ローズ!ローズ!ローズ!ローズ復活!!
お客さん!ローズが復活ですよ!!!ローズですよ!!!

さて、テンションちょいと高めでお届けしております。冒頭で、どうしても筆者が言いたいことはすでにお伝えできましたが、9月4日(Steam版は9月5日)に発売が迫る『みんなのGOLF WORLD』。累計1400万本以上の実売本数を誇るゴルフゲームの金字塔、あの『みんなのGOLF』シリーズ最新作が令和に復活!します。そらもうテンション上がりまくりです。
去る6月5日、元『みんなのGOLF』プレイヤーの筆者と、Game*Spark読者の皆さんにはおなじみ「タンクトップおじさん」宮崎氏で、本作の国内媒体向け発表会に参加してきたレポートを掲載していますが、本稿はそんなレポートの後編です。
もっとみんなが遊べる『みんなのGOLF』になるためにパワーアップした本作のポイントを、さらにドドンとご紹介!
前回のレポートでは『みんなのGOLF』シリーズの解説や、シリーズの伝統を受け継ぎつつモダナイズを果たした本作のプレイフィールを紹介していますので、ぜひそちらをチェックの上、本稿を読み進めていただけると幸いです。それでは、ラウンドスタート!

みんなの記憶に残るキャラクターが堂々復活!
初代『みんなのGOLF』が産声を上げたのは1997年のこと。初代のヒットを経ていくつものシリーズ作品が制作されてきましたが、多くの作品でゲームを構成する重要な要素として存在感を放っていたのが、コース上でプレイヤーの分身となる「キャラクター」の存在です。

各プレイアブルキャラクターには固有のステータスが設定されており、「初心者向けの扱いやすいキャラクター、プレイに慣れた頃合い向けのバランスの良いキャラクター・操作がシビアな代わりに各ステータスが高い上級者向けキャラクター」という大まかな枠組みがあります。
その中でも「特定のステータスが高い・特殊なコンディションのショットを得意とする」といった、差別化を図る味付けがされていたのが慣例です。ゲームの進行が進むとともに、プレイヤースキルの向上と、扱えるキャラクターの幅が増えていくゲームデザインが常でした。

各ナンバリングで新たに登場するキャラクターもいれば、絶大な人気で“シリーズの顔”となり、皆勤賞となっているキャラクターも存在します。
中でも代表的なキャラクターが、『みんなのGOLF 3』より初登場した「グロリア」。上級者向けのバランス型飛ばし屋タイプとして登場することが多く、キャラクターボイスを声優の井上喜久子さんが担当されることでも有名です。初登場以降、皆勤賞の1人である彼女は、もちろん本作にも登場します。

個性あふれるキャラクターたちが大きな魅力のひとつとなっているシリーズの最新作は、登場するキャラクター数が過去シリーズ最大級なのもポイント。
とくに往年のファンに嬉しいのが、キャラクターは新規収録だけでなく、過去作品に登場したキャラクターたちが復活を遂げていることです。『みんなのGOLF』の“みんな”には、シリーズに初めて触れるプレイヤーだけでなく、過去シリーズのプレイヤーも含まれている――ともいえますね。

そこで!こちらでは、過去シリーズから復活を遂げて登場するキャラクターたちを、一部画像つきでご紹介します。先に掲載されているレポートと情報が被るところもありますが、何卒ご了承ください(初登場のナンバリングで記載しています)。
クーガー・シルビア・スズキ(みんなのGOLF 2)

グロリア・リン・ローズ(みんなのGOLF 3)

アヤ・カズマ・ガルーダ・ムサシ(みんなのGOLF 4)

コナン・ジャスミン・ジョンソン・ソニア・ソフィー・ディーノ・ブルーム・ユキノ・ユミン(みんなのGOLF 5)


アイザック・エッジ・エリカ・ナル・マックス・ユウナ(みんなのGOLF 6)


くわえて、歴代の作品で新たに登場してきた“看板娘&初期キャラクター”の存在として「エール」、男性キャラクターとして「ミズキ」が顔ぶれに加わります。いやはや、すごい人数だなぁ……。これだけ復活してくれるだけでも筆者としては感涙ものです。実際、発表会で情報が公開された時には、真面目にウルっときてしまいました。


……というわけで、筆者は今日までずッッッと我慢していたわけです。あの『みんなのGOLF』の女帝、ローズが帰ってくるぞ~!と。もう言いたくて言いたくてたまりませんでした。
知らない方のために軽く触れると、彼女はステータスが全体的に高い代償として、扱いやすさという言葉を地の果てに捨ててきている尖った性質を持つ、シリーズ屈指の非常にピーキーなキャラクターでした。
同じくピーキーでありながらも、全体的に能力を強化するギア「インフィニティ」との組み合わせは鉄板で、カミソリの刃を渡るようなプレイングで-20越えの高スコアを狙ったものです。当時プレイされた方の中には、同じような体験をされた方も多いのでは……?

こうしたキャラクターのセレクトは、タイトルに冠された『WORLD』が示す通り、キャラクターに設定された出身地が基準になっています。とはいえ、やはり歴代人気キャラクターの復活という点は、本作を語るうえで外せないポイントでしょう。

くわえて、本作ではコース上のギャラリーや、ゴルファーの大事な相棒となるキャディが復活。ナイスなショットを決めれば歓声が沸き、ドライバーショット後にはキャディが突っ走っていく姿が見られます。そんなキャディたちはラウンドを共にして親交を深めることで、通常とは異なるサポートを行ってくれるようになるとのこと。プレイアブルキャラクターの愛着度システムと近いものが、キャディ側にも導入されるようです。

もっと“みんな”が活躍できる新たな試み
さて、ここまでボリュームたっぷりのキャラクターたちをご紹介してきましたが、これまでのシリーズには1つのジレンマがありました。それはゲームプレイを突き詰めていった場合、どうしてもステータスが高い上級キャラクターがスタンダードな存在になってしまうこと。

先にも軽く触れていますが、初級・中級・上級といった具合でキャラクターのバランスが大まかに設定されており、プレイスキルの上達、進行とともに、プレイ可能なキャラクターが増えていく……というのが定番でした。まさに「遊びの幅が広がっていく」王道のゲームデザインといえます。
一方、ゲームが進行し操作にも慣れた上級者の場合、扱いづらさをプレイヤースキルで補うことができるようになっていきます。とくにスコアアタックなどの突き詰めたプレイをする場合、どうしても上級キャラクターがスタンダードとなってしまうジレンマがあったわけです。
そこで今回、本作では新たな試みとして「キャラクターのステータス強化」システムが導入されました。ゲーム内で獲得できるアイテムを使用することで、飛距離・コントロール・インパクト・スピンといったステータスを強化できるというものです。

各キャラクターによって初期値は異なり、弾道、クセ、得意不得意といった個性は引き継がれるものの、最終的には、すべてのキャラクターの基本ステータスが同一になります。本作のやり込み要素のひとつであるのと同時に、「好きなキャラクターをずっと使えて、一緒に上手くなっていく」プレイ体験を生み出しています。

正直なことを言えば、このシステムは様々な意見が出てくるかなと感じました。とはいえ、これだけバラエティ豊かなキャラクターがいるので、きっと誰もが「お気に入りのキャラクター」を見つけられるはず。そうした愛着のあるキャラクターをずっと使ったり、やりこみ要素としてゲームプレイの幅を広げるという意味で、“今らしい”仕様ではないかなと個人的には感じています。
これは本当にゴルフなのか…!?波乱がミラクルを呼ぶバラエティ!
ここまで、主にシリーズ経験者、ゲームをやり込む方々に向けての内容を紹介してきましたが、ここからはお祭り要素の強いモード「バラエティ」に触れましょう。こちらは先の記事でも触れていますが、さらなるモードをご紹介します。
クラブデスマッチ
ラウンドを進めるごとにルーレットを回し、当たってしまった番手のクラブが没収されて使用不可能になってしまう、まさにその名の通りデスマッチなモード。飛距離が欲しい場面でドライバー没収、アプローチの場面でアイアン没収……と、波乱万丈な展開が待ち受けます。ちなみにクラブを没収されたキャラクターは、悲しそうにしたり怒ったりと、実に様々な表情を見せてくれます。


スクランブル
2人1組となり、交互の順番でショットしてカップインを目指すモード。腕前もさることながら、ペアのミスをリカバーしたり、いい雰囲気を作るのも好スコアのカギになるでしょう。正統派バラエティ要素という感じで、経験者&初心者といった組み合わせや、家族でのラウンドも盛り上がりそうです!


ドッカンGOLF
イロモノ要素の強さは最大級。コース上に隠された見えない爆弾エリアにボールが止まると、その場で大爆発を起こしてボールは周囲のどこかに吹き飛び、爆発地点にはドデかいクレーター兼バンカーが生まれるデンジャラスなモードです。どこに落ちても爆発の危険があるという意味で、シンプルながら、一番ランダム要素が強いモードといえるかもしれません。


本作のプロデューサーを務める竹本尭史氏の言葉を借りるなら「スキルや経験の差がある方同士でも、みんなで一緒に楽しめるモード」としての役割を担う「バラエティ」。あの頃『みんなのGOLF』に夢中になった世代はお子さんがいたり、はたまたお孫さんがいたりするかもしれません。世代を超えたプレイにもぴったりですし、本作からプレイをはじめるシリーズビギナーたちにもピッタリでしょう。

ひとりでじっくり、マルチプレイで賑やかに。“みんなが遊べる”ゴルフゲームとして、伝統と革新を取り入れた『みんなのGOLF WORLD』が、シリーズの新たな金字塔となってくれることを祈るばかりです。
ゴルフって、意外と楽しい
どうしても年配の人がやるスポーツ、社交のためのスポーツという印象であったり、そもそも始めるための敷居が高めだったりと、お世辞にも「誰しもが親しみのあるスポーツ」とは言いにくいゴルフ。実際、筆者もたまたまベイビーの頃からクラブを振り回す機会があっただけで、そうした機会がなければ、ゴルフとは無縁の人生を送っていたでしょう。

そんな土壌があるにも関わらず、国民的ゴルフゲームとしてだけでなく、国民的スポーツゲームとしての輝きを放っている『みんなのGOLF』シリーズ。シリーズが長く愛されている理由は、一見そこまで親しみのないスポーツであるゴルフを、誰しもが遊べる体験として世に送り出していたことに他ならないと筆者は考えています。

なにより、ゴルフって面白い。一見、クラブでボールを飛ばしてカップに入れるだけのスポーツですが、奥深い戦略性と自身のスキルを駆使し、二度とないコンディションと戦いながら、よりよい結果を目指す過程。これらは他のスポーツに代えがたい面白さがあります。そうした独自の面白さをゲームで再現して昇華したからこそ、“みんな”が遊べるゴルフ体験となり、ゴルフが持つ面白さを多くの人が気づいてくれたのだと。

だからこそ、シリーズ経験者やベテランだけでなく、そもそもゴルフなんて興味もないしやったこともないという方にも、ぜひ本作をプレイしてもらえたら嬉しいです。かくいう筆者もこの記事を書いている最中、数年ぶりにクラブセットを引っ張り出してきました。
この記事の執筆が終わったら、『みんなのGOLF WORLD』に備えてリアルのゴルフ練習にでも行こうかと考えているところです。

本稿が『みんなのGOLF WORLD』プレイのきっかけになれば筆者としては嬉しいですし、プレイを通じてゴルフの楽しさを味わっていただければ、なお嬉しく思います。
ゴルフ、意外と楽しいですよ!

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