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「エルコン」の育成にも携わった元競馬関係者が「ウマ娘」のレースに感動!「いいね」2万超えツイートの背景に迫る─「スズカの描き方に愛情を感じる」

元競馬関係者が「ウマ娘」に初めて触れた感想ツイートが、先月大きな話題となります。この投稿を行ったじろーさんに、ツイートの背景や「ウマ娘」の印象などどを詳しく尋ねたところ、興味深いお話を訊かせていただきました。

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■サイレンススズカの描き方には愛情を感じる、と「ウマ娘」を称賛

ナカヤマフェスタと皆様

──競走馬をモチーフとした「ウマ娘」というコンテンツについて、元競馬関係者のひとりとして、どのように感じていますか?

【じろーさんのご返答】
「ウマ娘」の存在だけを知っていた頃は、なんにせよ競馬に興味を持ってくれる人が増えればいいな、競馬も盛り上がると良いなくらいの印象でした。内容に関しては「見たくない」というのが正直なところだったでしょうか。

けれども、たったひとつのレースを見ただけで、制作側の競馬に対する思いというものが伝わってきました。

まだすべてのシリーズを見終わっていませんが、サイレンススズカの描き方には愛情を感じます。相当デリケートな話題を持つ馬であり、扱いも慎重にならざるを得ないと思いますが、思い切った展開に驚きました。

復活云々に関してはそれぞれ関係者の思うところはあるでしょうが、制作側の真摯な取り組みを感じる以上、感謝こそすれ批判されるようなものでは無いと思います。ああ、こういった救いの考え方もあるのだろうな、と感じました。

(元)競馬関係の人間として「ウマ娘」から実際の競馬に興味を持っていただけるのは素直に嬉しいです。何より「賭け事の対象」としてではなく、その「1頭1頭の持つドラマ」に興味を持って見ていただけるのは、それこそ関係者一同が望んでいることだと思います。

■じろーさんの願いは「愛情を持って見守っていただけたら」

──「ウマ娘」から競馬などに興味を持つ方も増えていますが、そうした動きに対して関係者からのご希望などはありますか?

【じろーさんのご返答】
私が希望するのは、G1レースに出てくる馬はもちろん、未勝利を勝ちあがれなくてもがいている馬や、更には出走することさえかなわずターフを去って行く馬にもそれぞれドラマがあり、関係者の思いが詰まっているということに気を向けて頂けたら嬉しい、ということぐらいです。

これからも「ウマ娘」を、そして「1頭1頭の競走馬たち」を。
愛情を持って見守っていただけたらと思います。


■史実に敬意を払い、丁寧に取り入れた「ウマ娘」。

父親が元競馬関係者ながらも、現役当時はあまり競馬に興味を示さなかった息子さん。そして、「ウマ娘」の存在は知りつつも、コンテンツについては消極的だったじろーさん。ですが、息子さんは「ウマ娘」から実在の競走馬への興味を抱き、またじろーさんは息子さんの興味をきっかけに「ウマ娘」に触れ、漠然と抱いていた印象を一変させました。

これを単純にまとめてしまえば、「ウマ娘」が持つ魅力のおかげ、と結論づけることもできます。ですが、「ウマ娘」が成功した理由のひとつは、史実に敬意を払い、丁寧に取り入れ、愛情を持って接した点です。そうした真摯な姿勢があり、そして競走馬や競馬自体が輝かしい魅力を放っていたからこそ、それを継承しようと努めた「ウマ娘」もまた同じように輝けたとも言えるでしょう。

ちなみに、競馬や競走馬(に限らず、関係したあらゆる人や馬)に敬意を示しているのは、「ウマ娘」だけではありません。多くの関係者やファンも同様でしょうし、このじろーさんもまた例外ではありません。

じろーさんは育成牧場の場長を長年勤めた後、経営者の道を一時思案します。ですが、「馬に恩返しがしたい」と考えるようになり、寺院で生まれ育った奥さんの言葉に背中を押されて僧侶の道に進みました。

今は、埼玉県にある常泉寺の納所を務めながら、ホースセラピーのお手伝いをボランティアとして行いつつ、僧侶として亡くなった馬の供養もしているとのことです。(※)

仮にどれだけ輝かしい戦績を残した名馬であっても、いつかは生涯を閉じます。その最期に立ち会い、感謝と共に弔う道を選んだ「ウマのお坊さん」ことじろーさん。その生き方や姿勢に興味を持った方は、個人ブログ「人馬一体」で人柄や経験の数々を垣間見ることができるので、そちらも合わせてご覧ください。

【1月17日15時45分追記】※部分の表現を修正しました。

(※記事内の画像はゲーム版 『ウマ娘 プリティーダービー』のものをイメージ画像として使用しています。TVアニメの該当シーンではありません)
《臥待 弦》
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