人生にゲームをプラスするメディア

なぜ、『フリーダムウォーズ』リマスター発表が盛り上がる?『モンハン』抜きで苦戦したPS Vita待望の“共闘”作品が、新たな一歩を刻む

『フリーダムウォーズ』のリマスター版が発表され、大きな話題となりました。10年前に登場したゲームの再誕が、なぜこれほど盛り上がるのでしょうか?

ゲーム 特集
なぜ、『フリーダムウォーズ』リマスター発表が盛り上がる?『モンハン』抜きで苦戦したPS Vita待望の“共闘”作品が、新たな一歩を刻む
  • なぜ、『フリーダムウォーズ』リマスター発表が盛り上がる?『モンハン』抜きで苦戦したPS Vita待望の“共闘”作品が、新たな一歩を刻む
  • なぜ、『フリーダムウォーズ』リマスター発表が盛り上がる?『モンハン』抜きで苦戦したPS Vita待望の“共闘”作品が、新たな一歩を刻む
  • なぜ、『フリーダムウォーズ』リマスター発表が盛り上がる?『モンハン』抜きで苦戦したPS Vita待望の“共闘”作品が、新たな一歩を刻む
  • なぜ、『フリーダムウォーズ』リマスター発表が盛り上がる?『モンハン』抜きで苦戦したPS Vita待望の“共闘”作品が、新たな一歩を刻む
  • なぜ、『フリーダムウォーズ』リマスター発表が盛り上がる?『モンハン』抜きで苦戦したPS Vita待望の“共闘”作品が、新たな一歩を刻む
  • なぜ、『フリーダムウォーズ』リマスター発表が盛り上がる?『モンハン』抜きで苦戦したPS Vita待望の“共闘”作品が、新たな一歩を刻む
  • なぜ、『フリーダムウォーズ』リマスター発表が盛り上がる?『モンハン』抜きで苦戦したPS Vita待望の“共闘”作品が、新たな一歩を刻む
  • なぜ、『フリーダムウォーズ』リマスター発表が盛り上がる?『モンハン』抜きで苦戦したPS Vita待望の“共闘”作品が、新たな一歩を刻む

■“共闘”を求めるユーザーの心に「茨」を打ち込んだ『フリーダムウォーズ』

『フリーダムウォーズ』が当時話題となったのは、他の追従を許さないほどの過酷な世界観と、そこから生まれる物語がどのように展開し、いかなる結末に辿り着くのか──そうしたストーリーへの期待が、大きな要因となりました。

しかし、それだけが理由の全てではありません。本作のゲームジャンルは、いわゆる「TPS視点のアクション」ですが、他の作品にはない独自性として、「茨」と呼ばれるワイヤー状の装備を駆使する高速移動により、立体的な移動や多角的な攻撃を可能としました。

また、当時は“共闘(マルチプレイ)”できるゲームが話題になっており、『GOD EATER 2』や『SOUL SACRIFICE』、『討鬼伝』なども注目を集めていました。

PS Vitaの前世代機「PlayStation Portable」では、『モンスターハンター』のポータブルシリーズが人気を博し、多くのユーザーはPS Vitaへの進出を待ち望みました。ですが、携帯ゲーム機向けの『モンハン』はニンテンドー3DSへと移り、PS Vitaユーザーは『モンハン』以外の共闘ゲームを強く求めていました。

そうした時代に登場した『フリーダムウォーズ』は、協力プレイ時は最大4人、対戦時は最大8人のマルチプレイを提供。さらに、47都道府県別で貢献度を競い合うという、ユニークなランキングバトル「都市国家対戦」を展開するなど、共闘ゲームとしての独自性も打ち出し、唯一無二の存在として確立します。

■問題点も抱えていたからこそ、リマスターで高まる期待

個性的で関心を引く世界観、「茨」による立体的な機動、共闘ゲームとしての広がりと、『フリーダムウォーズ』は様々な魅力を備えていました。しかし本作は、全面的に手放しで褒められるゲームとは決して言えません。

従来のTPSアクションに、「茨」という独自性が加わったため、操作の一部が煩雑となりました。そのため操作には慣れや習熟が求められ、誰でも快適に遊べるシステムではありません。せめてL、Rボタンが、現行機のように2つずつあれば、快適さは大きく変わったことでしょう。

また、特徴的な世界観や、先が気になる物語の構築に成功した一方、その結末は物足りず、未消化の伏線も残った幕切れを迎えました。当時、ストーリーを追加した完全版のリリースを望む声も多かったものの、その望みも叶うことなく、潰えてしまいます。

このように、『フリーダムウォーズ』は残念な点や心残りもあった作品でした。しかし、ただ評価が低いだけの作品なら、リマスター化の発表が話題になるわけがありません。

過酷極まる世界観、「茨」による戦闘、ユニークな共闘体験、「懲役100万年」の先に待ち受けるもの。そうした魅力と、問題点がリマスターで改善される期待が相まって、今回トレンド入りを果たすほどの盛り上がりに至ったのです。



《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲーム アクセスランキング

  1. 『アズレン』衝撃グッズ「揺れ尻」予約受付は10月5日までースマホに貼り付けてぷるぷる揺れる、Yostar曰く「なんの実用性もない」

    『アズレン』衝撃グッズ「揺れ尻」予約受付は10月5日までースマホに貼り付けてぷるぷる揺れる、Yostar曰く「なんの実用性もない」

  2. 突如現れたフリゲ『のびハザ』作者Xアカウント、なりすましだった―にじさんじ所属ライバーへの権利侵害が示談成立【週間ニュースランキング】

    突如現れたフリゲ『のびハザ』作者Xアカウント、なりすましだった―にじさんじ所属ライバーへの権利侵害が示談成立【週間ニュースランキング】

  3. 『ポケポケ』パック砂時計などの「プレゼントコード」が、イオンモールで配布!10月4~5日開催で、なくなり次第終了

    『ポケポケ』パック砂時計などの「プレゼントコード」が、イオンモールで配布!10月4~5日開催で、なくなり次第終了

  4. 実装されるオリジナル武器・チャームはこの2つ!『モンハンワイルズ』デザインコンテストの最優秀作品発表【TGS2025】

  5. Xに現れた『のびハザ』作者、なりすましだったことを告白―「いっそ僕がaaa氏になって新作を皆さんに披露したいと思ったんです」

  6. 待望の実装!「メガメタグロス」レイドデイ重要ポイントまとめ【ポケモンGO 秋田局】

  7. 幕張メッセで繰り広げられた“G TUNE ×獅子神レオナ”『モンハンワイルズ』生実況!ゲーミングPCが当たるSNSキャンペーンも見逃せない【TGS2025】

  8. 『ゼルダ無双 厄災の黙示録』など全て最安値更新!『オホーツクに消ゆ』3,360円に『ゴースト トリック』1,495円、『ダライアス EXTRA Ver.』は99円【eショップ・PS Storeのお勧めセール】

  9. まんまるなカービィはBIGサイズ!「カービィのグルメフェス ぷにぷにし隊2」10月第5週より発売―ワドルディや、驚いた顔のキービィイエローも可愛い

  10. 「桃鉄」を、この先50年作るために…『桃鉄2』開発者が語る「変えてはいけないもの」【TGS2025】

アクセスランキングをもっと見る