バンダイ取締役の飛田尚美氏は「これまでも子ども向けのPCやタブレットを模した玩具や、乳幼児の脳開発に関する知育玩具を手掛けてきましたが、このたびアンパンマンの本格的なAndroid端末を発売します」と、コドなび!を10月から全国で販売することを発表した。
幼児でも使いこなせるスマートフォンやタブレットは、一部では子どもに与える負の側面も否定できない。自身も中学生のお子さんがいるという飛田氏は、開発にあたっては東京学芸大学と東京学芸大こども未来研究所の協力を得て、「ネットに関連する不安要素の排除と、アンパンマンという良質なコンテンツで親子で楽しめる製品としました」と胸を張る。
商品説明は、バンダイ プレイトイ事業部デピュティゼネラルマネージャーの村瀬和絵氏が行った。本体画面は7インチ。OSはAndroid 4.4.2が搭載される。インターネットにはWi-Fi(802.11b/g/n)によって接続される。512MBのRAMと8GBのフラッシュメモリが搭載され、microSDのスロットと音声出力(ステレオ)端子もつく。
本体のデザインや内蔵されるコンテンツは、学芸大学 松田恵示教授ら教育、芸術、スポーツ、デザインの専門家が監修し、開発に携わっており、新しい「まなび」のカタチを提案するとしている。写真や動画もふんだんに使った教育やしつけ(生活習慣)コンテンツのほか、内蔵カメラで撮影した色を使ってお絵かきができるドローツールなど、バーチャルとリアルの結びつきも考えられている。
また、保護者向けの機能として、ゲームなどの操作履歴をグラフで見たり、ゲームやクイズの結果などから子どものタイプを分析する機能、その日の行動や生活習慣の記録を、写真、音声、その他で管理する「成長日記」といった機能も用意されている。また、その内容や子どもたちのメッセージを送信するメール機能もあり、離れて暮らす祖父母に知らせることもできる。なお、ゲームなどは起動時間を制限するタイマー機能もついている。
開発に携わった松田教授は、コドなび!開発のポイントは3つあるといい、まずひとつは親子、兄弟、友達どうしで一緒にあそべること。コミュニケーション機能を重視したという。次に端末内のコンテンツで完結せず、リアルな世界や実生活との結びつきやバーチャルとリアルでの体験を考えたこと。最後は子どもたちの「あそびを引き起こす」ことに注力したことだという。
近年、体系的な学習や基礎から応用へと広げていく従来からの学習アプローチだけでなく、応用を学んでから必要な基礎を身につけるというアプローチも注目されている。松田教授は、幼児期にあそびや実体験からものごとを理解したり探求する力を伸ばす意味で、この「あそび」という機能にこだわったそうだ。
最後にゲストとして女優の坂下千里子さんが登壇し、自身の5歳の女児、3歳の男児の子育てや、コドなび!を1週間使った感想などを語った。坂下さん自身はタブレットを所有しておらず、2人のお子さんも外あそびやかるた・あやとりなどが好きで、ゲーム機やタブレットなどを与えていないという。理由は、自分が使いこなせない機器への不安もあるというが、コドなび!は親子で楽しめて、兄弟の会話も生まれたといい、あまり意識せずに使えたようだ。実際に2人の子どもはすぐに夢中になり、5歳の長女は「これ、子どもにすっごくいいね」とコメントしたという微笑ましいエピソードを紹介した。
コドなびは10月25日から全国の百貨店、玩具店、量販店、通信販売などで販売が開始される。希望小売価格は28,000円(消費税抜き)となっている。
実体験・あそびを重視したバンダイのアンパンマン タブレット
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