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スマブラ参戦を望む声も多数…『クラッシュ・バンディクー』根強い人気の秘密に迫る!

キーワードは“レベルデザイン”。意外なゲームとの共通点も?

任天堂 Nintendo Switch
スマブラ参戦を望む声も多数…『クラッシュ・バンディクー』根強い人気の秘密に迫る!
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共通点はレベルデザイン!プレイヤーを飽きさせないゲーム

その共通点とは“レベルデザイン”。レベルデザインとは、ゲーム開発の用語でステージ上の地形や仕掛け、敵やアイテムの配置などの環境的要因によって、プレイヤーが感じる難易度を操作する技術のこと。また、その応用として難易度に限らずプレイヤーがプレイを通じて爽快感や達成感を得られるよう、ステージに仕掛けや敵を配置する技術のことも指します。ノーティ・ドッグのゲームの特長として、このレベルデザインが非常に秀逸な点が挙げられます。ステージが進むごとの難易度の上がり具合や、プレイに馴れ始めたタイミングでの新しいアクションの解放など様々な工夫により、プレイヤーが自然とゲームにのめり込んでしまうように作られているのです。

例えば、『クラッシュ・バンディクー3』では、ボスを倒してステージをクリアするごとに、“スペシャル特殊アクション”が解放。スーパーボディプレスで今まで壊せなかった箱を壊せるようになったり、竜巻スピンアタックでまとめて敵を倒せるように…。こうすることで、見かけ上はステージの難易度を大きく上げてプレイヤーに手応えを感じさせつつ、実際の難易度を抑えることができます。また、新しいアクションを身につけた状態で以前のステージを再度プレイすることで違ったゲーム体験を得られ、リプレイ性も向上。もちろん、新アクションを持った状態で以前のステージに行くことで解放される隠しルートをあらかじめ仕込んでおくなど、プレイヤーを以前のステージに誘導する導線を確保することも忘れません。

個人的にはこうした事細かなレベルデザインへの配慮は『マリオ』シリーズの横スクロールアクション作品によく似ていると感じました。初代『クラッシュ・バンディクー』の発売時のキャッチコピーは「宇宙初の奥スクロールアクション」。その後、数多くの奥スクロールアクションが作られましたが、『クラッシュ・バンディクー』シリーズはその卓越したレベルデザインのセンスから未だに愛され続けています。それと同様に、“ジャンプで敵を踏む”というゲームは数あれど、『マリオ』が愛され続けているのは敵やアイテムの配置・地形などの配置がプレイヤーにとって最高のゲーム体験を得られるよう工夫されているからではないかと思うのです。

こうした、ゲームの根幹ともいえる部分が非常に秀逸だからこそ、時を越えて愛され続けている『クラッシュ・バンディクー』シリーズ。2017年には初期3部作を1つにまとめたリマスター版、『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』(Switch/PS4)がアクティビジョンから発売、1000万本以上の売上を記録しました。この記事で『クラッシュ・バンディクー』シリーズに興味を持っていただいた方は、プレイしてみてはいかがでしょうか。

最後に、読者の方から「クラッシュ・バンディクーってソニーのキャラクターでしょ?」「任天堂のハードで出てないから『スマブラ』参戦は元から無理だったんじゃ?」というツッコミが聞こえてきそうなので補足しておきます。

確かに『クラッシュ・バンディクー』から『クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周』の初期3部作はPS用ソフトで、販売もSCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)でした。しかしその後、シリーズは販売元をKONAMIに変更。GBA『クラッシュ・バンディクー アドバンス』、PS2/Xbox/GC『クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー』など、任天堂ハードでも複数のソフトを出しているので、実は『スマブラ』の参戦資格はバッチリでした。次のスマブラがあれば、今度こそ!を期待したいですね。


《サワディ大塚》
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