
全世界83億人の音ゲーマーの皆さん、バンドは好きですか。私は大好きです。音ゲーがもし好きじゃない人も、好きなバンドの1つや2つはあるのではないでしょうか。
そんなバンドを主体にしたアニメや漫画やゲームも当然この世界には沢山出てきたわけですが、この秋あの『バンドリ!』シリーズから新たなゲームがデビューします。それが今回紹介する『バンドリ!アワーノーツ』(以降、アワーノーツ)です。
音ゲーもバンドも大好きな筆者がこのゲームを逃すわけにはいかない、ということで今回試遊させて頂いたのでそのプレイレポートをお届けします。このゲーム、「ガチ」だ。
なお、以下の内容はすべてメディア向けの先行試遊で確認できた範囲のものです。開発中のため、正式版では仕様が変更される可能性がある点はご承知おきください。
◆「音ゲーに集中したい」も「ライブを浴びたい」も選べる


リズムゲームの表示は3モードから選べます。Live2Dモードは、背景のライブステージで各キャラクターの演奏Live2Dが固有のパフォーマンスを披露するモード。バンド毎に豪華なステージが用意され、VJや照明がプレイを盛り上げてくれます。開発陣によると、実演キャストの弾き方やパフォーマンスを参考にモデリングし、ステージのトラスの組み方や照明・スピーカーの配置も実際のバンドリ!のライブ構成を参考にしているとのこと。実際に触ってみると、これが本当によく動く。「これ2Dなのか3Dなのか?」と一瞬判断に迷うほどの滑らかさで、正直、譜面を落とすリスクを承知でキャラクターを見てしまいました。
MVモードは『BanG Dream!』の映像と音楽がシンクロするモード。おなじみの2D/3D MVからアニメ映像、今作オリジナルのMVまで揃っています。ただし全曲に実装されているわけではないのでその点は注意が必要です。
そして軽量モード。シンプルなデザインに洗練された、リズムゲームに集中したい時のためのモードです。音ゲーマーとしては、スコアを詰める段階になったら間違いなくここに帰ってくることになるでしょう。
また楽曲は80曲収録されています。オリジナル楽曲から有名曲のカバーまでよりどりみどりです。色々遊んでいく内に自分の好きな楽曲と出会えることでしょう。
◆初心者にもガチ勢にも“自分の設定”がある


そして触っていて感心したのが、環境設定の細かさです。
現代のスマホ音ゲーではもはや標準となった判定調整は、画面・音の両面から変更可能。「タップした瞬間の音がズレて感じる」のか「見た目のタイミングがズレて感じる」のかで、詰めるべき数値は違ってきます。その両方に手が届くのはありがたいです。
さらに、UIの配置やレーンの位置など、画面周りも様々に調整できます。レーンの見え方を変えたい、スコア表示の位置を変えたい、といった細かな要望に応えてくれるので、音ゲー初心者にとっても、ガチ勢にとっても「自分の設定」が作れるわけです。
音ゲーは環境が9割、とまでは言いませんが、環境が合わないだけで実力ががくんと落ちるのは音ゲーマーなら誰しも心当たりがあるはず。ここに最初から手が入っているのは、非常に好感が持てました。
◆アシストモードは「オートではない救済」

一方、音ゲーが苦手な人に向けて用意されているのが「アシストモード」です。
これがなかなか面白い作りで、MISSやBADだった判定をGOODに引き上げてくれます。しかも自分の実力に合わせてアシストの度合いがフレキシブルに変化していく仕様。フリック操作もタップしたままでOKになります。
これが効いてくるのがライフ周りです。本作はライフが0になっても演奏自体は続けられるのですが、クリア扱いにはならずライフが0になった以降は獲得できるスコアが大幅に減衰します。曲を最後まで聴けるのは優しいものの、記録としては手痛い。アシストモードは、この「0になる」を防いでくれるわけです。
ただし、アシストモードを付けるとスコア倍率が少し下がります。もちろんライフが0になるよりはずっとマシなので、まずはアシストを付けて完走し、慣れてきたらアシストを切ってハイスコアを狙う――という上達の階段が、そのままゲームデザインに組み込まれている形です。
開発陣も「音ゲーのオートモードは見ているだけになりがち。オートではない、音ゲーが苦手な人でも遊べる形を探した」と語っていました。オートで眺めるのではなく、補助輪を付けて自分で漕がせる。この方針は、音ゲーマーとして素直に嬉しいものでした。
◆「撃奏」―3つの競技で殴り合う、逆転可能なライブ


そして本作最大の新機軸が「撃奏ライブ」です。
「撃奏ライブ」は最大5人で同時に同じ曲をプレイします。曲はマッチングの前に各プレイヤーが遊びたい楽曲を選択し、その中からランダムで1曲選ばれます。なお、難易度自体は好きな難易度を選べるので音ゲーの実力が低くてもその点は問題ありません。


そしてライブ中には「撃奏区間」が3回発生し、そこで3つのモードのいずれかによって競い合い、スコアの大量獲得を目指します。初期リリース時点で用意されているのは以下の3種類。
COMBO撃奏は、コンボの長さで勝負。区間中に稼いだ撃奏COMBO数が最も多いプレイヤーが勝利します。スキルでCOMBO数を一気に稼いだり、失敗しても撃奏COMBOが途切れないよう守ってくれたりする効果があります。
LUCK撃奏は、運とスキルで勝負。プレイが良好だと抽選ゲージが溜まり、抽選の結果によって獲得ポイントが変動します。「LUCKY RUSH!!」が継続中はスコアUP&抽選ゲージが貯まりやすくなる仕様で、撃奏LUCKptが最も多いプレイヤーが勝利。
JUST撃奏は、正確さで勝負。ここで重要なのが、本作の判定はPERFECT/GREAT/GOOD/BAD/MISS の5種類があり、さらにPERFECTのその上に「JUST」判定が存在するという点です。JUST撃奏区間では、このJUSTを出した数を競い合います。
……で、筆者が1つ思ったことがあります。このJUST判定、めちゃくちゃ辛い。
開発陣に聞いたところ、音ゲーがそこそこ出来る人がカードのサポート無しで挑んだ場合、全体の5%取れればいい方。音ゲーが凄く得意な人でようやく8%程度、という水準です。PERFECTを安定して出せる腕前でもJUSTには届かない。「PERFECTの上」という言葉を舐めていると、区間が終わった瞬間に自分の数字を見て笑うことになります。
だからこそ、ここにスキルやカードのサポートが乗ってくる意味が出てくるわけです。開発陣は撃奏の狙いとして、「育てたメンバーのパラメータやスキルがライブの評価として出る場を作ること」と「山場を作って逆転を成立させること」の2点を挙げていました。従来の音ゲーだと一度ミスすると追いつけなくなりがちですが、撃奏区間があることで「最初は4位だったが1回目の撃奏で逆転」「最後の撃奏で5位から1位へ」といった展開が生まれる、という設計です。

勿論カード育成が大事なので、育成していない状態だと勝つのは難しいですが、同じ育成度合いであれば音ゲー初心者でも十分に勝機があります。自分の育成や実力がいい意味で反映されるので、バトルはちょっと怖い…という人もぜひ遊んでみて欲しいモードだなと思いました。曲終了後は相手の編成や各キャラがどれだけスコアを稼いだかなど細かに分析もできるので、長く遊べば遊ぶほど色んな組み合わせや育成、曲の選択など考えていくようになるでしょう。
◆育成パート―「メンバー」と「スナップ」、そして放置で育つスタジオ練習


では、その撃奏を制するための育成周りを見ていきましょう。
カードは2種類。バンド編成にセットする「メンバー」と、そのメンバーにセットする「スナップ」です。
メンバーはバンドに5人を編成します。リズムゲーム内の演出での見映えを重視した縦型イラストで、最高レアリティのSSRには描き下ろしのアニメーションが付いています。編成画面にはリーダー設定やおすすめ編成、配置変更、編成のコピー、編成リストといった機能が揃っており、総合力が数値で表示される形。

スナップは各メンバーにセットしてパラメーターやスキルを上乗せするもので、主にシナリオ中の印象的なシーンを切り取った横型イラスト。ADVシーンでも見どころとして表示されるため、横型全画面で世界観を表現することを重視しているとのことです。


そして日々の育成を支えるのが「スタジオ練習」。ゲームをプレイしていない間に報酬がたまる、いわゆる放置機能です。全5バンドそれぞれに練習スタジオがあり、バンド毎に練習レベルが存在。練習レベルが上がると報酬量がアップします。レベルは報酬獲得時に一緒に得られる練習EXPを貯めることで上昇します。
ここが単なる放置機能で終わっていないのが良いところで、ライブで使われている演奏モーションのLive2Dを各バンド・各メンバーごとに見ることができます。推しの練習風景を見ていたら時間が経過してた、なんてことも。

さらに各バンドにはランクが設定されており、バンドランクが上がるとパラメータなどに恩恵を受けることができます。バンドレベルを上げるには色んなバンドキャラのカードを育成したり、ライブを遊んだりと色んな手段があるので、遊べば遊ぶほどバンドレベルも上昇していき、さらに強くなるという好循環が組まれています。
◆「T.G.W CARD」―遊べば遊ぶほど恩恵が積み上がる



そしてもう一つ紹介しておきたいのが「T.G.W CARD」という要素です。
仕組みはシンプルで、毎日一定のポイントが貰えるというもの。加えて、主にガチャで使う「スター」を消費すると、使った分だけポイントが増えます。
そして一定のポイントが貯まるとランクが上昇。ランクが上がると、毎日貰える報酬が豪華になったり、編成時のメンバーにステータス補正がかかったり、バンド編成の枠数が増えたり、ライブブーストの上限値が増えたり、スタジオ練習の効率が上がったりと、とにかくいいことづくめです。
要するに、長く遊んでガチャを回すほどランクが上がり、様々な恩恵を受けられるという設計。育成と対戦を軸にした本作において、地味ながら効いてくる要素になりそうです。
◆シナリオは……とにかく物量がすごい

そしてシナリオの中身ですが…触れた範囲だけでも一つ言えることがあります。そう簡単に読み切れる量ではありません。
リリース時点で全バンド20話ずつ・全100話・総再生時間約24時間(AUTO使用時)という大ボリューム。しかも各話にはどれだけの再生時間があるかと表示されるので、腰を据えて読む覚悟が最初に問われます。とはいえ途中で中断しても続きから読み直せる中断機能があるので、細切れの時間で少しずつ進めることも可能です。
構成としては、アニメ発の「MyGO!!!!!」「Ave Mujica」「夢限大みゅーたいぷ」の3バンドはアニメで語られた物語をベースにゲームならではの視点で描かれ、完全新規アニメーション付きの『エクストラストーリー』でその後が描かれる形。一方、本作から登場する「millsage」と「一家Dumb Rock!」の2バンドは、結成からゼロで物語が展開していきます。
リズムゲーム目当てで始めた人も、気づけばシナリオに沈んでいる。そんな作りになっていました。

以上、プレイレポートをお送りしました。リリース当初からここまで熱を感じたタイトルはそうなかったなと、それが『アワーノーツ』に対する率直な印象でした。この熱がこの世界にどんな風を吹き込んでくれるのか。それが今から待ち遠しくてたまりません。
『BanG Dream! Our Notes』は2026年9月24日(木)配信予定。あなたの指で、あなただけの音を少女たちと共に奏でて下さい。
基本情報
タイトル:BanG Dream! Our Notes(バンドリ!アワーノーツ/略称:アワーノーツ)
ジャンル:撃奏リズム×アドベンチャー
対応機種:iOS/Android
プレイ人数:1~5人
配信日:2026年9月24日
レーティング:App Store:9+ Google Play:全ユーザー対象
公式サイト:https://bang-dream-on.bushimo.jp/
公式X:https://x.com/bang_dream_on
©BanG Dream! Project ©FROMTOKYO ©bushiroad














