人生にゲームをプラスするメディア

『ゴッド・オブ・ウォー』の作者がオーストラリアのレーティング機関を批判-「クリエイターには何もできない」

『ゴッド・オブ・ウォー』のDavid Jaffe氏は、オーストラリアのレーティング機関を批判します。

その他 全般
『ゴッド・オブ・ウォー』のDavid Jaffe氏は、オーストラリアのレーティング機関を批判します。

『ゴッド・オブ・ウォー』は荒々しいバイオレンス表現で知られるアクションゲームで、暴力的な内容であると批評されたことも少なくありません。
ゲームデザインを担当したJaffe氏は、メルボルンで行われたGame Connect Asia Pacificの会場において「政府機関が“暴力的に過ぎる”といったら論争すら許されない。もしもあなたが大人向けゲームを作っているとしたらできることはほとんど無い。ゲーム内容をカットしたくないというならば、あなたは政府を相手取ることになる。大人向けゲームに対する認識は矛盾しており、人々はこれを子供の玩具と同じだと見ている。ふざけたことだ」とコメントしています。

オーストラリアはゲームの暴力表現に対して特に厳しく、レーティングが15歳未満販売禁止の「MA15+」までしか存在していません。
先日も『Left 4 Dead 2』が分類拒否された後に暴力表現をマイルドにしてやっと審査を通過、『Aliens vs. Predator』も分類拒否され、デベロッパーが「描写をマイルドにしたバージョンを作る気はない」と発言して話題となっています。

Jaffe氏は、大人向けゲームであることを認識した上であれば適切なレーティングを行えるという考えのようですが、南オーストラリア検事総長であるMichael Atkinson氏は「確かに選択の余地は少なくなるが、子供と傷つきやすい大人を守るためのものであり、私の意見では小さな犠牲を払うだけの価値はある」と発言しています。

レーティングで守られるべきは見る権利か、見ない権利か。大きな問題ではありますが、分類拒否された場合にクリエイターの執れる手段が少ないとするJaffe氏の指摘には大きな意味があるのではないでしょうか。
《水口真》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

その他 アクセスランキング

  1. 2025年12月に発売されるおすすめタイトル5選!『ポケモンZA』追加コンテンツに“HD-2D”の火付け役『オクトラ』シリーズの最新作など

    2025年12月に発売されるおすすめタイトル5選!『ポケモンZA』追加コンテンツに“HD-2D”の火付け役『オクトラ』シリーズの最新作など

  2. 漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」あと5話をもって完結―最後は有馬記念、新たな勝負服姿のオグリキャップも

    漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」あと5話をもって完結―最後は有馬記念、新たな勝負服姿のオグリキャップも

  3. “DLC40種すべて入り”Switchソフト『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』がセール中!#Amazonブラックフライデー

    “DLC40種すべて入り”Switchソフト『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』がセール中!#Amazonブラックフライデー

  4. 2025年ベストセラー総合3位に「ポケモン生態図鑑」!ポケモンごとの生態や行動の解説本がランクイン

  5. パジャマ姿の「ちいかわ」が和菓子に!ハチワレ、うさぎたち3パッケージで贈る「食べマスあそーと」再登場

  6. 「全世界“ガンダム”総選挙」中間結果の上位20機発表!「νガンダム」やSEED系、さらに「ジークアクス」からもランクイン

  7. 宝多六花ら7名の“Y2K”ファッション新規描き下ろしイラスト!「グリッドマンユニバース」POP UP SHOP開催

  8. 猗窩座、1,000億の男へ…劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章が全世界興行収入1,000億円を突破!日本映画史上初の快挙

  9. VTuber・鈴原るるさんがにじさんじ卒業、活動引退を発表―6月30日をもって

  10. Switchで遊べるヴァンサバ系ゲーム5選!強化しまくって大量の敵を一掃する「俺TUEEE!」が超気持ちいい

アクセスランキングをもっと見る