人生にゲームをプラスするメディア

祝『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』20周年!今に続く人気作「OG」シリーズの歩み

『スパロボOG』シリーズ第1作目の発売から20年!今に連なる人気作の歩みとは。

ゲーム コラム
祝『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』20周年!今に続く人気作「OG」シリーズの歩み
  • 祝『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』20周年!今に続く人気作「OG」シリーズの歩み
  • 祝『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』20周年!今に続く人気作「OG」シリーズの歩み
  • 祝『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』20周年!今に続く人気作「OG」シリーズの歩み
  • スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ

2022年11月22日、『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』が発売20周年を迎えました。

本作は、バンダイナムコエンターテインメントが誇る大人気シミュレーションRPGシリーズ『スーパーロボット大戦』の中でも、独自の世界観で展開されている「OG」シリーズの記念すべき1作目となるゲームボーイアドバンス向けソフトです。

古今東西、様々なロボットアニメが共演する夢のゲームである『スパロボ』シリーズ。そんなクロスオーバーが楽しめる物語展開の中で、各作品の橋渡し的な役割を担っていたゲームオリジナルキャラクター達を集めて、一つの世界にまとめ上げたのが初代『スパロボOG』でした。

■原点としての『オリジナルジェネレーション』

『ORIGINAL GENERATION』、その内容はプレイステーションソフト『スーパーロボット大戦α』の関連商品として展開されていた「α ORIGINAL STORY」というドラマCDの設定や物語を骨子として、1本のゲームとして再構築したもの。GBAという携帯機のハード的特性から、設定上にのみ存在したというようなマイナーキャラクターを拾いあげる余裕も生まれ、より奥行きを感じられる世界観が当時のファンに熱狂的人気を博しました。

その人気は本作のみに留まらず、次作となる続編『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』が発売。さらに、『2』のエンディング後の物語を描いたOVA「スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION」なども発売され、『ORIGINAL GENERATION』は一大シリーズ作品として成長していきます。その後も、合間のストーリーを補完するコミックやドラマCD展開、地上波TVアニメシリーズの放映などを経て、その人気は確固たるものになっていきます。

一方、シリーズの拡大にともなって世界観や設定もまた煩雑化。もとより既存ファン向けの作品ではあったものの、展開が続くに連れてよりその色を濃くしていたのです。

そこで、それまでのゲーム作品やメディア展開をさらに再構築して1本にまとめたPS2ソフト『ORIGINAL GENERATIONS』が発売されます。いわゆる『OGS』と略されるタイトルで、基本的にはGBAで発売された過去2作品の合体リメイク作品。大筋は原作を踏襲しながらも、その後年に追加された設定やキャラクター達を新たに組み込み再編纂したストーリーは、それまで既存ファン向けに人気を博していたOGシリーズへ新たなファンを呼び込むことにも成功します。

また、この『OGS』は、シリーズの再出発点としても機能しました。そう、今に至るまで連なる「OGシリーズ」の設定や物語に直接つながるのはこの『OGS』なのです。

■現在に繋がるOGシリーズ

『OGS』後の展開はまさに怒涛の勢いで、続編の『OG外伝』や『第2次OG』、『ダークプリズン』、そして『ムーン・デュエラーズ』がシリーズ本編作品として発売。また『OGサーガ』として『魔装機神』シリーズ、『無限のフロンティア』シリーズ、「龍虎王伝記」シリーズなどが派生展開。さらには小説「OG告鳥戦記」や、TVアニメ「OG ジ・インスペクター」、そのコミック版である「Record of ATX」、現在連載中の「BAD BEAT BUNKER」……などなど、もはや枚挙にいとまがない程の状況です。

こうして再び巨大シリーズへと成長したOGシリーズ。現在はコミック単行本やプラモデル等の関連商品展開が積極的に続いていますが、実は本編ゲーム作品としては2016年発売の『OGMD』を最後に新作が出ていません。完結編と目される次回作は現在まだ構想段階とのこと(公式ラジオ番組出演スパロボシリーズスーパーバイザー寺田貴信氏 談)で、今しばらくは待つ必要がありそうです。

現在関連ゲーム展開としては、OGシリーズのキャラクターも参戦しているスマートフォン向けアプリ『スーパーロボット大戦DD』が配信中。OGシリーズ本編では描かれなかったサイドストーリーなども楽しめるのでファンの方はお見逃しなく。

■いまこそ物語の原点を遊びたい、が……

そのファン心理として昨今耳にされるのが、人にオススメする際の難点です。このSNS時代において、ファンの盛り上がりや口コミはまた新たなファンを生み出す原動力の一つ。ですが、「OGシリーズを布教したくともし難い」というのは以前から指摘されていた問題の一つでした。というのも、シリーズ作品をプレイできる環境が極めて少ない、という点です。

上述のように、最新作に繋がる物語は『OGS』が再出発点となっていますが、これを遊ぶにあたってはプレイステーション2のプレイ環境が必要です。原点であるGBAシリーズに至っては、最低でもニンテンドーDS Liteでないと難しいでしょう。

コミックやTVアニメシリーズで追ってもいいのですが、ここは「原作」を重視したくなるのがオタク心というもの。そう、今こそ『ORIGINAL GENERATION』や『OGS』のアーカイブ配信や移植作品発売のタイミングだと思うのですが……。

そこんとこ、いかがでしょうか?神様仏様スーパーバイザー様。



【Switch】スーパーロボット大戦30
¥4,400
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
【PS4】スーパーロボット大戦30
¥3,669
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《ひびき》

バーチャル関西の何でも屋さんです ひびき

2012年からインサイドにてゲームライターとして活動して、はや十数年。ちょっと古参気取りの何でも屋。Game*Sparkやアニメ!アニメ!にもたまに顔が出ます。ゲーム・アニメ以外では、ホビーやガジェット、バーチャルYouTuber業界が専門。お仕事お待ちしております。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲーム アクセスランキング

  1. 『ポケモンZA』追加コンテンツ「M次元ラッシュ」の続報が本日12月2日23時に公開!新たな“メガシンカ”発表にも期待

    『ポケモンZA』追加コンテンツ「M次元ラッシュ」の続報が本日12月2日23時に公開!新たな“メガシンカ”発表にも期待

  2. ドン引き…ゲームの新キャライラストをAIで再生成、あたかも公式がAIを使用したかのように見せて批判する投稿に衝撃走る

    ドン引き…ゲームの新キャライラストをAIで再生成、あたかも公式がAIを使用したかのように見せて批判する投稿に衝撃走る

  3. 『ポケモンZA』新たに「メガルカリオZ」発表!普通のメガシンカとは異なるメリット・デメリットを所持

    『ポケモンZA』新たに「メガルカリオZ」発表!普通のメガシンカとは異なるメリット・デメリットを所持

  4. 『モンハンワイルズ』1,958円、『FF16』『グレイセス エフ リマスター』『P5R』『RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚』は全て2,178円! ゲオ店舗のセールを実地調査

  5. 『ポケモンZA』でミュウツーが仲間になる!EXサイドミッション「プロジェクトコード:M」配信開始

  6. PS5純正コントローラー・DualSenseに『原神』コラボモデル登場!旅人のモチーフアイコンや、裏面にはパイモンも

  7. 『鳴潮』Ver.3.0新キャラ「モーニエ」の情報が公開!頭脳明晰だけど口下手、そして透明な太ももをした女の子

  8. 『カービィのエアライダー』「3D酔い」の影響を調査、第1位は“過半数”の圧倒的多数!酔わなかった人の割合や「酔い対策」の恩恵も判明【アンケ結果】

  9. 『ポケモンZA』新たに「メガゼラオラ」発表!幻のポケモンとあり、仲間にするのは少々難しめ

  10. 『ポケモンZA』コーデバトル開幕!? ガルモおじさんのミアレシティ滞在記

アクセスランキングをもっと見る