■作物の育成~収穫が、ゲームサイクルを支える軸のひとつ
本作におけるプレイの軸になるのは、里の復興に繋がる「開拓」です。里の中には、畑を耕したり、建物を設置できる「開拓エリア」があり、ここを繁栄させていくことで里が豊かになっていきます。
岩や瓦礫などを撤去した後、「畑パネル」を設置すると、そこは畑になります。「畑パネル」は報酬などでもらえますが、素材を使って自作するのが最も手軽な手段です。この畑に種を撒いて水をやると作物が育っていき、そして作物ごとの育成期が過ぎると念願の収穫にたどり着きます。

……と説明すると、リアルの農作物のように長いサイクルを想像するかもしれませんが、この世界の作物は成長が早く、数日で済むことも少なくありません。感覚的には「ちょくちょく収穫できる」くらいの手応えです。
収穫した作物は、料理(HPなどの回復や一時的なステータスアップ)にも使えますが、主な使い道は「出荷」し、お金に換えること。お金は幅広く使えますし、基本的な入手手段がこの「出荷」になるため、作物を育てることが日々を送る上で非常に重要なのです。

収穫すると作物の「種」が手に入ることもあり、収穫した後は再び種まきに移行します。また、畑が少ないと感じたら、素材を集めて広げていきましょう。一部の素材は里の中でも手に入りますが、本格的な復興を目指すなら、様々な素材が手に入る「里の外」への探索も欠かせません。
■シンプルながら過不足がなく、幅広い層が楽しめるバトルシステム

本作にはいくつかの里があり、それぞれ独自のフィールドが広がっています。
ひとつひとつは広大というほどではありませんが、素材を収集できるポイントが多く点在しており、それを一通り回っているだけで一日はあっという間に過ぎてしまいます。その点を踏まえると、無闇に広いよりも、密度の濃い本作の形式がゲームシステムとマッチしていると言えます。
しかもフィールドには、探索を阻む危険な敵が存在しており、戦って道を切り開くしかありません。本作の戦闘はフィールド上で行い、探索もバトルもシームレスで行います。ロードを挟むのはエリアの切り替え時(里とフィールド、フィールドとダンジョン等)だけなので、その気軽さも嬉しいところです。

敵とのアクションバトルは、必要なシステムが一通り揃っています。まず攻撃は、連続で繰り出せる「通常攻撃」、一定時間溜めて強力な一撃を放つ「チャージ攻撃」、神から授かる「神器」のカミワザを使った特殊な攻撃、スキルツリーを解放すると覚える「奥義」などがあります。
アクションに慣れていない人は複雑に感じるかもしれませんが、「奥義」は通常攻撃の後に発動するもので、複雑な操作はありません。もちろん強力な技ですが、操作する上では「コンボの締めに派手な技が出る」くらいの認識でも大丈夫です。

また、カミワザはMP(作中ではRP)を使う魔法のようなものなので、使い惜しむ必要はありませんが、毎回連打するような技でもないため、要所要所で使えば十分。そのため、普段の戦闘は「通常攻撃(+コンボで出る奥義)」と「チャージ攻撃」を使い分けるだけで大きな問題はありません。
ロックオン機能もあるため攻撃は当てやすいですし、敵の攻撃は「ステップ回避」で避けられます。ちなみに、各武器の該当スキルを取得した後は、ステップ中に攻撃することで強力な「ステップ攻撃」を放つことができるようになります。

そして、「ステップ回避」のタイミングが良かった場合、「ジャスト回避」が発動します。ジャスト回避になると敵の動きがスローモーションになり、ここで強烈な「カウンター攻撃」を食らわせることが可能です。
「ステップ回避」を起点に、「ステップ攻撃」と「ジャスト回避」、さらに「カウンター攻撃」と派生していきますが、こちらも複雑に考える必要はありません。まずは「ステップ回避」に専念するだけで、かなり戦いやすくなるかと思います。

バトルに慣れてきたら、様々な武器を使いこなすのもお勧めです。最初は、平均的でクセがない「片手剣」のみですが、攻撃力は高く範囲も広いものの振りが遅くて隙も大きい「両手剣」や、遠距離攻撃や狙い撃ち(エイムによる射撃)ができる「弓」を、かなり早い段階で手に入れることができます。
さらにメインクエストを進めると「呪符」や「双剣」といった武器も取得できるので、自分の好みにあった武器が見つかるはず。ちなみに武器は、メイン武器とサブ武器を同時に装備でき、戦闘中にボタンひとつで切り替えられるので、遠近対応にするもよし、手数と一撃で使い分けるもよしです。