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「プロジェクトマネージャーはチーム管理に特化した役職」―ディライトワークスが「肉会」でPMの職務とやりがいを紹介

8月10日、スマートフォンゲーム『Fate/Grand Order』の企画・開発・運営を手がけるディライトワークス株式会社は、東京の同社オフィスでトークセッション「肉会(MEAT MEETUP)Vol.3」を開催しました。その聴講レポートをお届けします。

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8月10日、スマートフォンゲーム『Fate/Grand Order』の企画・開発・運営を手がけるディライトワークス株式会社は、東京の同社オフィスにて来場者たちとの懇親会をかねたトークセッション「肉会(MEAT MEETUP)」のVol.3を開催しました。同社のプロジェクトマネージャー像が語られたトークセッションの聴講レポートをお届けします。

◆二人のプロジェクトマネージャーのとある一日


第3回目のテーマは「集まれ!プロジェクトマネージャー」。同社執行役員クリエイティブオフィサーの塩川洋介氏がモデレーターを務めるなか「FGO PROJECTでのPM(プロジェクトマネージャー)のある一日」と題して、戸田圭祐氏と芦田夏希氏がそれぞれトークセッションを行いました。

プロジェクトマネージャーの芦田氏と戸田氏(写真左) モデレーターは塩川氏が担当(写真右)

まだ一般に発表されていない複数のプロジェクトを手がける戸田氏は「怒涛のMTG! 分刻みの一日」と題された、同氏のある一日のタイムスケジュールを発表。出社してメールチェックのみを済ませたら、3つのプロジェクトのミーティングに出ずっぱり。ミーティングとミーティングの間は、移動時間くらいしか確保できないとのことでした。


芦田氏から「3つのプロジェクトを同時に手がけて混乱しませんか」と尋ねられると"自分でなければできないこと"と"サポート役のPMに任せて大丈夫なこと"を切り分け、自分がしなければいけないタスクだけに向き合うのがコツだと語りました。ただ、毎日がこの調子というわけではないと戸田氏は語ります。今回の例は、作業に集中できる日を作るために、意図的にミーティングを集約させた1日であるとのことです。

続いてトークを始めた芦田氏は『FGO』のプロジェクトマネージャー。1日1日が「プロジェクトの命運を握る毎日」だと語る芦田氏は、トークの前日となる8月9日のタイムスケジュールを紹介。おりしもこの日は『FGO』の期間限定イベント「サーヴァント・サマー・フェスティバル!」の開催初日です。

朝10時に出社し、チャット、JIRA、メールのチェックを終えると10時半からは『FGO』のプロジェクトメンバー全員でコンセンサスを取る全体朝会を実施。これは毎朝行われているそうです。そこで半年~1年先に実施するイベントの進捗状況を確認し、13時からいよいよイベント開始のためのメンテナンスをスタート。メンテナンス中の職務は、メンテナンス終了後にプレイヤーたちがイベントを問題なく楽しめるようにサーバーの更新やアプリの配信などを手配しつつ、メンテナンス作業に問題はないか、QAセクションに逐一チェックすることなど。


また、メンテナンスを開始してからでないと着手できない作業の段取りをすべて整えるのも、重要な職務のひとつ。メンテナンス開始前に分刻みでのスケジュールを作成しておき、作業はそれに沿って行われます。何らかの問題が発生した場合は、ディレクターらと随時相談しつつ適宜軌道修正を図り、無事に終了すればこの日の業務の「第一段階」が完了。メンテナンス明けに即帰宅することはせず、大きな不具合などは起きないか、1~2時間は必ず様子を見るとのことでした。

◆プロジェクトマネージャーのやりがいとは?


次のテーマは「FGO PROJECTにおけるPMのやりがいとは」。戸田氏は「職域にとらわれない超・自由度がある!」と回答。仕様書を書いたり、プログラムを組んだりと実際に手を動かすわけではないが、プロジェクトをおもしろくするためならさまざまな角度から関与できるのがPMのやりがいだそう。

そのコンテンツをおもしろくするためなら積極的に口を出していきます、と戸田氏

そして「超・自由度」の一例として、社内オフィスに設置された「ボードゲームカフェ」を挙げました。今はゲーム業界関係者に向けた交流会が定期的に開催されるくらい軌道に乗っていますが、カフェの立ち上げから交流会の第1回目開催の頃までは戸田氏が主導されていたそうです。

「超・自由度」の例ふたつめは、関連会社が手がける作品やコンテンツの監修。「FGOはTYPE-MOONさんの作品ですが、関連会社さんたちから見れば、弊社も監修先のひとつとなります」と前置きしつつ、チェックしてクオリティが一定に達していないと感じたものは、各セクションのリーダーと相談して先方に修正の要望を出すとのことで、そんな風通しのよさも大きな魅力だと語りました。

芦田氏の回答は「PMこそがプロジェクトの要!」。ディレクターの職務が「ゲームのおもしろさを突き詰め、とことんこだわること」であれば、PMは「そのためのチームをまとめあげる」のが職務。「制作進行の管理だけではなく、ディレクターがやりたいと言った内容をチームに伝えて動かすのもPMの大切な仕事。プロジェクトの軸となるのはPMなんです」と語りました。

弊社のPMはチーム管理に特化しているので、そうした業務を希望する方にはとことん合うはず…と芦田氏

「企業によってはディレクターがタスクのマネージメントや部下のマネージメントも手がけるところもあるかと思いますが、弊社は明確に切りわけられています」とし、「弊社では、一つのプロジェクトに必ずプロデューサー、ディレクター、プロジェクトマネージャーの3職がセットで配属されます。そうすることで、PMはチームの管理だけに特化できるんです」とディライトワークスならではの体制を紹介しました。

モデレーターの塩川氏は「拡大し続けるFGO PROJECTに携わりたいPMのための「FGO PROJECT PMセクション」を8月から新規発足します。弊社はPMという職を非常に重要視していますので、一緒にがんばりたいという方はぜひお声がけください」とまとめ、トークセッションは終了となりました。

ディライトワークスのPM像を分かりやすく伝えるため、なんと専用の冊子を制作したとのこと。
この冊子はアンケートに回答した来場者に配布されました


その後は、登壇者たちもまじえての交流会&会の名称にもなっているお肉料理タイム。今回のコンセプトは"夏ジビエ"。鶏のケバブを添えつつ、南伊豆産の鹿やイノシシの肉などを用いたハンバーグがメインディッシュを飾りました。



次回の「肉会(MEAT MEETUP)Vol.4」は9月7日に開催予定。テーマは「ゲームプロデューサーの集い」と発表されました。


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《蚩尤》

汎用性あるザク系ライター(が目標) 蚩尤

1979年生まれのファミコン直撃世代。スマホゲームもインディーズも大型タイトルも遊びますが、自分と組ませてしまって申し訳ないという気持ちやエイミングのドヘタさなどからチーム制のPvPやFPS、バトロワが不得手です。寄る年波…! ゲームの紹介記事に企画記事・ビジネス寄りの記事のほか、アニメなど他業種の記事もやれそうだと判断した案件はなんでも請けています。任天堂『ガールズモード』シリーズの新作待機勢。

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