームが遊べる腕と足にワイアレスコントローラを装着


Wii、PS3、Xbox360、PS2、PSPのマルチで発売と、EAスポーツの代表作ともいえる『マッデンNFL11』は8月10日発売予定。このほか『シムズ3』のコンシューマ版『The Sims 3 Console』は、Wii/DS/PS3/Xbox360のマルチタイトルで、10月26日発売予定と発表がありました。

さて、ここからは第二部として、EAパートナーズのタイトル紹介に移りました。口火を切ったのは新たにパートナー企業となったクライテックの新作FPS『CRYSIS2』。PS3/Xbox360/PCのマルチタイトルで発売は今冬。前作はCRYSISエンジンの豊かな自然描写が特徴的でしたが、今作では前作で遭遇したエイリアンに蹂躙されたニューヨークが舞台と一転。NANOスーツに身を包んだパワードスーツ兵士の超人性が、より強調された印象です。早くも3D立体視映像に対応し、デモも専用メガネを用いて行われました。

クライテックCEOのCevat Yerli氏いちはやく3D立体視映像に対応この壮絶な撃ち合いが立体で楽しめる


続いてのタイトルが、『ギアーズ オブ ウォー』シリーズで一躍有名になった、クリフB氏の最新作『BULLETSTORM』。PS3/Xbox360/PCのマルチタイトルで、開発はエピックゲームス&ピープルキャンフライ。発売は2011年2月11日です。こちらも近未来が舞台のオープンフィールドライクなFPSで、ヘッドショットなどの「スキルショット」を達成してスキルポイントを獲得し、これを消費して武器や防具を購入したり、アップグレードさせていく要素が加えられています。また主人公は特殊能力が使えるという設定で、左手からエネルギービームを放出して敵を捕まえたり、物を動かしたりと、多彩なアクションが披露されました。

クリフBことクリフ・ブレジンスキー氏ヘッドショットなどでスキルポイントが貯まる左手のエネルギービームで多彩なアクション


そして大トリをつとめたのが、去年と同じ『Star Wars: The Old Republic』。ルーカスアーツとバイオウェアの共同プロジェクトによる大作MMORPGです。今回は新たにプレイヤーが操縦できる宇宙船を多彩にカスタマイズできることが発表されました。もちろんプレイヤーキャラクターも同様です。そして気合いが入りまくった最新トレーラーを披露。惑星アルデラーンで共和国軍のドロイド兵士たちがシス郷の一派に攻撃を仕掛けるも、ダークサイドのフォースの前に壊滅。すんでのところでジェダイ騎士の女性に助けられ・・・といった展開です。リリース時期は明言されませんでしたが、2011年春とも言われており、ファンならずとも期待の一作でしょう。

ルーカスアーツのMary Bihr氏(左)とGreg Zeschuk氏(右)プレイヤーのビーグルをデザインできるジェダイ・ダークサイド双方でプレイ可能だ


終わってみるとPS3/Xbox360/PCのタイトルがほとんどで、WiiやDSの影が薄かった今年度。特にゲーマー向けタイトルからは、WiiとDSがほとんど消えていることがわかります。ただしプレスキットには、おなじみ「ハリーポッター」シリーズをはじめ、よりカジュアルなゲームや、Wii/DSタイトルも多数含まれていたのでご心配なきよう。

また正式発表の前日とあって、ニンテンドー3DSに関しても沈黙が保たれましたが、すでに開発は進んでいると推察されます。いずれにせよ老舗EAの気合いは十分。後は昨年度も書いたような気がしますが、日本語版発売も忘れずにお願いしたいところです。
《小野憲史》
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