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バンダイ2/5「プレイステーション(SCPH-1000)」プラモレビュー……基板まで再現したゲームハードのプラモデルの魅力とは?【ゲーム系プラモって実際どう?】

バンダイが3月28日に発売した初代プレステのプラモデル「BEST HIT CHRONICLE 2/5 “PlayStation”(SCPH-1000)」。今回も塗装込みで制作し、このキットの「楽しみかた」を含めてレビューします。

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プラモデルの初代「PlayStation」を塗装する


オリジナルのPlayStation本体の外装は本来塗装されていないため、真の再現性を求めるなら「塗装は最小限」にするべきです。とはいえ本製品はプラモデルであるため、最終完成形はユーザーに委ねられています。より「プラモデル」であることを強調するために、塗装を施してみましょう。

外装を真っ黒に仕上げると開発機「ネットやろうぜ!」に近い雰囲気に

今回の制作で最も悩んだのは「色の選定」です。なるべく調合の手間を省くことを目指しながら、外装をクレオスの「C315グレーFS16440」に、電源ボタンなどを「C317 グレーFS36231」としました。また、基板色ソルダーレジストの再現は組説にある指示そのままに調合しています(緑の基板は「C66デイトナグリーン」と「C6 グリーン」を7:3の割合で、電源部は「C329 イエローFS13538」と「C327 レッドFS11136」を9:1の割合で調合)。



下地は、フレームを黒サーフェイサー(Mr.フィニッシング サーフェイサー1500 ブラック)で、基板を灰サーフェイサー(Mr.フィニッシング サーフェイサー1500)で塗装。外枠と基板の基本塗装が終わったら、「SCPH-1000」分解動画などを参考にして、内部基板のチップなどを塗ります。チップやコンデンサは「N12 つや消しブラック」を、コイルは「N10 カッパー」を、はんだ部分は「N8 シルバー」を、ケーブル接続部の白色は「アクリジョン ベースカラー ベースホワイト」などで塗装しました。



塗装を終えた全てのパーツを組み込み、付属のマーキングシールを貼り付けたら完成です。


フルインテリアモデルとしての「BEST HIT CHRONICLE 2/5 “PlayStation”(SCPH-1000)」



全ての塗装と組み立てが終わったので、全体を見てみましょう。手に持ってみた印象では、小さすぎないサイズ感に思えます。



背面には3色のコンポジット(RCA)端子だけでなく、S映像出力や光デジタル出力、AVマルチ出力、通信ケーブル、外部拡張端子など多くの接続ポートが備えられていました。


この多種多様な接続ポートは、PlayStationの改良/コストダウンによって型番が進むごとにオミットされていきました。最終型の「SCPH-9000」は、基板そのものが初期より半分ほど小さくなったものの、接続ポートは通信ケーブルとAVマルチ出力のみに絞られてしまっています。一方で本体の処理能力向上やグーローシェーディング機能追加など、小規模なバージョンアップも加えられていました。


戦車や戦闘機のプラモデルには、内部構造をほぼ完璧にまで再現したフルインテリアモデルというものが存在します。フルインテリアモデルの醍醐味は、パーツを組み込むことでモチーフとなった物体そのものの細部を学習できることだけでなく、「説得力」を得られるところにもあります。

今回制作した「BEST HIT CHRONICLE 2/5 “PlayStation”(SCPH-1000)」も、それに当てはまるプラモデルといえるでしょう。外装だけでなく内部基板の塗装を通じ、大小さまざまなコンデンサやCPU/GPU/メモリなどが組み合わさって「PlayStation」という製品が成り立っていることを学べるのです。

90年代のゲームハードを組み立てて学習する教材としての側面を持つ「BEST HIT CHRONICLE 2/5 “PlayStation”(SCPH-1000)」は2,750円(税込み)で発売中。ゲーム業界を激しく変化させたハードのプラモデルを組み立ててみてはいかがでしょうか。

◆使用塗料


■サーフェイサーなど(下地塗装)
・Mr.フィニッシング サーフェイサー1500 ブラック(外枠)
・Mr.フィニッシング サーフェイサー1500 グレー(内部基板)
・ガイアノーツ NP001 メカサフ へヴィ(十字キーなど)

■塗料
・Mr.カラー C315 グレーFS16440(外枠)
・Mr.カラー C317 グレーFS36231 (電源ボタンなど)
・Mr.カラー C66デイトナグリーン(メイン基板)
・Mr.カラー C6 グリーン(メイン基板)
・Mr.カラー C329 イエローFS13538(電源基板)
・Mr.カラー C327 レッドFS11136(電源基板)
・ガイアノーツ Ex-07 Ex-シルバー(内部シールド、背面接続部)
・アクリジョン ベースカラー ベースホワイト(内部ケーブル接続口、RCA左音声出力)
・アクリジョン N12 つや消しブラック(電源コンデンサ)
・アクリジョン N13 つや消しレッド(背面、RCA右音声出力)
・アクリジョン N8 シルバー(コンデンサ頂部、チップの脚/はんだ、配線など)
・アクリジョン N10 カッパー(電源基板のコイル)
・アクリジョン N57 エアクラフトグレー(S端子、DC出力)

総合評価: ★★★

良い点

・内部再現により初代PlayStationを深く学習できる
・ディスクホルダーオープン機能を備えている
・コントローラーとメモリーカードが付属している

悪い点

・ディスクパーツのシールにゲームタイトルが描かれていない
《G.Suzuki》
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