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『ブラッドボーン』今遊んでもやっぱり怖いの? 挫折した狩人が10年ぶりにヤーナム市街に帰ってみた

『Bloodborne』が10周年を迎えました。このアニバーサリーを祝う気持ちは、プレイヤーの数だけ異なることでしょう。10年前に逃げ出した筆者も、自分なりに向き合ってみました。

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『ブラッドボーン』今遊んでもやっぱり怖いの? 挫折した狩人が10年ぶりにヤーナム市街に帰ってみた
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『Demon's Souls(デモンズソウル)』を生み出したSIE JAPANスタジオとフロム・ソフトウェアが、再びタッグを組んで作り上げた『Bloodborne(ブラッドボーン)』が、この2025年3月26日に10周年を迎えました。(※国内版)

『ソウル』シリーズとは世界観が異なり、独自のゲームシステムなどもありますが、大まかなカテゴリ―分けとして『ブラッドボーン』も“死にゲー”として扱われることが多く、絶望感漂う強敵との戦いにプレイヤーは幾度も倒れながら、諦めることなく立ち向かい続けました。

■10年前に逃げ出したヤーナム市街に帰還

多くのファンと同様、筆者も“死にゲー”を好んでおり、これまで人気作や話題作をいくつも遊びました。無論、『ブラッドボーン』にも手を出し、独特かつ魅力的な世界観に何時間も没頭した経験を持っています。

ただし……筆者は『ブラッドボーン』をクリアする前にプレイを止め、以来10年近く保留しています。この挫折は自身の中にも大きく残っており、これだけの年月が経っても忘れることはありませんでした。

高難易度アクションを軽々こなせるような腕前ではありませんが、『デモンズソウル』をはじめプレイした“死にゲー”の大半は、半ば泣きながらもクリアには漕ぎつけています。個人的には最も難しかった『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』も、弾きを諦め地味な立ち回りで時間をかけつつも、ラスボスを撃破して無事エンディングを迎えました。

少しは“死にゲー”に耐性がついたかもしれない。そんな自負(もしくは自惚れ)から、10年前に逃げ出してしまった『ブラッドボーン』のヤーナム市街を再訪してみました。きっと今なら、もっと狩人らしくいられるはずと信じて。

■何年経っても変わらない、ヤーナム住民の異様な圧力

久しぶりの『ブラッドボーン』なので、レベルを確認してみると102。ラスボスの撃破も問題なさそうなほどなので、ヤーナム市街の散歩程度は楽勝でしょう。ここまでレベルを上げておきながら未クリアとは、自分のことでなければ説教したいくらいの気持ちです。

──そんな余裕も、ヤーナムの住民が歩く姿を見ただけで、容易く霧散してしまいました! もちろん、戦えば余裕で勝てます。+9まで強化しているルドウイークの聖剣なら、変形させるまでもなく一振りで済むでしょう。

それが分かっていてもなお、ヤーナムの住民が恐ろし過ぎます。改めて向き合って実感しましたが、うなり声をあげながら斬りかかってくるのが本当にビビる!

その声が合図になるし、攻撃も大振りが多いので避けやすいのですが、そんな合理的判断とは別に、うなり声を聞くたびにリアルの身体が一瞬ビクつきます。正直、怖すぎて音量を調整したほどでした……!

特に、曲がり角や物陰に潜み、こちらの隙をついて不意打ちするのは、もはや反則と言っていいほど。絶対返り討ちにできるレベル差なのに、曲がり角を見るたびに心がざわつきます。

■『ブラッドボーン』は、カラスですら心底恐ろしい……

土地によっては見かける頻度が随分下がりましたが、日本の街にカラスはつきものでした。そして、ヤーナム市街にもカラスが蔓延っています。サイズやどう猛さは大違いですが……。

10年前の初見プレイでは、このカラスに心底驚かされました。地面を這いずる姿も衝撃的でしたが、「なんだ、雑魚か」と安心した瞬間、空中に飛びあがり威嚇しながら攻撃してくる様は、パニック映画の敵さながら。もちろんこちらは、パニック映画の登場人物以上に慄きましたが。

あの恐ろしさは10年経っても鮮明なので、今回の来訪でもカラス相手に警戒心全開。もうお前の攻撃は食らわない……と慎重に近寄ると、予想通りの飛びかかり。そして、やっぱり怖かった!

何が来るのか完全に分かってるのに、全ては予想の範疇なのに、食らっても全然痛くないのに。この三拍子が揃っていても、『ブラッドボーン』のカラスはヤバすぎます。強さだけが恐ろしさじゃないのだと、震える心に改めて刻み込まれます。

強さは雑魚レベルのカラスが、これほど恐ろしい相手として存在するゲームは、ほかに類を見ないほど。『ブラッドボーン』はつくづく、罪作りなゲームです。



《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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