電通エンタテインメントUSAは、米国のクリエイティブスタジオのマン・オブ・アクション エンタテインメント(Man of Action Entertainment)と共同で全26話のテレビアニメを製作する。「ロックマン」の誕生30周年にあたる2017年の放送を目指す。電通エンタテインメントUSAは本作の全世界での放送権、そしてライセンスビジネスも担当する。
『ロックマン』は1987年に日本のゲーム会社カプコンがアクションゲームとして開発した。その後に数多くのシリーズが作られ、その数は130タイトルを超える。累計売上げは3000万本を超える大ヒットシリーズである。
青を基調としたロボット「ロックマン」は時代を超えた人気キャラクターとして知られる。海外でも「Mega Man」の名前で高い人気を博しており、その人気は日本を超えるとされている。
今回はそんなグローバルキャラクターをテレビアニメとして、新たな魅力と共に届ける。知名度の高さは群を抜いているだけに、大きな成果も期待できそうだ。
「ロックマン」はこれまでも、国内外でアニメ化やマンガ化、それに商品化も多数されている。しかし、今回、注目すべきは、日本と米国の有力企業が手を組んでいることだ。
電通エンタテインメントUSAは、米国でのコンテンツビジネス開発を目的に2010年に電通の現地法人としてカリフォルニア州サンタモニカに設立された。『デルトラクエスト』の世界展開、米国発のオリジナル玩具アニメ『獣旋バトル モンスーノ』の企画・開発を手がけた。現在は『ダンボール戦機』、2015年からの『妖怪ウォッチ』の北米展開を進めている。「ロックマン」の新作アニメでも、日本コンテンツの北米ビジネスのノウハウが活かされそうだ。
一方、アニメのストーリーについては、グローバルマーケットを前提に、米国のクリエイティブのトップが協力する。それがマン・オブ・アクションである。マン・オブ・アクションはこれまでに『ベン10』、『ジェネレーター・レックス』と世界的に大人気となった男児向けのアニメーションの原作を担当している。さらに映画『ベイマックス』のキャラクター作りに関わるなどのヒットメーカーだ。新作アニメのストーリーは、このマン・オブ・アクションにより書かれる。
新しい作品は、日本のキャラクター、米国のクリエイティブ、そしてさらに日本のビジネスノウハウと日米両国の力が何層にも組み合わさられる。日本コンテンツは海外でに知名度・人気は高いがその存在感の大きさに比べてビジネスは大きくならない、日本への利益のリターンが少ない、あるいは海外リメイクの際には日本側の関与が少ないといった問題がしばしば指摘される。
電通エンタテインメントUSAとマン・オブ・アクションの取り組みは、こうした障害を打ち破る試みとなる。作品が実際に姿を見せるまでまだ少しかかるが、日本コンテンツの海外進出の新たなかたちとして大きな関心を集めそうだ。
「ロックマン」新作TVアニメ製作発表 2017年、日米共同で世界を目指す
《アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.biz》編集部おすすめの記事
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