
KLabは、総合AIエンタテインメント事業を開始すると発表しました。本取り組みにより、生成AI技術を活用した新たなエンタテインメントの創造を目指しています。
生成AI技術の急速な進化に伴い、あらゆる産業において企業のDXや、合理化への活用が進んでいます。しかし、映像や音楽などのクリエイティブの生成AI活用は、個人クリエイターの誕生と爆発的な普及が始まっているにも関わらず、その多くが個人活動にとどまっているのが現状です。KLabは、本事業により個人AIクリエイターを支援し、ネットワーク化することにより、AIエンタテインメントの産業化を推進します。
同社は、AIエンタテインメント事業を成立させるための3つの事業を有機的に連携させたエコシステムの構築により無理のない発展を目指します。エンタメ事業だけではハイリスク・ハイリターンになりがちと判断し、ミドルリスクのスクール事業とローリスクの人材事業を組み合わせることにより、最適化された事業ポートフォリオを構築しています。

AIエンタメ事業では、AIクリエイター向けに著作権保護やプロモーションなどのサービスを提供し、AIクリエイターが集まるコミュニティを構築することで、「再現性のあるヒットの仕組み」作りを目指します。まず、AIタレント(AIシンガー、AI俳優、AI Vtuber等)をIPとして確立し、著作権管理を行い、育成します。その上で、そのAIタレントを活用した音楽、ライブ配信、アニメシリーズ、ドラマ等のコンテンツ制作を行います。そしてIPのライセンス、グッズ販売、ライブなどの「収益化の仕組み」を用意します。
AIスクール事業は、エコシステムの基盤として、未来のAIクリエイターを育成する事業です。副業やキャリアアップを目指す大人向け、そして次世代を担う子供向けの教室型AIクリエイティブ・スクールを展開します。優秀な卒業生には、同社のエコシステム内での活躍の機会を提供し、人材と価値の好循環を生み出します。
AI人材事業は、AIクリエイターの活躍の場を広げる事業です。AIスキルを持つクリエイターの派遣や紹介、コンテンツの受託制作などを通じて、企業のAI活用ニーズに応え、クリエイターに安定した収益機会を提供します。
同社は本事業を、ゲーム事業に次ぐ新たな成長の柱の一つとすべく推進しています。現在、国内外のTop TierのAIクリエイターとサービスへの参画について交渉中であり、AIタレントの育成についてもプロモーションの準備中です。具体的な内容については、準備が整い次第、速やかに発表するとしています。
KLabのAIエンタテインメント事業は、IP創出から人材育成までを包括する産業化モデルとなっています。AIタレントやAIコンテンツとの連携はゲーム事業においても、新たなIP戦略や収益機会の創出につながる可能性があり、今後の動きが注目されます。