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無料配信が始まった『Horizon Zero Dawn』は今遊んでも面白いのか? 4年前の名作オープンワールドACTの手触り・プレイ感を、2021年の視点で見つめてみた

PS4とオンライン環境があれば、今なら無料で『Horizon Zero Dawn: Complete Edition』が遊べます。ですが、今遊んでも十分楽しいのでしょうか? この2021年に実際遊び、その手応えなどをお届けします。

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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、新型コロナウイルスの影響を受けた人々を支援すべく、良質なゲームを無料で提供する「Play At Home」を実施しています。

2020年に第1回目が行われましたが、その第2回目が2021年3月26日にスタート。この時は、美しい海に隠された深淵に迫る「ABZU」や、刺激に満ちた過激なダンジョンに挑戦する『Enter the Gungeon』など、PS4向けの9作品が対象に。ダウンロードした各タイトルは期間終了後も楽しめるので、まだ手に入れていない方は早めに入手しましょう。(4月23日の正午まで)

そして本日4月20日に、PS4版『Horizon Zero Dawn: Complete Edition』の無料配信が始まりました。本作は、壮大な世界を舞台とするオープンワールドアクションRPG。そのボリュームたっぷりの冒険は、ゴールデンウィークを使って遊ぶにうってつけの1本と言えます。


ですが『Horizon Zero Dawn』本編がリリースされたのは、2017年3月のこと。今から4年前の話となります。日進月歩が激しいゲーム業界において、4年の歳月は決して最近とは言えません。

本作の発売以降、『レッド・デッド・リデンプション2』や『Marvel's Spider-Man』など、様々なオープンワールド作品が登場しています。特に、昨年発売された『Ghost of Tsushima(ゴースト オブ ツシマ)』は、“誉れ”と厳しい現実の板挟みになった武士の苦悩や、時代劇の動きをゲームに落とし込んだアクション性など、あらゆる面で完成度の高い作品として多くの賞賛を集めました。


名前を挙げた数々の作品と『Horizon Zero Dawn』は、作品世界の方向性はもちろん、ゲームとしての切り口も異なっており、単純に比較することができません。ですが、発展が目まぐるしいゲーム業界において、オープンワールドの進化もまた例外ではありません。

PS4とオンライン環境があり、期間内にダウンロードすれば誰でも楽しめる『Horizon Zero Dawn: Complete Edition』は、4年の月日を跨いでも、他のオープンワールド作品に負けない魅力を放っているのか。あくまで筆者個人の感想となりますが、その手応えやプレイ感について迫ってみたいと思います。

4年前の歳月に負けない、美しい世界が広がるオープンワールドがここに


まずは、大きな特徴であるオープンワールド要素について。このジャンルは、世界を大きく描く広大さと、没入感を損なわないグラフィックやデザインなどが大きく問われます。こうした部分は特に大きく進歩する分野なので、時間が経つと古くさく感じやすい面があります。


本編のリリースから4年の歳月が経過した『Horizon Zero Dawn』ですが、栄えた文明が一度滅んだ寂寥さと、厳しくも美しい大自然を力強く描いており、その迫力は2021年現在の視点で見ても、遜色があるようには感じません。


全体的な描写が素晴らしいのはもちろん、時間の経過に伴って表情を変える景色は見惚れてしまうほど。昨今のオープンワールド作品と比べても、決して劣っている印象は受けません。技術的なレベルで見た場合、年月の差があるのかもしれませんが、少なくともプレイ中に違和感を覚えたことはなく、圧倒的な自然美の中を視覚的なストレスなく楽しむことができました。


また、オープンワールドとしてのボリュームですが、こちらも他作品に負けない世界が広がっています。プレイ開始当初は、一族の生活範囲内しか探索できません。ですが、そこだけで数時間ものプレイを受け止めてくれます。筆者は探索重視で回っていたので余計に時間がかかったのかもしれませんが、外の世界に足を踏み出すまで、6~7時間ほど要しました。


それだけの冒険を受け止めてくれる序盤の舞台も、マップ画面を引きで見るとほんのわずかの範囲。この時点で未踏破の部分は、序盤のエリアと比べても軽く10倍以上あります。無論、ただ世界が広いだけでなく、様々な人との出会いや、困ってる人たちと関わるクエスト、過酷な戦いなど、多彩な出来事が待っています。


オープンワールドからは少し離れますが、人物描写も優れたデザイン性と説得力を感じます。また3Dモデルも、現在の視線から見て十分以上に通用する出来映えです。表情の変化がやや控えめにも感じますが、「機械」という脅威と厳しい自然に囲まれた世界で生きる人々の人生を思えば、むしろ演出的に正しい判断だと思います。


ちなみに主人公のアーロイは、その特殊な生い立ちがゆえに、この世界に生きる大半の人々が縋っている掟に縛られておらず、自由な感情を見せてくれます。マッチしている声優の演技との相乗効果により、強い意志と軽やかな振る舞いを見せ、プレイヤーを魅了してくれます。


今も通用するグラフィックと壮大で奥深い世界は、オープンワールドの醍醐味である没入感をしっかりと提供し、そのボリュームも必要十分以上。ゴールデンウィークの休みがなければ、腰を据えて長く遊ぶ本気度が必要なほどです。

厳しい世界を生きる人々と、過去との接点が垣間見える物語が、プレイ意欲を後押し!



ネタバレになるため詳しくは語りませんが、ストーリーに関しても軽く触れたいと思います。異端児としての宿命を背負わされたアーロイは、自分の出生の秘密に迫ると同時に更なる謎を突きつけられる形となり、一族が守る生活圏から広大な世界へと足を踏み出します。


同時に、一族を襲った謎の襲撃者を追いかけるのも、彼女に科せられた目的のひとつ。個人的な事情と、そして与えられた立場によって、アーロイの物語が幕を開けます。


凝った物語が好きなユーザーもいれば、会話などのやりとりを煩わしく思う方もいるので、万人が納得する評価を下すのは難しいところです。その点を踏まえた上で、本作の物語はは絶妙なラインを辿っているように感じました。


襲撃者を追い求める旅路は、時に戦いに彩られる時もあり、ドラマチックな展開を描くことも。今を生きる人々との関わりは、血肉が通った言葉と行動を味わわせ、物語面からも世界の没入感を後押ししてくれます。


そして、異端児となった出生の秘密は、この世界の過去や真実とも関わりを持ち、その謎へ近づくたびにプレイ意欲を大きくかき立ててくれました。この2本柱の構成が物語を刺激的に演出し、ついついコントローラを握り続けてしまいます。


なお、こうした物語の展開は、アクションを交えて見せることもあり、冗長といった印象はありません。会話におけるやりとりも、選択による情報量の調整が可能なので、詳しく知りたい方はたっぷりと、さっくり進めたい方は最低限で済ませることができます。こうした配慮も、嬉しいポイントのひとつでしょう。


またこの世界には、過去の出来事を知る機会が散りばめられています。自然に覆い尽くされる前は、どんな社会が広がっていたのか。そこに生きる人々の片鱗や、今の世界へと至る転換を垣間見ることもでき、こうした断片を拾い上げるのも本作ならではの楽しみです。

本作のバトルとアクションは、まさに“ハンティング”!



世界や物語について述べましたが、本作のゲーム性に置いて主軸となるのは、跋扈する「機械」と戦うアクションです。動物を模した「機械」たちが、どうして人々への脅威として広がっているのか、そちらについては物語面と関わる話なので、ここでは「機械」との戦いについて紹介します。


「機械」との戦いは、“バトル”よりも“ハンティング”と表現する方が近いかもしれません。共闘する場合もありますが、大半においてアーロイは一人で戦うことがほとんど。対する「機械」は群れで行動することが多く、1対多数になることも珍しくありません。

アーロイは接近戦もできますが、主なダメージソースは弓。振り絞る時間が必要なので、矢継ぎ早に連射することができず、数で圧倒されるとたちまち不利な状況に。そもそも、1対1でも手強い相手もいるので、戦闘は決して楽勝ではありません。


しかし、あらかじめトラップを仕掛け、有利な状況を事前に作ることが可能です。また、気づかれないよう忍び寄り、弱い個体なら一撃で倒せる「サイレントストライク」を使いこなせば、無傷で群れを丸ごと殲滅させることもできます。強い個体になると一撃必殺とはいきませんが、相応のダメージは与えられるので、これで先手を打つという手も。


相手に気づかれた後も、闇雲に弓を撃ち続けるのではなく、急所を狙って大ダメージを狙ったり、有利な属性攻撃を選んだりと、瞬時の反射や的確な判断が戦闘の勝敗を左右します。


動きが早くて狙いにくい場合は、相手を拘束できる「ロープキャスター」も有効な手段です。難しい操作は必要なく、弓と同じ要領で相手を射るだけ。一定以上を打ち込めば、相手はロープに拘束され、短時間ながら動きが大きく制限されます。

相手の攻撃を避けつつ「ロープキャスター」を何発も当て、動きが止まった時に弱点を射抜くプレイが出来た時は、「まさに狩り!」という感じがして個人的にもお気に入りです。


敵が人間の場合もありますが、事前の準備で有利になるのは同じ。スキル次第では、腕利きの人間も暗殺できますし、弱点の頭を射抜けばヘッドショットで大ダメージ。「機械」相手のダイナミックな狩りとは違いますが、立ち回り次第で自分好みに戦える楽しさは、どんな敵であっても共通しています。


ちなみに文章では伝えにくい点ですが、攻撃を与えた効果音と演出なども優れており、攻撃を与えた手応えは視覚と聴覚からも伝わってきます。こちらも個人的な感想ではありますが、本作のハンティングは単独で抜き出しても十分楽しめるレベルだと感じました。

一見すると難しそうなバトルに見えるかもしれませんが、エイム中のゲームスピードが低下したり、一度に放つ矢の本数が増えたりと、戦闘面をサポートするスキルも多いのでご安心を。また、どうしても難しいと感じた時は、難易度を変更するのもお勧めです。歯応えを求める場合も、難易度を変更することで戦闘の緊張感が倍増します。




文明が滅び、大自然と「機械」が支配するオープンワールドを舞台に、興味深い物語が展開し、狩りの醍醐味を実感できるアクション性が彩る『Horizon Zero Dawn』。その全ての要素は、2021年に遊ぶゲームとして見ても、十二分に魅力を放っています。

しかも今回無料で配信されるのは、『Horizon Zero Dawn』本編だけでなく、有料で配信された追加DLC「凍てついた大地」も含む『Horizon Zero Dawn Complete Edition』。当然、「凍てついた大地」もプレイできます。


この「凍てついた大地」は本編のクリア前でも辿り突けるので、寄り道してそちらを楽しむこともできます。しかも、DLCならではの武器や防具が手に入るので、「強力な装備を手にしてから、本編に戻る」という遊び方も可能。LV的に厳しい場面もありますが、苦労に見合うだけの報酬がもらえるので、後々楽になるプレイが好きな方にはうってつけです。


今回の無料配信に合わせ、本作を同時にプレイする方々も少なくないはず。発売直後の勢いには及ばずとも、多くのユーザーと同じスタートラインに立ち、『Horizon Zero Dawn』を楽しめる最後の機会かもしれません。今遊んでも十分魅力的なタイトルなので、この貴重なチャンスをどうぞお見逃しなく。PS4で遊べるのはもちろん、PS5の互換機能でもプレイ可能です。
《臥待 弦》
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