
サウジアラビア公共投資基金(PIF)を含む3社による投資グループによる買収作業が進むエレクトロニック・アーツ。同社の550億ドル(約8.6兆円)での買収契約が22日に開催された株主投票で承認されたと2025年12月23日付で海外メディアVGCが報じています。
あとはアメリカ政府の承認のみだが、上院議員の中には反対派も
エレクトロニック・アーツの買収に携わっているのはPIFとアメリカの投資会社Silver Lake、トランプ大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏が設立したAffinity Partnersの3社です。この3社による買収が、エレクトロニック・アーツの株主投票で承認されたと報じられました。これにより、買収作業が完了するまでの関門はアメリカ政府当局の承認のみとなります。
取引完了時期については2027年度第1四半期、もしくはおよそ6ヶ月から9ヶ月以内の予定とのことで、おそらくアメリカ政府当局の承認も問題なく下りる見通しとされていますが、一部アメリカ上院議員は10月にエレクトロニック・アーツの買収がアメリカの安全保障を脅かすのではないか?という内容の懸念事項の書簡を提出しています。
一部上院議員はサウジアラビアによるエレクトロニック・アーツの買収はアメリカ世論の長期的な変化に利用される、また買収にトランプ大統領の義理の息子の企業が関わっているのは政府の承認をやりやすくするためだといった主張を行っていますが、これらの懸念事項が果たしてアメリカ政府の買収承認に影響を与えるのかどうかは不明です。











