
最近、世界中のゲーム配信プラットフォームを騒がせている、クレジットカード決済業者によるアダルトゲームの削除要求。海外メディアGamingOnLinuxは、主にレトロゲームを手がけるゲーム配信プラットフォームZoom Platformの関係者が、「非アダルトゲームである『GTA』なども危険に晒されている」と話したと報じています。
性的要素がゲームの中心でない非アダルトゲームも将来的には削除対象に?
Zoom Platformは、決済代行業者から「業界関係者」より一部のゲームの削除要求を受けていることを発表しています。発表文では、代替決済手段と二要素認証を導入し、タイトルの削除を防ぐために全力を尽くすと述べました。
そして本件を受け、海外メディアGamingOnLinuxがZoom Platformとやり取りしたところ、「『Grand Theft Auto(以下、GTA)』シリーズ、『Duke Nukem』『セインツ・ロウ』なども非アダルトゲームなのに削除の危険に晒されている」との返答をもらったことが報じられています。なお、同プラットフォームでは『Duke Nukem』シリーズは配信されていますが、『GTA』シリーズおよび『セインツ・ロウ』は配信されていません。
現在、各地の決済代行業者に圧力をかけているとされるオーストラリアの政治団体Collective Shoutは、2014年に『GTA V』に対し「プレイヤーに娯楽のために女性を残酷に殺害することを奨励している」と主張し、小売店への発売禁止を求める運動を起こしていました。同団体のスタンスが当時と変わりないならば、『GTA』シリーズなどを販売するゲーム配信プラットフォームに圧力をかけるのは必然かもしれません。
果たして現状のアダルトゲームが削除対象となっているのは、非アダルトゲームも含む規制の第一歩でしかないのか、今後の動向が注目されます。