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M指定ゲームの広告を禁止するのは表現の自由を侵害する−米業界団体が交通局を告訴

米国のゲーム業界団体ESA(Entertainment Software Association)は、シカゴ交通局(CTA)を告訴しました。

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米国のゲーム業界団体ESA(Entertainment Software Association)は、シカゴ交通局(CTA)を告訴しました。

バスや電車でM(17歳以上)やAO(成人)指定ゲームの広告を出してはならないとするシカゴ交通局の規則は、米国憲法で保障されている言論の自由を侵害するものだというのです。

「シカゴ交通局の規則はエンターテイメントソフト産業の持つ憲法上の権利を侵害するものである」とESAのCEOであるMichael D. Gallagher氏はコメントします。「合衆国の法廷はゲームが他のエンターテイメントと同様に合衆国憲法修正第一条の保護を受けられると決定したが、シカゴ交通局はこの確立した事実を認める気がなく、ゲームのダイナミズムと創造性、表現力豊かであることに不案内であることを示した。産業におけるクリエイティブの自由が侵害される時、我々は座視していない」との声明を発表しています。

ゲームはESRBによって審査されたものであり、その広告はARC(Advertising Review Council)が監視しているためシカゴ交通局の規則は不要であるとするのがESAの主張。
ESAからすると自分たちはキッチリと審査・監視を行っているのに、シカゴ交通局が不要な規制でもって広告のチャンスを減らしているということになります。シカゴ交通局の1年間の利用者数は5億人を越えるとされていますから、大きな広告機会を逃していることになります。

年齢・性別も様々な不特定多数が利用する公共交通に年齢制限付きゲームの広告が出ることは許されるべきか否か。現時点ではシカゴ交通局から声明は発表されていませんが、大きな広告機会が失われると同時に管理能力にも疑問を突きつけられた形となるだけにESAが強硬な態度で臨むことが予想されます。
《水口真》
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