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羽生結弦選手が“原点”と語った『平成 新・鬼ヶ島』と『エストポリス伝記II』は、なぜゲームファンにも衝撃的だったのか

羽生結弦選手がインタビュー内で、『平成 新・鬼ヶ島』と『エストポリス伝記II』を「ぼくの原点」と語り、多くのゲームファンを驚かせました。その理由や背景について、今回お伝えします。

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  • Photo by Annice Lyn /Getty Images News/Getty Images 

TBSが2月14日に行った番組内で、フィギュアスケートの羽生結弦選手にインタビューを実施。そこで羽生選手は、北京オリンピックでの競技を終えた今の率直な心境などを明かしました。

そして、本大会に向けてストイックに打ち込んだ反動から、「ちょっとチョコレートやカップラーメンを食べたり」と、気持ちを少しずつほぐしている様子を垣間見せ、その中で「ゲームをしたりゴロゴロしたりも、ちょっとだけできました」と補足。ですが、そこから名前が上がったゲームタイトルは、多くの方の予想を超えるものでした。

まず最初に羽生選手が答えたのは、ニンテンドースイッチで遊べる『あつまれ どうぶつの森』。同じ島に住む住民たちと過ごすスローライフな日々が楽しめるこのゲームは、全世界累計で3,700万本以上を売り上げた大人気作で、国内外で高い人気を博しています。

『あつまれ どうぶつの森』は人を選ばない間口の広さも持ち合わせており、「あの羽生選手も遊んでいるのか」といった小さな驚きこそあれ、こういったエピソードの際に『あつまれ どうぶつの森』の名前が出てくること自体は、あまり珍しくはありません。

ですが、本当の驚きはここから。「割とぼく、殺伐とした(ゲームも)やるんですけど」との前置きもそれなりに衝撃的ですが、最も好きなゲームとして名前を挙げたのが、『平成 新・鬼ヶ島』『エストポリス伝記II』。この2作品は、羽生選手が「ぼくの原点」として触れた想い入れの深いタイトルで、この質問の締めくくりとして「ぜひ伝えたい」と笑顔を浮かべたほどです。

『平成 新・鬼ヶ島』と『エストポリス伝記II』は、長年ゲームを遊び続けたユーザーであっても知らない人の方が多い作品です。そのため、各作品を知っているゲームファンからも、「まさかあの羽生選手の口から、このタイトルが出るなんて!」と驚きが広がりました。

なぜ、羽生選手がこの2作品の名前を出すだけで、多くの人々が驚いたのか。今回は、その背景に迫りたいと思います。

■羽生選手が語ったのは、20年以上も前のゲームソフト

『あつまれ どうぶつの森』を羽生選手が遊んでいても、そこに大きな驚きまではありません。というのも、『あつまれ どうぶつの森』が発売されたのは昨年の3月。比較的新しい作品ですし、長いスパンで遊ぶユーザーも多いゲームなので、「今、スイッチで遊んでいるゲーム」という点ではむしろ大安定の1本です。

ですが、『平成 新・鬼ヶ島』と『エストポリス伝記II』は、いずれもスーパーファミコン向けのゲーム。スーパーファミコンが発売されたのは1990年なので、若いゲームファンは各タイトルの名前すら聞いたことがなくてもおかしくありません。

まず、『平成 新・鬼ヶ島』の前身にあたる『BS新・鬼ヶ島』が登場したのが1996年。その後、ゲームソフトを書き換えるサービス「ニンテンドウパワー」のラインナップとして、1997年に『平成 新・鬼ヶ島』がリリースされ、1998年にはロムカセット版が発売されました。

羽生選手が生まれたのは1994年12月なので、『平成 新・鬼ヶ島』は彼が小学校に入るより前に登場したゲーム。そんな幼い頃に遊んでいたのか、それとももう少し後になって触れたのかは不明ですが、現在27歳の彼が、約24年前に発売されたゲーム(ロムカセット版の場合)を「原点」と呼んだのは、なかなかの衝撃度と言えるしょう。

しかも、もう1本の『エストポリス伝記II』は、さらに遡る1995年2月に発売されました。羽生選手が生後3ヶ月ほどの時期なので、その歩みはほぼ同期と言ってもいいほど。流石にこのタイミングでプレイできるはずがなく、実際に遊んだのはもっと成長してからかと思われます。

ゲームの進化は日進月歩、常に最新のゲームソフトが席巻しています。仮に、羽生選手が6歳くらいの時期(2000年前後)に同ソフトを遊んだと仮定しても、当時は『ドラゴンクエストVII』や『星のカービィ64』といった大注目タイトルが発売されていた頃です。そうした中で、敢えて『エストポリス伝記II』といった過去の作品に触れたのは、環境のなせる技か、羽生選手のセンスゆえか。いずれにせよ、驚きに値するのは間違いありません。



《臥待 弦》
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