ソニー・コンピュータエンタテインメント アソシエイトプロデューサー鳥山晃之氏、comceptディテクター下川輝宏氏、マーベラスAQL デベロップメントマネージャー岡村光氏が登場し本作の魅力や気になる内容をたっぷりとお話いただきました。
まずは鳥山氏から、「前作『SOUL SACRIFICE』の発売以来、さまざまな調整やパッチ、DLCの配信等を行ってきましたけども、単なるアップデートではこれ以上ユーザーのみなさんを満足させることはできないというところまで来たと我々開発陣思っております」と制作の経緯が語られました。本作ではユーザーの声や膨大なゲームデータを元にグラフィックやモーション、AIなども調整を行い、カスタマイズ要素のグレードアップなどさらなる追加要素も多数加え、既存のものにプラスをした形ではなく「新創」『SOUL SACRIFICE』という形で本作を発表したと説明。
■第三の勢力グリムとは?
本作では、「生贄」と「救済」の選択を拒む「グリム」と呼ばれる勢力が加わり、「サンクチュアリ」「アヴァロン」「グリム」いずれかに所属することになります(詳細は明かせないが、変更も可能にするとのこと)。組織の選択によりプレイスタイルや衣装が異なり、その所属に合った行動をすることでよりよい報酬がもらえるとのこと。「グリム」所属のプレイヤーが生贄された場合には、ユグドラシルという新たな生贄魔法が発動。これらは単純に戦うだけだった共闘が、モンスターに合わせてチーム編成を工夫したり役割分担をしたりすることでより深く楽しみが広がる要素となっている。所属ごとの貢献度がプレイ内に反映され、それをオンライン上で集計し、組織間での争いを行う要素も追加される。こちらの詳細については、後日発表されるとのこと。
■これまでの『SOUL SACRIFICE』自体にも変化が
既存の40体以上の魔物についてもグレードアップされています。なかには盾で投擲魔法を防ぐ、怒りで凶暴化するなど大幅な進化を遂げているモンスターもいるそうです。プレイヤーの攻撃もバリエーションが増えており、地面を持ち上げて届かない場所を攻撃する、魔法に寄生する植物を見つけて敵の動きを遅くするだけではなく植えつけた植物に回復魔法で成長させていくことでダメージを与えるような進化的な要素も加わっています。注目どころは魔法使い同士の行動で第3の魔法を作り出す「魔法連携」。例えば、無属性の武器魔法に機雷系の浮遊する魔法を無属性の武器にとりこみ属性を変えるといったこと、仲間が発動した盾魔法に同属性の魔法を当てることで盾が巨大化するなど共闘ならではの部分も奥深いものになっています。
■グリム童話の部分はどうなっているの?
グリム童話を新解釈して表現される本作では、「ラプンツェル」を題材にしたマップや「ヘンゼルとグレーテル」からお菓子の家を題材にしたマップなどが展開される。今回のメディアセッションでは、東京ゲームショウでのプレイアブルが可能なヴァルハラ修道院聖堂で「赤ずきん」を倒すという内容も実演されました。既存マップ自体にもその物語に合わせ、変更箇所があるとのこと。赤ずきんと呼ばれる魔物は、狼の風貌をしておりお腹にいる赤ずきんがその狼をたびたび操って動かすという『SOUL SACRIFICE』ならではのダークな風貌に。屋内の聖堂で戦っていましたが、壁が壊れ舞台は屋外へ。これは、ある一定の条件を満たすと「戦況変化」が起こるというもの。本作では、「生贄」「救済」という選択を放棄し、「運命に任せる」という中立用のアクションがあり、「グリム」所属や中立用のパラメーターに育てたい人には「運」の部分が評価されるとのことでした。
気になる前作からのセーブデータ引き継ぎ可能なものは、「供物」「刻印」「ストーリークエストの進行度」「リブロムの涙」「衣装」など。方法については後日発表されます。
PlayStation Vita/PlayStation Vita TV『SOUL SACRIFICE DELTA』は2014年春発売予定で、価格は未定となっています。
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
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