
桜の開花やお花見、入学式、入社式などのニュースを見ていると春らしさを感じますよね。筆者は花粉アレルギー持ちなので、鼻炎や目のかゆみで春を感じた今日この頃でございます……。
春の感じ方は人それぞれだと思いますが、ゲーム内で日本の春を感じたい方もいるのではないでしょうか? そこで本稿では、春を感じられる和風ゲームを5本紹介します。気になる方は本稿をぜひ最後まで読んでみてください。
■『天穂のサクナヒメ』(PS4/ニンテンドースイッチ/PC)
トップバッターを飾るのは、マーベラスが販売する『天穂のサクナヒメ』。本作は2020年に発売された和風アクションRPGで、本格的な米づくり(稲作)を体験できるのが特徴です。
米づくりの工程がかなり忠実であるため、発売当時は「農林水産省の公式HPは攻略サイトだ!」とSNSで話題になりましたね。

『天穂のサクナヒメ』は田植えや稲刈り、脱穀などの工程を経て米を収穫するパートと、舞台となる「ヒノエ島」を探索するパートで構成されています。
主人公のサクナヒメは豊穣神と武神の間に生まれた神で、米を育てることで自身の力が強化されていきます。品質の高い米をどんどん収穫することが攻略の肝と言えるでしょう。



また、横スクロールの探索アクションも魅力のひとつ。農具を駆使しながら敵やボスを討伐したり、特定のエリアで稲作や探索に役立つ素材を回収したりと、探索も必要不可欠です。攻略のコツは、米やおかずを食べてサクナヒメの能力を一時的に強化すること。敵の種類やステージの特徴に応じて、米やおかずの種類を変えてみるのもアリですよ。


日本の四季折々を堪能できるのも魅力ですので、『天穂のサクナヒメ』で春を実感してみてはいかがでしょうか? 日本古来の米づくりを学んでみたい方、ユニークな和風アクションをプレイしたい方におすすめです。
■『春ゆきてレトロチカ』(PS4/PS5/ニンテンドースイッチ/PC/iOS/Android)
スクウェア・エニックスの『春ゆきてレトロチカ』は、ある一族にまつわる秘密を解明するミステリアドベンチャーゲーム。本作は近年稀にみる「実写ゲー」で、ドラマや映画で活躍されている実力派俳優が多く出演しています。ドラマや映画を鑑賞する感覚で極上のミステリを体験できるのが、本作の魅力です。


プレイヤーはミステリ作家・河々見はるかとなり、四十間家で起きた殺人事件を解明することになります。映像内に隠された手がかりを見つけ、主人公の思考空間の中で謎と手がかりを組み合わせて仮説を導き、殺人事件の真相を解き明かすといった流れです。間違った仮説を選ぶとバッドエンドになるのでご注意を。


加えて、100年にわたって発生した4つの殺人事件を解くゲーム性も魅力。1人の俳優が複数の役を演じる「マルチロールシステム」で展開されます。ある事件で被害者だった人間が、別の事件では犯人だったなんてことも……。異なる時代で繰り広げられるミステリの調べを、じっくり堪能してみてください。

ちなみに、本作はタイトルの通り"春"が舞台となっています。春の雰囲気に浸りながら謎解きをしてみたい方にもピッタリなゲームですよ。
■『大神 絶景版』(PS4/ニンテンドースイッチ/Xbox One/PC)
カプコンの『大神 絶景版』は、2006年に発売されたPlayStation 2用ソフト『大神』のリマスター版です。キャラクターや背景、エフェクトなどのグラフィックが綺麗に刷新されているのが特徴になります。19年経ったいまでも多くのユーザーに愛されている名作をピックアップしてみました。

本作をピックアップした一番の理由は、春の息吹を実感できること。日本画を彷彿とさせるグラフィックと世界観もさることながら、春の美しさを余すことなく味わえるのがポイントです。


伝説の大神・アマテラスは神羅万象を操る力を持っています。それは、失われたものを蘇らせたり、枯れた木に花を咲かせたりできる「筆しらべ」という神業です。筆を走らせて奇跡を起こし、失われた美しさを取り戻しましょう。とくに桜の木が咲いた瞬間、「あ、春」と感慨深い気持ちに浸れるはずですよ。


そのほか妖怪と戦うアクションや、汚れた大地に緑を広げる「大神おろし」も魅力と言えます。ひと昔のゲームとはいえ、息をのむ和の美しさを体験できるゲーム性はまったく色あせていません。『大神』という名作の美しさに胸が躍る方もいれば、涙を流す方もいるかもしれません。
■『ボウと月夜の碧い花』(PS5/ニンテンドースイッチ)
マーベラスの『ボウと月夜の碧い花』は、日本の神話や民間伝承をテーマにした探索型2D和風アクションゲーム。独特ながらも和の美しさが際立つ世界観と、病みつきになる横スクロールアクションが特徴となっています。


小さな妖怪・ボウは、アヤカシ(妖怪)たちの暮らす世界を救うべく、冒険の旅に出ます。ボウが所有する不思議な杖や多彩なアクションを使いながら、強大な力を持つアヤカシと戦うことも。ただ敵と戦うだけでなく、行く手を阻むギミックを攻略する面白さもあります。罠あり戦闘ありのステージを次々と攻略しましょう。


また、色彩豊かな手描きのグラフィックも本作ならではの魅力。愛嬌あふれるものや心に染みるもの、そして春らしさを想起させるものが含まれています。時間が溶ける探索と、心を奪われるグラフィックが魅力の『ボウと月夜の碧い花』もイチオシですよ。
■『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』(ニンテンドースイッチ/PC)
最後にご紹介するタイトルは、スパイクチュンソフトの『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』。「千回遊べるRPG」で知られる「不思議のダンジョン 風来のシレン」シリーズの第6弾にあたります。14年ぶりの最新作として発売された本作は、ニンテンドースイッチとPC(Steam)で遊べますよ。


本作の魅力は、入るたびにマップの形や入手できる道具、モンスターの配置などが変化するダンジョンです。入ってみないとわからないため、プレイヤーの知恵と経験、ひらめきが頼りになっていきます。やられたら所持品をすべて失うシビアさもありますが、何度も何度もダンジョンに挑戦したくなるわけで……。

不思議なダンジョンを踏破する面白さに加えて、やりこみ要素も多々あります。本編と追加DLCを含めるとプレイボリュームは高めと言っていいでしょう。シビアだけど己の力でダンジョンを攻略したい方に好適の一本です。

和のテイストが満載のビジュアルも見どころのひとつです。主人公のシレンやその仲間たちの存在はもちろん、ファンタジー色強めのステージや世界観に魅了されること間違いなし。ダンジョンを探索しながら春らしさを実感してみてください。
以上、春を感じられる和風ゲーム5本になります。
今回は、一目で春を感じられる和風ゲームをピックアップしてみました。四季折々の世界で米を作ったり、桜が舞うステージを駆け抜けたりと、春の雰囲気が味わえるものばかりです。
ゲームプレイで春らしさを体感したい方は、今回ご紹介したゲームタイトルを触れてみてはいかがでしょうか? プレイするだけで「あ、春」を感じられるはずですよ。