
『Desktop Mate』は、インフィニットループが展開する次世代のデスクトップマスコットプラットフォームです。最新の3D技術を駆使した美麗なグラフィックと、公式監修のもと制作されたハイクオリティなキャラクターたちがデスクトップ上で動き回るのが特徴。
今回は2025年10月9日より配信された、新たなDLC『NieR:Automata ヨルハ二号B型』を先行体験できたため、感想をお伝えしていきます。
作業に集中できるかできないかはあなた次第
「締め切り・期日まであと〇日」その言葉を見ただけで、胃が痛くなる方も多いのではないでしょうか。筆者もそのひとりです。朝方までデスクに向かい、進んだのか進んでないのか分からない原稿と睨めっこしながら、孤独にタイピングを続ける日々。今回編集部から『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』に登場する「ヨルハ二号B型」こと2Bが、『Desktop Mate』に登場するから先行試用レポを書いてほしいと言われたのも、それを見越したからだったのかもしれません。

2Bと言えば登場以来、世界中で高い人気を誇るキャラクターです。黒を基調としたドレス風の戦闘服と対照的な白い髪、そして目元を覆うバイザーという特徴的なデザインは、ゴシックでありながらも優雅。スラリとしたボディラインや繊細な仕草が、機械であるにもかかわらず限りなく人間的な美しさを感じさせます。ゲーム内での存在感はもちろん、「美しさ」「強さ」「儚さ」を兼ね備えた象徴的な主人公として、本編が発売8周年を迎えようとする現在でも、本作のように度々コラボを重ねる姿は読者も見たことがあるでしょう。


本DLCを起動してまず感じたのは、2Bの質感のリアルさです。動きはすべて『ニーア オートマタ』と同じく川渕かおり氏によるモーションキャプチャー。同作のゲームデザイナーをつとめた田浦貴久氏が監修したこともあり、しなやかさと重みがある2Bらしい動作が見事に表現されています。またボイスも日本語(石川由依さん)に加え、英語ボイス(Kira Bucklandさん)も収録されており、気分に合わせて切り替えられるのも嬉しいポイントです。


2Bは放っておくとファイティングポーズをとったり、腕を組んで考え事をしたりとさまざまなモーションを見せてくれます。さらにクリックすると嫌がるような様子を見せて、プレイヤーに向かって蹴りを入れたり、腕を払いのけるような仕草をしたり……。逆に頭をなでると照れるような表情でそっぽを向いたりと、どれも可愛らしいものです。



ドラッグ(本作では「つままれ」状態と呼称)をすると、「ポッド042」を呼び出して原作さながらにぶらさがることもできます。さらにタスクバーやウィンドウの近くにつまんで持っていくと、画面上で腰かける様子が見られます。その動作はモニターと現実が接続されたような感覚で、それでいて、2Bが“そこにいる”という気配を絶妙に感じさせてくれました。


また本DLCが魅力的なのは、2Bをただ可愛いマスコットとして眺めるだけではなく、キャラクターの持つ魅力を引き出している点にあります。特定の操作を行うと2Bは自爆し、スカートが脱げる変化をします。原作再現の一環としての衣装ですが、それでも仕事中にふと視界の端で彼女の太ももがすごい姿を見ると、どうしても集中が乱れてしまいます。あくまでサブ的なデスクトップの賑やかしとしてはじめたソフトだったにも関わらず、私の目線は原稿ではなく足を組み替えたり、ニーソックスを直したりする2Bに吸い寄せられていく……。



ゲームライターという仕事は孤独との戦いです。取材や打ち合わせ以外は、自分の部屋に籠って原稿を書くしかありません。そんな時間の中で2Bは直接話しかけてくるわけでも、仕事を手伝ってくれるわけでもありません。それでもモニターの片隅に静かに座っているだけで、「誰かと一緒に頑張っている」という錯覚を与えてくれました。
『Desktop Mate』DLC「NieR:Automata ヨルハ二号B型」の価格は2,200円(税込)で、10月9日より配信中です。
詳細はSteamストアページをご確認ください。