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『ゼルダの伝説 時のオカリナ』本日11月21日で20周年! 3Dゼルダの幕開けにユーザーが“Z注目”

シリーズが大きな転換を迎えると同時に、未来の名作に至る流れを生み出した『ゼルダの伝説 時のオカリナ』。ちょうど20周年を迎えたこのタイミングで、本作を振り返ってみたいと思います。

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1986年2月に、ファミリーコンピュータのディスクシステム向けに登場した『ゼルダの伝説』。ここから、国内外を問わず高い関心と注目を集める一大人気シリーズが幕を開けました。

ドットで描かれた見下ろし型の画面構成は、その後のシリーズ展開でも主流となり、『神々のトライフォース』や『夢をみる島』などの名作を生み出してきました。特に『神々のトライフォース』は、プラットフォームをスーパーファミコンに移したこともあり、グラフィックが大幅に向上。『ゼルダの伝説』の世界を、より魅力的に広げてくれました。

そんな『ゼルダの伝説』シリーズが、ひとつの大きな転機を迎えます。これまでの『ゼルダの伝説』は2Dで描かれてきましたが、3Dで世界の全てを表現し、謎解きや敵とのバトルも立体的に行う『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が、NINTENDO64にリリースされました。

本作の登場を機に、以後の『ゼルダの伝説』シリーズは2Dと3Dがそれぞれ展開する形を取り、その流れは今日まで続いています。いわゆる“2Dゼルダ”は、グラフィックの表現自体は3D化しつつも、見下ろし型の2Dアクションというゲームスタイルは踏襲され続け、近年では『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』や『ゼルダの伝説 トライフォース3銃士』などを発売。“3Dゼルダ”だと、昨年登場した『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が世界的な大ヒットを記録しました。

2017年を代表するソフトの1本として数えられるほど、大きな存在感を示した『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ですが、こちらが“3Dゼルダ”の最前線だとすれば、その原点となるのが本作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』です。

シリーズが大きな転換を迎えると同時に、未来の名作に至る流れを生み出した『ゼルダの伝説 時のオカリナ』。ちょうど20周年を迎えたこのタイミングで、本作を振り返ってみたいと思います。

◆全てが高水準の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』!「Z注目」の斬新さも刺激的



『ゼルダの伝説』を3Dで表現した『時のオカリナ』。見た目が一新されたのはもちろんですが、広大な平原や恐ろしげなダンジョンなど、表現の変化による臨場感がこれまで以上の刺激をもたらします。また、シリーズ特有の仕掛けも立体的になり、幅広い観察眼が求められる形に。

この立体的な仕掛けはボス戦にも採用され、弱点を見つける手応えもパワーアップ。また、3Dで表現される巨大なボスは、それだけで格別の迫力がありました。さらに、昼夜の概念や子供・大人の切り替えなども導入し、時間的な広がりも感じさせてくれます。

加えて本作は、音楽面についても高い評価を博しており、見た目だけでなく耳にも嬉しい作品として知られています。タイトルにもある“オカリナ”を作中で使用する場面も多々あり、そこでは実際にプレイヤーが操作して演奏に挑戦します。様々な旋律を自ら奏でるため、そのフレーズが記憶に刻まれた方も少なくないのでは。

ビジュアル、音楽と高いクオリティを放つ『時のオカリナ』ですが、アクション面も特筆するほどの完成度を誇っています。『ゼルダの伝説』の世界を3Dで動き回れるだけでも感動ものでしたが、本作のアクションをより面白くする「Z注目」は非常に刺激的な存在でした。


『時のオカリナ』以前にも3Dのゲームはありましたが、敵と戦う際の軸合わせや照準の補正をプレイヤー自身で行わなければならず、アクションに慣れていない方にとっては、ややハードルが高め。しかし、敵をロックオンしてくれる「Z注目」を使えば、常に視界の中心に敵を捉えることができます。そのため敵との距離感も計りやすく、間合いを詰める/離すも思いのまま。攻撃のタイミングも取りやすいと、良いことづくめです。

しかも視覚的に臨場感も増すため、演出としての効果も絶大。ボス戦はもちろんのこと、雑魚との戦いであっても緊張感や爽快感を覚えるほどでした。この「Z注目」は、後の3Dゼルダに受け継がれていった画期的なシステムで、後の3Dゲーム全体にも影響を与えたとも言われています。

3Dで描く世界がもたらす新たな刺激。印象深い音楽の数々。優れたシステムで手応え溢れるバトル。高い完成度を誇る要素に支えられて展開する、リンクとゼルダ、そしてガノンドロフの物語が、盛り上がらないわけがありません。時間を超える壮大な物語は、その決着を見せる瞬間までプレイヤーの心を捉えて続けます。そんな幸せな時間を『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が与えてくれました。

◆『時のオカリナ』を今遊ぶには?「リンク」で暴れたい方にはこんな作品もお薦め



20年前に発売された『ゼルダの伝説 時のオカリナ』は、現在に至るまで、様々な形で展開しています。オリジナル版となるNINTENDO64版に始まり、“裏ゼルダ”も収録した『ゼルダの伝説 時のオカリナGC』、『ゼルダの伝説』や『ムジュラの仮面』も収録した『ゼルダコレクション』などが登場。しかし『時のオカリナGC』は『風のタクト』の予約特典であり、『ゼルダコレクション』はクラブニンテンドーの景品だったため、現在での入手は非常に困難です。

ですが、もっとアクセスしやすい手段があるのでご安心を。まずは、WiiおよびWii U向けのバーチャルコンソールソフトとして、『時のオカリナ』が展開中です。Wiiはポイントの追加が出来ない状態なので、バーチャルコンソール版を遊びたい方はWii Uをチョイスするのがベターでしょう。

そして3DS向けに、『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』が2011年6月に発売されました。64版を全面的にリメイクしており、グラフィックも向上。ジャイロセンサーや立体視にも対応しており、オリジナル版にはない要素を味わうこともできます。手のひらの上で『時のオカリナ』が遊べるというのも嬉しい点のひとつ。また、本作にはリメイクされた“裏ゼルダ”も収録されており、ファン心をくすぐります。



あと、『ゼルダの伝説』作品ではありませんが、12月7日に発売される『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にて、様々な『ゼルダの伝説』キャラクターを操作して楽しむことがができます。関連キャラだけでも、「リンク」「こどもリンク」「トゥーンリンク」「ゼルダ」「シーク」「ガノンドロフ」と、お馴染みの面々がずらり。また、関連キャラで爽快アクションを楽しみたい方には、『ゼルダ無双』シリーズなどもお勧めです。

“3Dゼルダ”という新たな地平を切り開いた『ゼルダの伝説 時のオカリナ』。そこから始まった歩みは、『ブレス オブ ザ ワイルド』へと辿り着きました。その後の展開についてはまだ未定ですが、更なる“3Dゼルダ”の登場に多くのユーザーが期待しています。次の展開は完全新作か、はたまた『スカイウォードソード』のリメイクか。続報が待ち遠しいばかりです。



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《臥待 弦》
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