
オンラインで開催中の「TGS2020」に合わせ、多くの企業が様々なゲームタイトルに関する配信を行っています。その中には、ユニークな企画を展開しているところもあり、9月26日 23時に配信された「ウソかホントかわからない やりすぎセガ伝説」もそのひとつです。
設立60周年を記念する企画のひとつとして実施された「やりすぎセガ伝説」は、ウソかホントか分からない“セガにまつわる噂”に迫るというもの。新作ゲームの発表や最新情報の公開などは一切ない、実にセガらしい企画となっています。
果たしてセガにどんな噂があり、その真偽はどうなのか。気になる噂についてセガ自身が明らかとした配信の内容を、今回はまとめてお伝えしたいと思います。配信を見逃した方は、こちらで「やりすぎセガ伝説」をチェックしてみてください!
「本物のクレイジータクシーを見た」

1999年にデビューした『クレイジータクシー』は、制限時間内に客を目的地に連れて行くことだけを至上とし、線路上の走行や高速道路の逆送もお構いなしという、大胆かつ個性的な1作。タイトルにある通り、まさにクレイジーなタクシーをプレイヤーが乗りこなします。
もちろんこれは、ゲームの中だけの話。現実世界では到底許されざる行為です。しかし、「実際にクレイジータクシーを目撃した」という噂があるとのこと。「やりすぎセガ伝説」のひとつ目は、こちらの噂に迫ります。

クレイジータクシーを見た、との話が持ち上がった現場は、「セガ アリーナ 蘇我店」。

入店すると、そこには作中のタクシーにそっくりの車が!

まるでゲームの世界から飛び出してきたかのような、再現性の高さを感じさせます。


更に店内は、西海岸らしい雰囲気やクレイジータクシーのデザインなどに溢れています。

どうやら「本物のクレイジータクシーを見た」という噂は、この展示物を指した話のよう。その意味では噂は本当でしたが、実際にクレイジータクシーが走っているわけではありません。
この、ある意味驚きの結末に対して出演陣は、「めっちゃ宣伝だった!」「やりすぎセガ宣伝や!」と激しいツッコミを入れ、笑いで締めくくられた検証となりました。
「世界中のセガのグループ会社をひとりで旅したツワモノがいる」

ふたつ目の噂は、「世界中のセガのグループ会社をひとりで旅したツワモノがいる」というもの。60周年を迎えたセガは、国内だけでなく世界中にグループ会社があり、その各社をひとりで回るのは容易ではありません。
果たして噂は真実なのか。この伝説を持つという亀卦川滋氏が登場し、噂の真相に迫りました。

まず見せてくれたのは、大量の航空券。噂の内容に、早速真実味が帯びてきました。

続いて、事の発端となった経緯や、実際に世界を旅した模様をVTRで紹介。「我々自身がもっと自分たちのことを知ろう!」との思いから、同社の代表取締役社長CEO 里見治紀氏が、亀卦川氏に命じたミッションだったようです。


このミッションを受けた亀卦川氏は、韓国にある「SEGA PUBLISHING KOREA」や台湾の「Sega Amusements Taiwan」を経て、シンガポールにブルガリア、フランス、イギリスと、世界を転々と渡り歩きます。
そして最終的にアメリカへ訪れ、亀卦川氏の旅が終わりを迎えます。この旅を通じて、セガというブランドの知名度の凄さを感じたと語る亀卦川氏。この経験が、大きな節目を迎えたセガの新たな力となることでしょう。

──と、ここで話が終われば綺麗な締めくくりとなったところですが、実はまだ続きがあります。この旅を行ったのは、今年の2月頃。新型コロナウイルスの影響が各国に広まっている時期でした。
この影響を受け、行程の一部を変更。その結果、ウェールズにある「セガ・アミューズメント・ヨーロッパ」を訪れることは叶いませんでした。そのため、噂の真偽については、「世界中の“ほぼすべて”のセガのグループ会社をひとりで旅した」がより正確な表現となります。

残念ながら、里見氏から受けたミッションはまだ未達成。亀卦川氏が「セガ・アミューズメント・ヨーロッパ」を訪れた時こそ、この噂が本当の伝説となることでしょう。

──という話で終わるかと思いきや、この話にはひとつオマケがあります。最初に披露した航空券に「SSSS」と記されていましたが、これはどうやら「要注意人物」と判断されて書かれたものとのこと。これを書かれると入国が簡単に出来なくなるらしく、実際に亀卦川氏は「15分くらい入国審査にかかった」と、当時の様子を語ります。
短期間に集中して色々な国を巡っていたため、「運び屋かなにかと思われたのかも」と、その理由も推察。噂以上に伝説となりそうな事実を明かし、ふたつ目の検証が幕を閉じました。